見出し画像

やっとわかった地表空気の垂直方向の温まり方。

1 最初、人間の出す二酸化炭素が原因で地球が温暖化すると言う話を聞いたときは多少驚きましたが、石油・石炭の大量消費を見ると、そういうこともありうるのかなとは思いました。

私は当時会社員だったので、とてもまとまった時間は取れません。

なんだか怪しげな説だなとは思いましたが、とても深く調べる時間的余裕はありません。

信じきれないが反論もできませんでした。

ただいわゆる一つの仮説にすぎなかった上記の説ですが、次第に支持勢力を伸ばして、ほとんど定説となっていきました。

私は「なんだか納得できないなあ」と思いながらも、ただ眺めてゆくしかありませんでした。

もちろんそのあいだにいわゆる「懐疑派」と呼ばれる方々の抵抗はありましたが、多勢に無勢で押しつぶされてしまった印象です。

もちろん一般人の間では、まだ議論は活発に行われていて、上記の説を信じていない方もたくさんおられます。

そういった中、私も職を辞して、時間も十分とれるようになりました。

もともと、地球科学や地理、気象は好きな分野でしたので、自分なりにできる研究をやってみたいと思いました。

その分野での専門知識ではとても実際の研究者には追い付けないので、何か違う方法で温暖化問題にアプローチしてみたいと思いました。

そうやって、いろいろ調べてみると、地球温暖化理論は「放射対流平衡モデル」という理論から発展してきたことがわかりました。
それがさらに発展して、今やコンピューターシュミレーションによる未来の気候予測が主流になっていることがわかりました。

そういうわけで、実証実験で二酸化炭素による地球温暖化が証明されたわけではありません。

彼らの主張は
「実際の地球で実証実験をするわけにはいかないので、コンピューター上で仮想地球を構築し、モデルをつくりあげ、それにいろんな実測データを入力して、パラメーターも入力して、仮想地球をより実際に地球に近づけて、未来の気候予測を行っている。」
ということみたいです。

もちろんそのような研究方法があってもよいと思います。

しかし、そのような研究は人間の恣意的な側面に左右されやすい面があることは否定できません。

ここは有無を言わせぬ科学的証拠や、実証実験の強力な証明がほしいところです。

ところが、そのようなものはいくら探しても見当たらず、証明した人もいません。

「地球温暖化二酸化炭素主因論」は世間一般的には「定説化」しているが、科学的には証明されたことはないーーというのが現在の状況のようです。

2 「地球温暖化二酸化炭素主因論」の弱点はやはり実証実験の不足だと思います。

研究者の方々はデータの扱いやコンピューターを操作することにはたけています。

そこで、私としては泥臭く実証実験で対抗してみようと思いました。

そして高さ182cm×45cm×45cmの実験装置を作り、二酸化炭素が増えるとどの程度昇温するのかを、数十回の実験を行って、結構細かく調べ上げました。

その結果、2,000ppm~6,000ppmの間は正相関に近いかたちで昇温し、それ以上は二酸化炭素濃度をあげても昇温のほうはゆったりとしか上がらないという相関関係であることがわかりました。

しかしこのようなことをいくら追及して調べても、例えば二酸化炭素濃度が100ppm上がれば地球はどの程度温暖化するのかといったことはまったくわかりません。

完全に行き詰ってしまいました。

しかし、ある日、ふとしたことから
「水平方向のことばかり考え過ぎている。鉛直方向の方も考えてみる必要があるのではないか。」
ということに気付きました。

3 とても苦労した収納小屋作り

私は1.82mの実験装置では高さ方向の昇温具合がまったくわからないことに気付き、高さ3.2mの実験装置を作ることを決断しました。

その場合一番障害になったのは、収納する建屋をどうするかでした。

私の場合収納する小屋から制作しました。
しかし小屋作りは基礎から漏水対策まで、わからないことだらけでした。
2か月くらいで作れると思っていましたが実際は半年以上かかりました。

出来れば既存の施設内で収納し、実験を始めたかったです。
そうすれば一年以上早く、実証実験に取り組めていたと思います。

計測台への登り降りが意外ときついです。

それに比べて実験装置の方は一回作っているので、それを改良し、増築した感じです。簡単ではありませんが小屋作りより手慣れています。

12月に入って実験を始めましたが、最初は実験のコツがつかめず、失敗だらけでした。

小屋の弱点は断熱性に劣り、外気温に大きく左右されることです。

すでに12月に入っており。夜間や早朝の実験は無理な状況でした。

やむをえず昼間実験に変更しましたが、こんどは太陽光との戦いでした。
太陽光が入ると小屋内の熱バランスが崩れるのです。
小屋そのものを暗室化する必要がありました。

途中、思いがけなく雨天の日があり、予想に反して雨天の日の方がノイズが少なくて実験に向いていることがわかりました。雨天もしくは厚い曇天の日の方が実験には断然良いことがわかりました。

そうやって、どのような天気でどの位の気温の日に実験を行えば良い結果が出せるかがだんだんと解るようになってきました。

一度成功してほぼ完全な結果を出せれば、こういう実験は立て続けに同じような結果を出せるようになります。まあ当然のことですよね。
すると、飽きてしまって、あまりやりたくなくなります。実験装置の高さが高いので、計測のたびに計測台を登り降りしないといけないので運動にはなりますが実際はかなりきついです。

というわけで、最適な実験装置を考案して作るまでが勝負で、あとの結果はおのずと付いてくると言うのが実感です。

4 高さ3.2mの実験装置で高濃度CO2含有気体と通常空気による昇温差の逆転現象を完全に再現し、それを検出することに成功しました。

このような逆転現象が起きていることは、理論的にはわかっていました。

ただその逆転現象はもっと上空の高い位置で起きており、巨大施設の中に巨大実験装置を持ち込まないと発見できないだろうと思い込んでいました。

そしてそのような上空に逆転層があると言うことは、たとえ地表40m全体で考えれば温暖化していないと言えたとしても、逆転層が5mも上空にあるとすると地表付近に熱が籠っているとも言え、一番身近な私たちの住む地表数メートルの世界を中心に考えれば「温暖化していない」と一概に言えないことになります。

ところが全く偶然に、その逆転層は思った高さよりずっと低く、わずか地表1,25m~1,5m付近に存在することを発見しました。

これならば一般人であっても少し頑張れば、実証実験でそれを再現し、検出することは十分可能です。

また逆転層がそのような低い高度であるということは、「地表に熱が籠っている」とも言いづらくなります。

私たちは爬虫類のように地表をはい回って生きている動物ではないですからね。

とにかく温まりやすくなるのは地表1m以内で、1.25m~1.5mは逆転層になっていてあまり昇温差のない世界、1.75m以上の上空は逆に通常空気の方がほんの少しですが温まりやすい世界と言うことになります。

このことが実証実験で明らかになりました。

昇温がヒーターからの距離できれいに逆転していることがわかります。

もっとも上記のようなことは、言ってみれば仮想の世界に近いです。

この実験で使う高濃度CO2含有気体の濃度は10,000ppmで、通常空気の25倍の濃度です。現実では絶対あり得ない濃度です。

したがって今問題になっている二酸化炭素の100ppm程度の増加では、本当に微小な変化であって、人間の感覚では絶対にわかりません。

5 専門家や主流派気候学者がこの現象に言及しているのは聞いたことがありません

これにはふたつの理由が考えられます。

 1 このような実験を行ったことがないので、そういう現象については知らない。

 2 知ってはいたが、このようなことに言及すると「地球温暖化二酸化炭素主因論」の立場に立つ者として面倒なことになるのであえて黙っていた。

のどちらかだと思います。
私は「2」の方だと思います。

研究者がこのようなことを知らないわけがありません。

ただ、このように地表1.25m~1.5mという低い位置に逆転層があることは知らなかったかもしれません。

私もこんな低い位置に逆転層があることはまったく予想しておらず、ドーム球場などの大きい施設に巨大実験装置を搬入しないと、このようなことは発見できないと思い込んでいました。

発見できたのは本当にたまたまです。

主流派気候学者が「地球温暖化二酸化炭素主因論」を支持し推進されるのは彼らの自由ですが、この事実はきちんと一般の人々に伝えるべきことであると思います。

この現象を実際に自分の目で見られると、かなり「地球温暖化」に対する考え方に影響すると思われるからです。


いいなと思ったら応援しよう!