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「ネジリバナ」は右巻き?左巻き?
ネジバナ(捩花)の花の巻き付き方は、実は一定ではありません。
右巻きもあれば左巻きもあります。中には、らせん状にねじれないものや、途中からねじれ方が変わるものもあります。
「ねじり草」「ネジレバナ」「ネジリバナ」などの呼び名もあります。
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ネジバナのねじれ具合が小さい株は、大きい株に比べて沢山花をつけているように見えるため、ハナバチが頻繁に訪れます。
そのため、種子生産の面から言えばねじれの小さい株は有利です。
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小さな花を花茎に垂直に、螺旋状に取り巻きながらつけ、下から順に咲かせていきます。
そのため、まるでピンクの螺旋階段のように見えます。
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取り巻き方には左巻きと右巻きがあり、その比率はほぼ同じだそうです。
夕方、直近の道の駅、芝の中に咲いていた多くのネジリバナ八本を適当に摘んで持ち帰り、右巻き・左巻きを数えると4本づつ…確かに比率は1:1
ネジバナは、古くは万葉集にも詠まれ、江戸時代には盛んに栽培されていたことが知られている。
『芝付(しばつき)の 御宇良崎(みうらさき)なる 根都古(ねつこ)草(ぐさ) 逢ひ見ずあらば 吾(あれ)恋ひめやも』
ねつこ草→ネジリバナ
「あなたに逢うことがなければ、私は恋に苦しむことはなかったのに」とひたすら恋しく思う姿とねじれて咲く花の姿を重ねているともいわれる。
小さく地味で、かぼそい花ですが、古くから人の心をとらえた魅力的な野草だったと想像します。
足元で見つけたら右巻き?左巻き?と花を愛でてあげて欲しい。