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立候補者の話を聴きに
代表の私が一人で行くつもりが・・・
活動として
私たちのスクールがある豊田市は、市長選の真っただ中です。
朝のサークル対話時間にテーマとして挙げたり、
もともと投票で何かを決めるといったことも普段からよくやって来ていました。
そんな中、本物の題材にメンバーさんたちが出会うことになりました。
今日の活動に私も入る予定でしたが、
近所に立候補者の方が演説に来られることがわかり、
それなら質問をしたいなと考えました。
特に公約に掲げられている「不登校特例校」の設置について。
特例校も必要かもしれないけれど、現にあるフリースクールへの公的支援も掲げてほしかったからです。
活動当番の調整をしてもらったのですが、
もしかして、学び舎から近いし、みんなも参加したいということもあるかな?とスタッフで話始めました・・・
ランチタイムに決める
お家の方には、場合によっては選挙演説を聴きに行き、解散場所の変更があるかもしれません、と伝えてありました。
こういう時、メンバーさんの気持ちに寄り添って、どちらでも対応できるようにしておけるフレキシブルさを持ち合わせているのは、強味だな、といつも感じています。
「(私が)行くなら一緒に行ってみたい」と前日から言ってくれていた子も居たり、お昼ごはんの時に詳細を初めて聴くメンバーさんも居ました。
学び舎に残るも行くも、どちらにも対応できるように考えました。
ところが、みんな行ってみる、と言うのでした。
1年生から5年生までの6人で演説を聴くことになりました。
主権者教育
かのこ立上げの頃から、主権者教育ってすごく大切だと考えてきました。
と同時に、一般的に言われている「主権者教育」では、何か物足りなさも私は感じてきていました。
https://www.mext.go.jp/content/220922-mxt-kyoiku01-000025143_1.pdf
「良識ある公民として必要な政治的教養」とか「教育においては,これからの社会を担う子供たちに,主体的に国家及び社会の形成に参画するために必要な資質・能力の育成に向けて」といったことが書かれています。
公民を学んで良識ある政治的な態度や能力を身につける・・・
それもそうですが、その前に、何かもっとやるべきことがあると感じてきました。
それが、
「意見を尊重された体験」、
「自分で決めた体験」、
「自分の権利を行使した体験」などなど。
そもそも、特に大人たちが互いの権利を尊重し合う環境の中にこどもは身を置き、
身をもって知るということが大切で、それを学童期の子たちが得られているのかどうかの気がかりがありました。
主権者教育というものが知識以上に、体感として腑に落ちるような活動ができれば、とこの3年間の活動で意識していました。
権利の主体である
このことにメンバーさんの意識が及んでいることが伝わる今日の活動でした。
話を座って聴くだけの時間が長くて大変そうな様子も少しありましたが、みんなが真剣に自分ごととして聴いていました。
そして質問してみたいことも浮かんだりしていたようです。
それから自分の意見を新たに持ったメンバーも。
その一つは、特例校では偏見はなくならないのではないか、という懸念でした。
詳しくその考えを聴くと、なるほど、と唸ってしまうような意見でした。
インプットのあとはアウトプットを
これだけ我慢強く聴いたら、出したいメンバーもいるよね?!と思ったら、
それはまちまちでしたが、
帰りのサークル対話を立ち話で持つことにしました・・・
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さてさて、どうする?!私たち大人!という感じです。