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標高450m 寒くなりました "モミの木”を燃やした後で知った効用

もみの木は一年に一度 生きたまま家に入ることが許された「木」


昔:ヨーロッパは今よりも寒く、狩猟民族の彼らは「冬ごもり」をしていた。限られた空間の生活ではウイルス菌や風土病などにより幼児や体の弱ったお年寄りが命を失っていた。体験的に知った抗菌効果のある樅の木を家の中に入れ、家族を守ったのがクリスマスツリーの起源と言われている。


日本で聞かされた話:モミの木は洗い張りの板(着物の仕立て直しに張り付くて乾かす、着物の巾と丈サイズの板)と腰板(室内壁の下部に張る木製の板)に使う。大変堅い木で、かじったネズミの歯も折れる・・・など 

実際、製材の際鋸の歯が数本折れた。

かなり前の話:神社のモミの木が大きくなって切り倒すことになり、引き取ることになった。製材所に頼んだり、トラックで運んでもらったり、多くの人の手にお世話になった。

などなどエピソードは幾つもあり・・・


燃やした後検索すると、ヨーロッパの伝説は科学的に解明され、室内の空気は”フィトンチッド”の成分により、空気が半永久的に浄化される。さらに分解によって透明感のある空気環境になり、部屋で深呼吸できる。

もみのきの木材としてのメリット

・室内空気 ・感触、肌さわり ・香り、消臭 ・光、見ため ・音響 

・湿度 ・温熱 ・ダニ、カビなど ・植物


需要が増して国産のモミの木が手に入りにくい。近年特にアレルギーなどで見直されている。

モミの木の立木は、主幹がまっすぐに伸びて枝を垂直に張る姿が美しいため目印に神社などに植えられていた。諏訪大社の御神木にモミの木がつかわれている。

また、材に匂いがないので食品の容器に使われた。

かまぼこの板・そうめんの箱・絵馬・おひつ・・・

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かつては明治神宮など都内でも大木があった。「代々木」はモミの木を意味したという。

幼木は成長が遅いが、10年ほど経つと急激に上がる。最大40m幹直径は1.5mにもなるため相当のスペースが必要。


庭木は植栽した時には早く大きくなぁれ!と願って植えますが、丁度良い大きさや眺めでは止まってくれません。面白がって実生で育ててビックリした経験が幾つかある。

植木屋さんの仕事の意味がよく分かる。不自然にならないよう育って欲しいと思いつつ・・・立ち木は”ミステリアス”

木を燃やす

当地では自宅で草木を燃やすことはちょっとした条件が必要。震災後は野焼き(春先田圃が始まる前に昨年の枯れ草を燃やす)も禁止されていた

火事と間違えられるほど炎や煙を出したり、勿論火災に繋がる様な事など注意する

火を付け始めはコツがあります。木が乾いていることも大切で当然ですが、燃えるものが2つ以上は必要です。
薪ストーブで冬は毎日マッチで火を付けている。暖を取るまで時間が、いつの間にか火を付けるのは上手くなった。何より炎のある暮らしは時間がゆっくり過ぎていく。

モミノキは針葉樹なので薪には使えない。自宅でカットするのには堅くチェーン・ソーでは困難で、そのまま燃やした。

台風一過、寒くなりましたがやっぱり暑くてホースも用意して・・・別の意味でまた楽しみあり…

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染色タンクが乗せれるほどの炉を切っていますが高熱で石が割れてしまった。

後悔半分で今年の秋は始まる。




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