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【5分でわかる】カーボンクレジットの種類
こんにちは。
一般社団法人フォレストック協会事務局の川西です。
カーボンクレジットとは、企業などが省エネ活動や森林の保護を行うことで生み出されるCO2の削減量・吸収量を「クレジット」として発行し、取引可能にしたものです。
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企業間での取引が可能になります
企業は、削減努力をしてもどうしてもなくすことのできないCO2排出量を、カーボンクレジットを購入することで埋め合わせ(オフセット)することができます。
カーボンクレジットの活用により、低コストの排出削減策が選ばれ、社会全体として効率的な脱炭素が可能になることが期待されています。
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カーボンニュートラルを達成することができます
今回の記事では、カーボンクレジットの種類について、簡単に解説していきます!
カーボンクレジットの種類
カーボンクレジットには、2種類あります。
① コンプライアンスクレジット(義務)
例)CDM(国連クレジット)、JCM(二国間クレジット制度)、EU-ETS、 J-クレジット制度
② ボランタリークレジット(任意)
例)VCS、Gold Standard、Jブルークレジット、フォレストック認定制度
それぞれについて見てみましょう。
① コンプライアンスクレジット(義務)
コンプライアンスクレジットとは、国や地域政府が運営している制度におけるクレジットのことです。
国や地域の排出削減義務や排出量報告制度などの規制・制度に基づいて開始されており、京都議定書やEU-ETS、温対法などの、法的拘束力のある制度のもとで取り扱われます。
企業は、規制に対応することを目的にクレジットを購入しています。
国内制度としては、J-クレジット制度がありますが、現在の日本ではCO2排出量の削減義務はなく、排出量報告義務のみなので、報告する排出量を減らす(オフセットする)ために、企業はJクレジットを購入していると考えられます。
Jクレジットの種類について解説した記事もありますので、よろしければご覧ください。
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昨年度から始まった排出量取引制度「GX-ETS」は、現在のところ自主参加なので、参加しても、しなくてもよいのですが、先日、政府は2026年度から参加を義務化する方針を明らかにしました。(対象は電力や化学工業等CO2排出量が一定規模以上の企業)
26年度からGX-ETSの本格運用が始まると、Jクレジットは活発に取引が行われると予想されます。
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② ボランタリークレジット(任意)
ボランタリークレジットとは、民間団体が運営している制度におけるクレジットのことです。
企業の自主的な活用が前提で開始されており、コンプライアンスクレジットと異なり、政策的な制約がなく、使い勝手が良いという特徴があります。
国際的に広く使用されており、世界最大の取引量があるのが、アメリカの団体Verraが発行する「VCS(Verified Carbon Standard)」です。
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「GS(Gold Standard)」は、VCSに続くクレジットシェア第2位のボランタリークレジットで、WWFを始めとする国際NGOにより設立されました。
ボランタリークレジットの国内制度としては、現在のところ、ジャパンブルーエコノミー技術研究組合が運営する「Jブルークレジット」と、私たち一般社団法人フォレストック協会が運営する「フォレストック認定制度」の2つのみが存在しています。
「Jブルークレジット」について解説した記事はこちら
「フォレストック認定制度」について解説した記事はこちら
ボランタリークレジットを活用するのならば、国内のクレジットを購入することで、日本国内の環境保全に貢献しませんか?
フォレストックのクレジットを活用した企業ブランディング戦略について、下記記事でご紹介しておりますので、ぜひ一度ご覧ください。
国内唯一の森林吸収系ボランタリークレジットであるフォレストックのクレジットに、少しでもご興味のある方は、お気軽にこちらまでお問合せ下さい。
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最後までお読みいただきありがとうございました!