最近よく見るFSC®ってなに?
皆さんこんにちは!一般社団法人フォレストック協会事務局の川西です。
皆さんはFSC®ってご存じですか?
もしかすると、今皆さんの身の回りにあるもの、例えばカレンダーやメモ帳、ティッシュ箱などにFSC®マークがついているかもしれません!
最近よく見かけるこのFSCマークとは、一体どんなものなのでしょうか?
本日はFSCについてご紹介したいと思います!
FSC®とは?
Forest Stewardship Council® (FSC®)は、責任ある管理をされた森林と、限りある森林資源を将来にわたって使い続けられるよう適切に調達された林産物に対する国際森林認証制度です。
設立は1994年で、本部はドイツのボンにあります。
適切に管理された林産物とその製品を確実に消費者に届けることで、森林資源の保全を消費者が支える仕組みをつくっています。
適用地域は全世界で、その認証数は年々増加しており、
現在全世界での認証件数はなんと5万件以上!
FSC認証の種類
FSC認証には2種類の認証があります。
①FM認証
FSC-FM認証は森林管理に対する認証です。
独立した第三者機関が、社会面・経済面・環境面から森林および経営組織が適切に管理されているかを審査し、基準を満たすとFM認証されます。
例えば、地域社会の権利を守り良好な関係を保っているか、森林のもたらす多様な恵みを大切に活かして使っているか、森の状態を定期的にチェックして適切に管理している、などさまざまな観点から森林を評価しています。
森林経営者は、FSC-FM認証を取得することで森林管理レベル向上や生物多様性の保全に貢献しています。
当協会が運営するフォレストック認定制度は、「森林認証」または「森林経営計画」の認定を取得した森林を対象にしていますが、その「森林認証」のひとつがFSC-FM認証になっています。
②COC認証
FSC-COC認証は加工流通の管理に対する認証です。
製品が完成するまでの工程でFSCが適格と認める原材料とそれ以外の原材料が分別管理されて加工流通されているかを審査します。
COC認証製品には3種類あります。
● FSC100%製品 ➡ FSC認証材(FM認証された森から生産された木材)のみを使用した製品
● FSCミックス製品 ➡ FSC認証材、管理木材、回収材(古紙や建築廃材など)を使用した製品
● FSCリサイクル製品 ➡ 回収材のみを使用した製品
製品についているFSCのラベルに、「100%」「ミックス」「リサイクル」などの文字が書いてありますので、文字まで細かくチェックしてみると、その製品のことをより良く知ることができて、森林保全への意識が高まりそうですよね。
製造・流通事業者は、COC認証を取得することで製品に付加価値をつけたり、またSDGsの達成に貢献したりすることができます。
FSC認証製品を通じてエシカル消費
FSCマークは、環境や動植物を守り、森林に依存する人々や林業従事者の人権を尊重し、適切に管理された森林の樹木や、適切だと認められたリサイクル資源で作られた紙・木材製品につけられるラベルです。
FSC認証製品を通じてエシカル消費(*)を実践してみてはいかがでしょうか。
*エシカル消費…倫理的消費。消費者それぞれが各自にとっての社会的課題の解決を考慮したり、そうした課題に取り組む事業者を応援しながら消費活動を行うこと。
(消費者庁HPより
https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_education/public_awareness/ethical/about/)
最後までお読みいただきありがとうございました!
一般社団法人フォレストック協会
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