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ほどほどに「ない」

始まったばかりのかのこの活動には、いろんな物が充分ではないです。

つい、あれもあったらこれもあったら、と思いがちですが、今のこの状態もほどほどになくって良いかもしれない、と思っています。

今日の活動は、森の開拓遊びと名付けた内容です。

その昔、裏山から田んぼまで道がつながっていたそうで、歩いて仕事をしに行っていたことがうかがえます。

その道も使わない年月とともに藪に還ろうとしています。

その道がもしも再開通したら面白いかも?!と思ったことに端を発します。でも本気で開通することを目的とするというよりは、遊んでいて結果そうなったら面白いくらいの感じです。

そんなわけで、今日はみんな木を伐る気満々で臨んでくれました!それも、山に入るすぐのところから、「ここにツリーハウスを作ろう!」とアイディアが出たり・・・。(地主さんがOKしてくれるだろうか?そのうち聴いてみようかな、という感じです)

あまり整備されていないゾーンに差し掛かると、さっそくみんなの目の高さのあたりに、太すぎない倒木がありました。

「くぐっていけばいいもんね~」という子もいましたが、伐る気満々の子にとっては、誰かがわざと準備してくれたかの如くでした。さっそく伐りたい子は目の前の木に取り組みます。

大きな木に登りたい子は、椅子を持ち込んで登ってみようとしますが、届きません。そこで、脚立を探したのですが、ちょうど良いものもなく・・・。そんなやりとりから、竹ばしごを作りたい!となり、次回以降に持ち越しとなりました。

ロープがないか、とかナタがあれば・・・とかいろんな足りない物があることがきっかけで、参加した子たちには、それ自体が“次回のテーマ”へとなっていくのが伝わってきました。

「ないことが(子の創造性をかきたてるのに)いいんだ」と言い切ってしまうのとも違って、環境設定への怠慢を開き直るわけでもなく、むしろ環境設定などについてコンセプトをしっかりともった上での、ほどほどに「ない」状態を、参加する子たちと楽しんでいけたら、と思います。


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