最近よく聞く「カーボンニュートラル」ってなに?
皆さんこんにちは!一般社団法人フォレストック協会事務局の川西です。
最近いろいろなところでカーボンニュートラルって聞きますよね。
大手自動車メーカーの広告とか、電気事業者が「カーボンニュートラルでんき」を発売していたり。
よく聞くけれど、実はちゃんとした意味は知らない…という方もいるのでは?
そこで今回はカーボンニュートラルについてご紹介します!
なぜ、カーボンニュートラルが生まれたの?
ところで皆さん、今年はなんだか梅雨がすごく短かったり、6月なのに猛暑日が続いたり、かと思えば、え…また梅雨来たの?みたいな雨が続いたり…
異常気象の度合いが年々増しているようで、この先どうなってしまうんだろうか、なんて思うことはありませんか?
この異常気象の原因のひとつと考えられているのが地球温暖化。
そして、その地球温暖化を引き起こしているのが温室効果ガスの増加。
つまり、このままのペースで温室効果ガスの排出を続けていたら、地球温暖化がどんどん進んで、地球に住めなくなってしまう…!
そこで生まれたのがカーボンニュートラルという考え方です。
カーボンニュートラルとは
炭素という意味の「カーボン Carbon」を、「ニュートラル Neutral」中立の状態にすること。
つまりCO2排出量とCO2吸収量が同じで、均衡がとれている状態のことを指します。
そうなればCO2排出は実質ゼロとなり、地球温暖化の進行が止められるというわけです。
私たちが生活していく中で、例えばレジ袋をやめてマイバックを使うとか、こまめな節電をするなど、CO2排出を削減することはできても、どうしてもゼロにすることは難しいですよね。
どうしても出てしまう分は、他の場所で実現した削減量や吸収量で埋め合わせしよう、という考えです。埋め合わせには排出権の取引や森林による吸収量などが使われます。
温室効果ガス=CO2?
カーボンニュートラルの話をしていると、温室効果ガスというワードと、CO2(二酸化炭素)がよく出てきますが、両者はイコールではありません。
温室効果ガスとは、水蒸気・二酸化炭素・メタン・一酸化二窒素・フロンなど温室効果をもたらす気体のこと。つまり、温室効果ガスの中のひとつが二酸化炭素ということです。
二酸化炭素は温室効果ガス総排出量の約75%を占めているため、地球温暖化への影響が一番大きいと言われています。
温室効果ガス排出量の単位はkg-CO2やt-CO2です。
メタン・一酸化二窒素など二酸化炭素以外の温室効果ガスの量はすべて地球温暖化係数を使って二酸化炭素換算して計上されます。
世界の温室効果ガス排出量
ではどの国が多く温室効果ガスを出しているのでしょうか?
温室効果ガスの総排出量の多い国トップ5がこちら。
1位 中国
2位 アメリカ
3位 インド
4位 ロシア
5位 日本
出典)EDMC/エネルギー・経済統計要覧2022年版
日本は世界で5番目に温室効果ガス排出量の多い国なのです。
我が国がカーボンニュートラルを実現することは、世界の気候変動問題にとって大きな意義がありそうです。
日本の2020 年度の温室効果ガスの総排出量は11億5,000万t-CO2
1990年度の総排出量から9.8%減少しています。
2050年カーボンニュートラル宣言
日本では、2010年10月に菅総理が「2050年カーボンニュートラル宣言」を行いました。
カーボンニュートラル実現へ向けて、これからますます各業界での動きが活発になっていきそうです。
一般社団法人フォレストック協会
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