徳島木のおもちゃ美術館のこと。
色々なことが重なり(言い訳…)
だいぶnoteで発信するタイミングが遅くなってしまいましたが、去る10月24日、四国初のおもちゃ美術館、「徳島木のおもちゃ美術館」がオープンしました!
★おもちゃ美術館について
「東京おもちゃ美術館」が、おもちゃと遊びの文化を全国に広めるため、地域ならではの自然と文化の魅力あふれる「姉妹おもちゃ美術館」の設立を全国の自治体、民間団体等と進めているプロジェクト。
(徳島木のおもちゃ美術館ホームページより引用・参考)
フォレストバンクでは、徳島木のおもちゃ美術館設立へ向けて徳島県が動き始める超初期、構想段階から専門タスクフォースのメンバーとして、「どのような施設にするか」について、ハード・ソフト面から様々な協議を行ってきました。
林業の会社であるフォレストバンクが、何故おもちゃ美術館のタスクフォースメンバーとしてお声がけいただいたか?
疑問に思う方もいると思うので、その背景について、手前味噌ですが記載しますね。
①木育推進の実績と経験があること
徳島木のおもちゃ美術館は、森林及び林業に対する理解を深めるとともに、県産材の利用を促進することを目的に、木育推進の拠点として設立されました。
フォレストバンクは長年、森林・木材業界業界の有志メンバーと共に木育活動に取り組んできました。
※活動概要などはこちらのサイトをご覧ください
★フォレスク(フォレストバンクが行う木育・森林サービス事業の紹介)
★Wood Action(徳島の木づかい・木育活動団体)
└フォレストバンクも立ち上げメンバーとして共に活用しています
約8年間、木育活動に取り組む中で、徳島のみならず、全国の木育や森林や木づかいに対して共感しあえる仲間ができました。その経験や出会いの中で得た知見を、活かしていけるということでお声がけいただけたのだと思います。
②林業の会社であること
徳島県は県土の約4分の3を森林が占め、林業で地域経済の活性化を目指すべく、さまざまな取り組みを行っています。前述しましたが、徳島木のおもちゃ美術館は木育推進の拠点として、徳島の木の伝統や文化を、幅広い世代の方々に知っていただくために誕生しました。(参考:阿波ナビ)
山から木をたくさん伐り出しても、木を使ってくれる人が増えなければ、供給過多となってしまいます。
森や木に触れ、親しみを持ってもらうことで、最終的には木材を選択する人が増えてほしい。林業会社であるフォレストバンクと徳島木のおもちゃ美術館が目指す世界観は一致することから、選出されたと思っています。
おもちゃ美術館内に森を!
上記のような背景もあり、私たちとしてはいかに「森・林業とのつながり」を感じていただけるコンテンツを提案できるか、ということが一つのテーマでもありました。(もちろん私たちだけの提案が全てではなく、他のタスクフォースメンバー、徳島県、総合監修の東京おもちゃ美術館、3者がそれぞれの立場で意見を出し合いデザインし、それを現実のものにする大工さん・職人さん、全ての方の関わりがあり、今のおもちゃ美術館のクリエイティブとなっています。)
既に足を運んだ方も大勢いらっしゃると思いますが、ここではその一部をご紹介しますね。(写真は全てプレオープン時に撮影したものです)
▲シンボルツリー/ちらりと見えるのは祖谷のかずら橋をイメージした吊り橋。
▲シンボルツリーは滑り台にもなっています!(楽しそうに滑る弊社社長をパシャリ)
▲徳島の豊かな里山を表現したエリア/こちらは原木しいたけ
▲山の木が消費者の元へ届くまでの一連の流れを表現したからくりおもちゃ(定刻になると動くそうです!)
こちらでご紹介したものはごくごく一部ですので、ぜひ一度徳島木のおもちゃ美術館に遊びに行ってみて、触れたり見たり、その世界観を体感していただきたいな!と思います。
そして、木の良さを感じていただけたなら、ぜひ実際に森へも足を運んでいただけたら嬉しいです。
筆者:渡邉真央