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森の映画祭2021&2022
こんばんは。みなさまお久しぶりです。夜空と交差する森の映画祭代表補佐のちばひなこです。
このnoteでは「森の映画祭2021」の振り返りと「森の映画祭2022」についてのお知らせをさせていただきます。
森の映画祭2021
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変わらないことも変わったこともある2021年。森の映画祭2021は会場をオンラインに、謎解きセットとオンラインの二段階で楽しむ1DAY5会場のフェスを開催いたしました。
http://www.forest-movie-festival.jp/2021/
5つの会場で短編映画の上映、トークショウ、ワークショップを実施
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オンラインでも、フェスの醍醐味の一つである「なににしようかな」と悩む時間をたのしめるよう、常にいくつかのコンテンツが重なるように企画をしました。
午前の部
森の映画祭2021は2021年10月9日(土)朝9時に始まりました。
最初のコンテンツは「だったはず川 トークショウ 映画deおなやみ診療所」。チャットでお客さま同士で自分へのおすすめ映画がどれかをシェアしあいながら、和気あいあいと進行したトークショウでした。
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1枚の自分の行動パターンや性格をたどるフローチャートをもとに、映画メディア「cinemas PLUS」編集長の柳下さんが悩みを解決に導く映画をおすすめしてくれました。メジャーな映画からマイナーな映画まで、計8作品の映画は、ジャンルもタイプもバラバラ。最後は柳下さんお気に入りの映画の紹介もありました。
続いて、同じく、朝9時~の「なんだっけ村 短編映画上映」。『タイムマシンとスイカ割り』『ブースト』『ふるさとへ』『コドクのナギ』『美しき競輪』の5作品を上映いたしました。
10時~は「そんなような坂 ワークショップ 未来の自分に1ページのイタズラを」。「素材の重ねかた」に質問が集まり、それぞれのお客さまの下でもそれぞれのデコレーションが進むワークショップでした。
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手帳や日記の未使用のページをランダムに選び、そのページをデコレーションしていくワークショップです。手帳デコをSNSで発信するmei.さんの手元と森の映画祭スタッフの2画面を配信し、制作時に気になるところやこだわりのポイントを解説しながら実際にデコレーションを行っていただきました。
11時すぎ~は「そんなような坂 短編映画上映」。『凪の憂鬱』『ROUTINE』『クラウンの葬式』『化猫ヤス』『化身』『JURI』の6作品を上映いたしました。
11時半~は「きがする標 トークショウ おうちで待ち合わせシネマ」。トークショウに登場した映画を観たことあるお客様からのコメントで盛り上がったりと、映画トークをたくさんすることができました。
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「おうちでたのしむために、誰かと待ち合わせをしてみるシネマ(映画体験)」ということで、「おうちシネマ」の話を映画祭代表補佐ちばひなことDo it Theater アートディレクター阪 実莉さんがトークセッションを行いました。
映画をモチーフにした映画体験の楽しみ方や、自宅での実践方法について話しました。お客さまも知っている映画や、実際にプロジェクターの購入を検討している方がいらっしゃったりしました。
午後の部
12時すぎ~「なんだっけ村 トークショウ 文字と余白から見る映画の世界」。アメリカ版と日本版でのポスター比較や”オルタナティヴポスター”の違いなど、専門的な話やデザインに込められている想いやこだわりに触れ、コメント欄もとても盛り上がりました。
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映画のグラフィックを中心に、展覧会や書籍のデザインを手掛ける大島依提亜さんをゲストにお迎えしたトークショウ。前半は「映画の印刷物ってどうやって作られるの?」、後半は「文字と余白で世界観をつたえる方法」について、お話ししてもらいました。気になる点については聴き手の森の映画祭・代表サトウが深堀りをし、時折実際の作品を見せていただきながら映画やデザインにまつわるさまざまなトークが繰り広げられました。
14時~「そんなような坂 トークショウ もやグラフィーを撮りたくて。」。事前に募集した写真からレタッチ解説を行う企画で、写真や撮影について多くのことを知ることができました。
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三重県在中の写真家中瀬雄登さんに、過去に撮った写真の場所や撮り方のポイントを解説してもらいました。コメント欄で届いた、天気ごとの撮り方や写真を撮る枚数や写真を撮るのにかかる時間など具体的な質問にもお答えいただきました。また、レタッチ解説では、実際にレタッチを行ってもらいながら使っているアプリや具体的な方法についての質問に答えてもらいながら企画を進めました。
そして、同時に14時~「きがする標 短編映画上映」。『雨のまにまに』『
8月2日の約束』『犬が伝えたかったこと』『都市の空気は人を自由にする』『今日を眠る場所』『忘れられない』の6作品を上映いたしました。
15時すぎ~「なんだっけ村 トークショウ 映画で思い出す日々のこと」。
大学生時代にバタフライ・エフェクトを見ていて良かった、という藤岡さんの言葉に対して、コメント欄で大学生の自分も今見てみます、というコメントが。藤岡さんもぜひ今だからこそ見るべきと大きく盛り上がった瞬間でした。
縄文土器という"物"がもつ記憶性への興味からタイムトラベルにも興味を持つようになった藤岡さん、日記自体もタイムトラベルであると複数の映画をご紹介いただきました。最終的にはアナログな物に残したほうが"物"として後まで残り、体温が残っている記憶が生まれると表現されていたのが印象的でした。
16時半~「だったはず川 短編映画上映」。『AIM』『雨恋』『Mutual Understanding』『メンタルスケッチ』『レミングたち』の5作品を上映いたしました。
17時~は、「きがする標 ワークショップ 詩の課外授業」。画面オフだった方も、詩の共有の時はたくさん送ってくださっていて表現豊かな言葉を見れ、たのしい時間をすごしました!
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絵や詩を考えるときはかなり集中していた様子。顔出し参加の方とそうでない方は大体半分くらい。絵を共有した時よりも詩の共有の方がたくさん共有してくれました。詩の共有はチャットに送るのに皆さん少し手間取ってしまったようなので、あらかじめ説明が必要だったなと思いました。
18時過ぎ~は、スタッフや監督さんとのおしゃべりがたのしめる「リグナの結び目 オンライン交流会 スナックよぞら」と「だったはず川 トークショウ 迷える写真展」を行いました。
株式会社俺 代表取締役中北朋宏さんが事前に集まってきた、さまざまな方の迷っていることに対してのアドバイスや気分が少し前向きになる映画など、おすすめを教えてくださいました。森の映画祭スタッフとの掛け合いはユーモアあふれ、笑い声の絶えないトークショウになりました。
20時~は「とある長編映画の同時鑑賞会」があり、長編映画上映後は「リグナの結び目 トークショウ おわりのトーク」が実施されました。体験クリエイターであり、Afro&Co. CEOのアフロマンスさんの「今年の森の映画祭のキーワードは”迷い”」という言葉をきっかけに「わくわくを伴う迷いですね!」「サイトの中いっぱいうろうろしたなぁ」など、1日のよりみちを振り返るコメントがたくさん見られて、オンラインで今年のテーマである”よりみち”を感じてもらえたことが伝わり、スタッフも嬉しくなりました。
アフロマンスさんと森の映画祭・代表サトウが登壇し、直前に同時鑑賞会を行った映画「ビフォア・サンライズ 恋人までの距離」の感想や、映画と体験を絡めて、視聴者の方からのコメントも読みつつフリートーク。最後にサトウさんから森の映画祭の締めの挨拶を行いました。
こうして22:30にオンラインでのイベントが終わり、その後24時にはみんなで感想を言い合ったLINEオープンチャットやサイトもクローズし、森の映画祭2021は幕を閉じました。ご参加いただいたみなさま、本当にありがとうございました!
森の映画祭2022
さて、またどこかの夜空の下でお会いできる日を願って、と閉幕した森の映画祭2021。
森の映画祭2022をどうするべきか、森の映画祭実行委員・実行本部で秋から冬にかけてさまざま話し合いました。
実施できるのか、自分たちがしたいことは何なのか、2022年にするべきイベントはどういう形なのか。
みんなで夜空の下でみる映画体験として実施している映画フェス「夜空と交差する森の映画祭」。さまざま悩みましたが、結論としては、夜空と交差する森の映画祭2022の実施はしないことに決定しました。
世界規模で俯瞰すれば、数千人が同じ夜空の元に集まってたのしむイベントのスタイルはまだ実施するべきではないのではないか、というのが開催中止の理由です。
他の形で映画を体験するイベントの実施は出来ないか、もっと少人数で、でもその分深く思い出に残るような体験をつくれないかなど、模索を進めていますので、また他のイベントや体験を実施する際には、是非おたのしみいただけますと幸いです。
これからも森の映画祭をどうぞよろしくお願いいたします。