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島桑(シマグワ)の実と葉

 島桑とは?  
シマグワは琉球列島周辺に生息するクワ科クワ属植物です。

沖縄の方言では、クワァーギ、ナンデンシーと言います。

島桑は国内では南西諸島にのみ分布し、日本本土の桑葉は冬季に落葉し、休眠しますが、シマグワは非休眠性で年中、落葉しません。

日本の蚕が食べる桑は落葉して、島桑は落葉しない…


有機農家(知人)宅のオーガニックシマグワです。

シマ桑含有栄養成分

1.DNJ(デオキシノジリマイシン)
DNJは糖の分解酵素と結合することで、糖の分解を妨げ、糖の吸収や血糖値の上昇を抑制する働きがあります。

2.アスパラギン酸(アミノ酸の一種)
アスパラギン酸には利尿作用があり、体内の毒素を排出する働きがあります。

3.ポリフェノール
ポリフェノールには老化やがん、シワ、しみ、動脈硬化、高脂血症、糖尿病等の原因となる活性酸素を除去する抗酸化作用があります。また、メラニンを生成するチロシナーゼという酵素を阻害する働きがあります。

4.食物繊維
食物繊維は腸内の有害物質の排出や排便を促し、腸内環境を整える働きがあります。

5.ミネラル
ミネラルは、骨や体の組織を構成したり、体の機能を維持したり調整する働きがあります。体内で合成できない成分のため、食物から摂る必要があります。

(鹿児島県大島郡知名町知名307
知名町役場 農林課)

 島桑(シマグワ)は沖縄工業高等学校で産学官研究により丁寧な研究結果を発表しております。
(産業振興課 農林水産係)

 桑はまた用材として茶道具や指物家具に使われる。

しっとりとした粘りのある木味。緻密で底光りがする木目美しさ、山吹色からアメ色に妖変する材です。

母親は桑の木の針箱や鏡台を大切にしていました。

島桑から派生した話が続きます。
"マルベリージャム"は桑の木になる実のジャムです。
大変オシャレな瓶に入って高価に販売されています。

ブルーベリーでもイチゴでもない他にイメージできない爽やかな桑の実はオリゴ糖で煮ると大量のジュースが取れました。

アゼルバイジャンの高原で多量のスイカのジュースを取っていた光景を思い浮かべた。

取った後の実にグラニュー糖を足してジャムにしました。

 当地は養蚕をしていたらしく桑の木が残っています。

桑の実が実る季節でムクドリ、スズメ、カラスが賑やかに集まっています。

 植物染料で糸を染め機にかけて織る仕事をしています。クワは染材としてもよく使いました。

薬草コーディネーターの資格をとって別の楽しみ方がまだまだ続いています。

手短かな場所にクワを見つけて楽しんでは如何でしょう?

 籠には他にオーガニックの小梅と実山椒を採っています。
消毒や農薬を散布していないコレらは貴重です。

何にしましょ。梅雨前の楽しみです。

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