山と川とカメラマン
どーも、しょうのです(・Д・)
今回はですね以前にNHK徳島様に取材頂きました内容について解説などしていこうかなーと思います。
非常に内容の濃いものでしたので深掘りして行きます(・Д・)
こちらから放送は見ることができますのでまずはこちらをどうぞ↓↓
素晴らしくまとめて頂きましてありがとうございます😄
まあ、簡単に内容を解説しますと
1、徳島県の河川は中々ポテンシャルが高いよ
2、でも山から土壌が流れてきて河床が上がってきてるよ
3、じゃあ根本的に山からの土壌の流出をどないかしたいよね
てな感じです(・Д・)
一応、放送では川の水中カメラマンと紹介されてましたが。写真で生計を立ててる訳ではなくて。
一般的に水中カメラマンって言うたら「写真芸術」の分野になるんかなー?と思ってて、そうなったら私の場合は現地の川を知り尽くした
「水中のプロガイド」と言う感じですかね?
前はスクーバのイントラやってたしね。
いつも撮る写真とかも図鑑に写ってるような感じの生体がはっきりとした写真がほとんどです。
そういう風に撮らないとはっきりとその種である事が証明できないのです。
2019年に徳島県で初確認種のナンヨウボウズハゼが出て、その時に撮影した写真を論文に使って頂いたり。他にも各所で水中映像を色々と使ってもらったり。
シンプルに生物が好きってな感じで精力的に活動しています。
その中で、今撮っておかないと今後はもっと酷くなる。といった危機感を持っています。それくらい環境は変化していると感じます。
正確に言うとこの写真だけではナンヨウボウズハゼと言い切るのはできないのですよね。
なんでかと言うと似ている種が非常に多い。ほんとナンヨウボウズハゼ属はびっくりするくらい似てるから(笑)
ナンヨウボウズハゼの場合第2背びれのが重要で、ひれの棘みたいのが見えると思いますが。
これが1棘10軟条であればナンヨウボウズと言えるでしょう。
これも3センチくらいの大きさですからね、水中でこんなのを撮ってたりします。
さてさて、放送で河床掘削について触れてましたが。
水害のリスクを軽減するには効果はあるかもしれません。
でも、やる場所と規模が大きすぎると川は変わりすぎるよねー(・Д・)
って事が川に暮らす生き物目線の伝えたいメッセージの1つ。
河床掘削もすべき所はどんどんやって行くべきと思うけど、やっぱ河川規模に見合った量って言うのがベストな選択では無いかと思います。
今回の放送にあった河川規模が小さい所、さらに河口からすぐの下流域は特に両側回遊魚類にとっては特に何かしらの影響は強いよねーって事です。
川って地形に沿って曲がりながら流れの速い所、緩やかな所。水深も深い所や浅い所。それぞれの場所によって堆積する土壌の大きさも変わってきたり。そういう色んなセクションがある事でそれぞれ好きな生息環境を求めて魚たちは暮らしてる訳で、
現時点では水深が一定の直線的な、言うたら水路みたいな川のイメージかな。。
掘削前後で魚類層はどう変わっていくのか?これについてはもっと長いスパンで見ていかないとよく分からんのよね(・Д・)なので継続して調査してますー。
あともう1つが
「砂利がたまる→取り除く」
このルーティーンを繰り返すのか?っていう疑問の所です。
「砂利が溜まる → 掘削する」これって根本的な解決方法なのか?
じゃあ、砂防堰堤いっぱい作ったらええやん。
って言う人もおると思うけどこれも根本的な解決方法でも無いよなーと言う感じです。
そもそもの山から土壌が流出するのを防ぐにはどうするべきなのかがポイントになってくると思う訳であります。
そうなってくると山の施業のあり方が重要ですよね!と言う事です。
皆伐しまくってむき出しの地表はそりゃ土壌流出しますよね。。
じゃあ、皆伐は悪で高密路網は正義なのか?
これはほんとに難しい話で、「自然環境」の事だけを考えるとやっぱ皆伐は
よくないと思う。
極論の理想言うたら全員で自伐林業(超伐期択伐型)のスタイルでやったらいいと思うけど。
でもそんなん無理やし、どっちが悪とか正義とかそういう話じゃないと思う。
写真画像で見ても山のてっぺんまでほとんど人工林。皆伐しても山全体のほんの一部。
フォレストバンクの山林(2200ha)だけでも毎年このペースで皆伐したとしても半永久的に終わらない規模です😨
その2200ha規模の山林に高密路網をつけて行くなんてもっと全然無理やし😅
でも2200ha,総延長600kmの高密路網の山林とかめっちゃおもろそうですね笑
そうなったら日本一の山林と言えるでしょうね!
まあ、その中で林業としてどういう風に山づくりをしていくのか。木材を生産する側も色々と考えながらやっていると言うわけです。
さっき皆伐は良くないよねーって言うたけど、場所によったら全然アリですからね!
ほんと道を付けれない(つけない方がいい)場所とか、傾斜30度以上で岩むき出しのどうしようもない所とか全然あるし。
という事で、まとめますと
今の現代って「人と山との距離、人と川との距離」が離れすぎてるように感じるんよね。
その結果が今の山や川の状態なのかなと思います。
たぶん第一次産業全体に言えることと思うけど全体的に担い手が不足しまくってるでしょうね😢
まあ、そんな感じで
興味のある方は林業界に飛び込んでみてはいかがでしょうか!
別にフォレストバンクじゃ無くても!いや、もう林業じゃ無くても笑
とにかく1次産業で活躍する人が増えたらいいなーと願ってます😄
山の事、川の事、あと海の事とか色々興味あればよかったらチャンネル登録よろしくお願いしますー。
山林の視察もやってるので是非!やっぱリアルに触れるのがより理解できると思いますよ😄
記事:しょうの