エアリズム[UNIQLO]は、ヒートテックに続く極限まで極細化したマイクロファイバーを使用/使用後の個人的な感想
夏場の衣類に着た方(かた)が心地よい「スタイル」を確立
エアリズム繊維の(マイクロはミリの0.001倍)
原糸の太さは8マイクロメートル(0.008ミリメートル)
ヒートテックを冬の下着化したユニクロが夏の下着を開発し話題です。
糸編の仕事をしていると気になり実際に使ってみる。
(白いTシャツは毎年試している。サンプル)
・夏の定番白Tシャツ(1500円) 綿100%
・UVカットレギンス10分丈(990円) 綿53%
ポリエステル40%
ポリウレタン 7%
ほぼ半分の化学繊維にやや抵抗あり…
さすがに世界のユニクロ(「ユニーク・クロージング・ウェアハウス(UNIQUE CLOTHING WAREHOUSE)」です。
最初に出会った時、ワンポイントのないシャツ・セーターは嬉しかった。今はそれがブランディングになっている。
綿100%
wool100%
カシミヤ100%
そもそも…。
『1949年に山口県宇部市に個人営業で創業した「メンズショップ小郡商事」がその始まりで、1963年に法人化し、1984年にユニクロの第1号店を広島県中区に出店している。』
ユニクロと言われてほぼ40年
ニーズに応えて長い年数と研究費も注ぎ込んだと想像もできます。
ロゴも素晴らしく、エアリズムは我が社のもなり。他を寄せ付けません。
東レ・ユニクロを展開する「ファーストリテイリング」社開発
(創設者: 柳井正)
実は、エアリズムの技術は昔からあるポリエステル技術だそうです。
時代に合わせて、エアリズムというネーミングでブランディングするのはさすがです。
埋もれている技術を世に出していくのは上手い。(テキスタイルデザイナー談)
以上は男性用。
女性用は旭化成が開発した植物性由来のキュプラ繊維。綿の種に付いた産毛部分コットンリンターを薬品再生して使われている。
レンプールというホワイトパイン(白松)を原料にした繊維の糸を使って織ったことがあります。
地球に優しく植物のカシミヤと言われてます。(イタリアの繊維開発)
ついで、ヒートテックのメカニズムも気になるところ
わたしの世界 :原毛を糸にする時、機械紡績と手紡があります。
いわゆる紡ぎ車を使い手と足を使って紡ぐと空気のたっぷり含んだ糸になり織ると暖かい布になる。
産業革命以前の世界。
随分検索して化学繊維(エアリズム・ヒートテック)のメリット・デメリットをさまざまな角度から探して読んでみました。
特筆する(知らないと危険な情報です)のは、MRI検査ではヒートテックを検査着に着替えて火傷をおこさないよう予防する。
勿論、個人差は大きい。生活環境・感受性等でかなりの違いがあり、一概には説明するのは難しいと思った。
当然の結果です。
保育園・幼稚園では着替えの下着のほとんどが、このいづれかで持ち主の区別(シールなど駆使)が大変だと…保母さん・母親談
納得できます。「乾きやすい・厚着しなくてよい」は小さな人には助かります。
とまれ、この夏試してみましょう。汗かきではないけど…
結論です(私見) 素材は人類に於いては、必要不可欠で、便利で有り難いものです。
しかしながら、現在地球環境にとってポリエステルの廃棄は、世界的な問題が問われています。
世界の海にはマイクロプラスッックが流出しています。
マイクロプラステックはペットボトルゴミと思われています。
私達が着ているポリエステルの洋服を洗濯している廃水からも、たくさんのマクロプラスチックが海に流れています。
海に生きる生物は、マクロプラスチックを餌と間違えて体内に蓄積されていきます。周知の事実です。
それを、人類は食べているんです。
SDGs
「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals:SDGs)」と叫びながら世界中の人がこの下着を付けるのも考えます。
矛盾があります。
エアリズム繊維を付けて汗をかかないエアコンの中で仕事をするには必要もないかもしれません。
心地よい=UNIQLO には脱帽です。
六月も終わり近くになりました。着用後の感想です。通気性はあっても使用感は爽やかではない。
頭で理解して汗は感じなくても、肌で感じるものには個人差があると思った。
化学繊維がタイトに肌にくっついた下着はかえって不愉快で長時間は着れない。
ただ着物に例えば、紬系より柔らかい絹のはんなりとした洋服(化学繊維)が多い昨今、服に響かない下着は嬉しい…でしょうね。
願わくば:化学繊維と天然繊維を肌で知って、頭で理解してから、それぞれのメリット、デメリットを自身の肌で試して欲しい…と思います。個人差は大きい。
自然の風の中で暮らしているせいもあるかも…
#化学繊維