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厄介そうな人から攻略したほうがいいワケ
こんにちは。フォレスト出版編集部の美馬です。
先週にひきつづき、新刊『自分の価値のつくりかた』(安田雅彦)から、本日は第3章で詳しく解説している「目標達成のための人間関係のつくりかた」についてお伝えしていきます。
▼先週の投稿はこちら。
先週までの投稿で、自分のパーパスを見つけ、それを実現するための目標づくりの方法についてお伝えしてきました。
本書の第3章では、目標を達成するために最も大切にしなくてはいけないことが記されています。著者の安田雅彦さん曰く、目標を達成するために最も大切なこと、それはズバリ「人間関係(=信頼関係)」です。
当たり前ですが、人間は1人では生きていけませんから、人間関係を良好に保つことは、仕事においても、人生においても、必ずポジティブな影響をもたらしてくれます。
人間関係は相性の良し悪しで決まらない
人と接する時に、「この人とはどうしても合わないな……」と相性の悪さを感じることは多いと思います。もちろん私自身がそう思われている場合もあるでしょう。
多様な価値観を持ついろいろな人とかかわりながら生きる以上、相性の良し悪しを感じることは至極当たり前のことですよね。
しかし、それをたんなる相性で終わらせてしまっては、パーパスの実現も、
定めた目標の達成もできない可能性が高くなります。 「相性が良い」「相性が悪い」という時、そこには偶然性が内包され、再現性も反省点も見出せずに終わってしまうからです。つまり、成長しないということですね。
また、組織やチームで仕事をしている以上、「合わない」と言ったところで何も解決はしません。
著者は相性の良し悪しについてこのように掘り下げています。
「この人とは合わない」と感じている場合、多くの人が、「相手が自分の思い通りにならなかった」という自分本位の負の感情を抱いています。たとえば、「飲みに誘ったのに特に理由もなく、冷たく断られた」→「この人とは合わない」と思ったとすれば、飲みに誘ったことを断られたことで悲しい気持ちになっているのと同時に、普通は飲みに誘われたら嬉しいだろう、断るのは申し訳なく思うだろうという過信と奢りがあったと考えられます。
つまり相性が悪いという現象の正体は、「相手はこうしてくれるだろう」「こう反応してくれるだろう」という、自分の思い通りに相手が動いてくれなかったことに対するフラストレーションが引き起こした心理的錯覚に過ぎないのです。
どんなに嫌いでもNGな人はつくらない
ただ良好な人間関係を築きたいとは言っても、自分がどんなに努力しても相手が自分のことを好きになってくれない場合もあるでしょうし、すべての人に好かれようとすること自体難しいものですよね。
著者自身も周囲の全員と完璧に良好な関係を築けているとは思っていないようで、誰とでも仲良くしようとすると、八方美人だと後ろ指を差す人や、そういう人間が気に入らないという人も現れる場合もあるとしています。
そんな著者の人間関係を築くコツを一部抜粋、引用してご紹介します。
(前略)
相手にどう思われているかは、はっきり言ってあまり気にしなくても良いのです。それよりもむしろ、あなたがその人との関係性を「どう考えるか」のほうが大切です。相手が自分をどう思っているかではなくて、自分が相手をどう思うか、ということ。
なぜなら、相手が自分をどう思っているかなんて、わかりようがないからです。わからないことをいちいち気にしていても意味はありません。はっきり言って無視すれば良いのです。自分の心次第です。
「あの人は自分のことを嫌いなんじゃ?」と思えば思うほど、疑心暗鬼になって、相手の一挙手一投足を歪んで捉えるようになります。
また、その人に対する行動にも現れてしまいかねません。「自分のことを嫌いなのでは?」と思う気持ちが、「この人、苦手だなあ」という意識に変わるのは時間の問題です。
「この人、苦手だなあ」と思う相手が多ければ多いほど、会社や職場での生活は息苦しいものになってしまいます。「あの人とは一緒に働きたくない」とか「廊下であの人が歩いてきたら進行方向を変えないといけない」とか、そういう相手が多ければ多いほど、自分自身の心や行動範囲を狭めてしまいます。
そうならないためには、「NGな人」をつくらないことです。誰のことも「苦手だ」と認識せず、一緒に働くことが楽しみで、廊下ですれ違ったら明るい気持ちで挨拶できる、そのような心持ちでいたほうが仕事の時間が快適になるはずです。
めんどうくさい厄介そうな人から攻略する
最後に、私が個人的に面白いなと思った、すぐに実践したいメソッドをご紹介します。
NGな人をつくらないようにと努力をしても、自分にとって「めんどうくさい人」や「厄介そうな人」というのは、少なからず現れるものですよね。
ただ、転職したり、人事異動で部署が代わった場合を考えると、そういう人と徹底的に距離を置いたらどうなるでしょうか? 仕事がスムーズに進まなくなってしまいそうです。
そんな状況に置かれたときの方法として、著者は「めんどうくさい人」「厄介そうな人」から攻略すべきだと話しています。
(前略)
なぜなら、その人との関係が障壁になってしまうと、仕事やほかの人との関係構築に支障をきたしてしまう可能性があるからです。そうした障壁はいち早く取り除く必要があります。
それだけではありません。「めんどうくさい人」「厄介そうな人」とうまくやっている姿を見せることは、周囲からの信頼を早期に集めることに繋がります。「あのトラブルメーカーを手懐けた。すごい」といった具合です。
(中略)
まずはありきたりですが、その人の好きな話題で話しかけましょう。事前にその人の趣味や褒められるとよろこぶことをリサーチしておきます。
私は人事担当時代、「パトロール」と称してオフィスを歩き回っていました。そんな時、ある社員のデスクに猫の写真を発見しました。なるほど、猫が好きなんだとわかった私は、次にその社員にあった時に「猫ちゃんを飼っていらっしゃるんですね。猫ってほんとに可愛いですね」などと切り出します。そうすれば、相手は聞いてもいないのに愛する飼い猫の自慢話をし始めるはずです。
あるいは、PCのデスクトップ画面がバイクであれば、とりあえず週末の過ごし方について聞いてみてはどうでしょうか?「バイクでツーリングをしています」とあればこちらのもの。「あぁ、あの写真ですよね!」とリアクションしたら、あとはうんうんと頷きながら、会話を続ければ良いのです。
好きなことを話題に出されて嫌な顔をする人はいませんし、それについて熱心に聞いてくれる人(あなたのことです)には、好感を持ってくれるはずです。
「怖そうだな」「気軽に話しかけたら怒るんじゃないか」と不安に思うかもしれませんが心配ありません。雰囲気が怖い、不機嫌そう、コワモテだという人ほど、じつは内心自信がなくて、自分を大きく見せるためにそうした態度を取りがちです。コワモテで有名な私が言うのですから間違いありません。
だから、そういう人にこそ、積極的に話しかけてみてください。怖い態度が原因であまり人が集まって来ないことを、本人自身が悩んでいるかもしれません。そんなところに親しげに話しかけてきたあなたは、大袈裟に言えば救世主です。
一度打ち解ければ、今度は向こうから話しかけて来てくれるものです。「話せばわかる」、そんな気持ちで臆することなく、誰にでも分け隔てなく接していきましょう。
本書ではもっと詳しく「目標達成のための人間関係のつくりかた」の方法が解説されています。ぜひ気になった方はお手に取ってみてください♪
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最後までお読みいただきありがとうございました。