BLANK PAGE 空っぽを満たす旅/5年間の心の旅路を映す"対話"エッセイ 「内田也哉子」文藝春秋
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・2019/04
Rock'n'Rol 葬 喪主挨拶
・2019/05〜2023/06
ある時は谷川邸、樹木希林邸、カフェ、電話、リモートなどなど場所も形式も違う15名との5年間にわたる対話で構成されている。
読み進めるのはすこぶる容易ではない。父親の内田裕也、母親の樹木希林、15名の方々をあらかじめ知る必要がある。
対話と言え樹木希林や内田裕也が内在したむしろ鼎談のようにも感じる。
読後感とは言い難い。
唯一見え隠れする挿絵(内田玄兎)が穏やかな気持ちを取り戻す。
対談構成(小峰敦子)と言う仕事もこの本で知った。
とまれ、彼女(内田也哉子)は15名と対談して理解して話す事ができる人間。これが物語っている。
それだけで両親の知性や教養を(あるいは愛情)溢れんばかり享受できているのではないだろうか。
例えば「インファンテリズム」これを即座に理解できなかった。横尾忠則氏の対談。
少年性を忘れずに生きていく
美術家・横尾忠則氏
『芸術の核はインファンテリズムだと思っています。日本語に訳せば幼児性、少年性といったところでしょうか。そういうものが創作には必要です。芸術は、いつも子どもっぽく遊べることが大事なのです… (週刊東洋経済編集部)』
編集したのかどうかはわからないが内田也哉子はすぐに理解した。
話しが飛躍し過ぎる箇所もある。対談と言え流れでAかBが分からないこともある。
人一人が歩いて出会える人間関係は普通の人間が切磋琢磨してもしれている。
彼女は15倍(イヤイヤそんなものではない)自分が何であろうがスタートから違う。
ターニングポイントに立つ人(内田也哉子氏)にしてみればさまざまな著名人の人生を間近で垣間見られ、後半は如何なるものか楽しみです。
出来れば樹木希林の孫がまた母を語ってみるのは愉快です。
それにしても彼女も登場人物の方々も職業が多いです。
「文筆家、エッセイ、翻訳、作詞、ナレーション、音楽ユニットでも活躍。」
職業とは生業で、それらで収入を得られている。
こんな時代なのか多才、多芸で幸せな事です。好きな事を存分にやれる才能はご両親またその周りの方々からの出会いかフツーではない。
プロフィールは知らない方も含めて読むには困難。好きか嫌いかの判断では人物像がわかりにくい。
何度となくgoogleさんに尋ねて理解した。養老孟司、坂本龍一はともかく、丁寧な説明を付けるとこの本は分厚くなる(知らないのはわたしだけだろうか)
空っぽのページは埋まったのかどうかも読んだ者は分からない。この本を出版する動機は何であったのかも霞んでいる。特殊に育った也哉子さんの"空っぽ"は理解し難かった。
何故、本を手に取ったのは樹木希林か内田裕也か内田也哉子か分からなくなった。
この辺りがフツーの人間にはわからないのが内田也哉子の所以であろうか。
追加
googleさんに尋ねて樹木希林は内田裕也と再婚だったと知る。
前夫は「岸田森」に驚いた。
著名な方々の名前に仰天です。
岸田國士(伯父)
岸田衿子(従姉)
岸田今日子(従姉)
配偶者 樹木希林(1964年 - 1968年)