いいんだよ・大丈夫だよ・一緒に考えよう
~学校公開日前日・お昼休み~
月「ねぇ、先生。明日の学校公開日、親が見に来るからドキドキするー!」
あっちゃん「ほう、ドキドキするんだね。先生も小学生の時、親が見に来ると緊張していましたよ。でも、大丈夫。月ちゃんのドキドキが、ワクワクにかわるような授業にするからね!月ちゃんはどんな授業を親に見せたいのかな?」
月「いままでみんなで学んできたことを、見せたいな。百人一首とか、ことわざとか、音読とか、計算マスターとか・・・。」
あっちゃん「みせたいものが沢山あるんだね。今までの学習を見せたいっていう気持ちがとてもうれしいよ。明日の3時間目(国語)にみんながワクワクするような授業をしましょうね。みんなにも意見を聞いて、一緒に考えよう。」
月「みんな意見を出してくれるかな・・・。ドキドキ・・・。」
あっちゃん「大丈夫、大丈夫!!」
~学校公開日前日・学級活動にて~
あっちゃん「はい、今日の学級活動は明日の学校公開日のことについて話し合いをしますよ。まず、月ちゃんから提案があります。」
月「はい、明日の学校公開日の3時間目は、私たちが今まで学習してきたことを保護者に見せたいと思います。みんなは何をしたいですか?」
あっちゃん「どんな意見を出してもいいんだよ。自由に考えましょう。」
~グループディスカッション10分~
グループ①「先生!ことわざ発表会していい?」
いいんだよ
グループ②「先生!お笑い・コントやりたい!」
うん、やろうね
グループ③「先生!計算が早くなったところをみせたい!」
計算マスターになったところをみせたいね
グループ④「先生!百人一首を発表したい!」
みんなで覚え合ったね
グループ⑤「先生!【お手紙】の音読したい!」
音読名人になったところをみせようね
グループ⑥「先生!お楽しみ会がしたい!」
お楽しみ会のような授業にするよ!
グループ⑦「先生!DVD上映会したい!」
みんなの今までの記録を5分の動画にまとめて上映しよう!
あっちゃん「はい、各グループから7つの提案がでましたね。明日の3時間目は、この7項目全部やりましょう!」
児童「全部できるの?!やったー!!でも国語の授業でコントとかできるの?」
あっちゃん「大丈夫だよ。どうやったら国語の授業らしくなるか一緒に考えよう。」
~学校公開日・当日~
学校公開日、子ども達は緊張してたり、失敗を恐れて手をあげられなかったりする児童がいます。
そんな緊張をほぐすために、私は自分の失敗を紹介しました。
あっちゃん「失敗しても大丈夫だよ!」
あっちゃん「先生・・・今日、ベルト忘れちゃったんだよね(笑)」
保護者&児童(大爆笑)
あっちゃん「でも大丈夫!笑顔でカバーするからね!」
保護者&児童(笑い&拍手)
このような和やかな雰囲気で授業が進められるのは、理解のある地域の方々・保護者・管理職のおかげです。
~私が普段から伝えている事~
できなくてもいいんだよ。失敗してもいいんだよ。できなかったことをできるようにするために、学校はあるんだよ。失敗から学ぶこともたくさんあるんだよ。勝つことより、負ける尊さを知ろう・・・。
~授業開始~
あっちゃん「はい、今日の国語の授業では、音読発表を1時間します。よろしいですか?」
Nちゃん「先生!今日は、最後の授業参観日なので、今までの勉強したことを保護者の皆さんに見せたいです。」
月ちゃん「はい!Nさんの意見に賛成します。」
あっちゃん「ほぉ・・・。なるほどね。今までの勉強を見せたいか・・・。(考える仕草w)では、音読だけではなくて、今までの学習を見せたい人?」
全員が挙手!
あっちゃん「みんな気持ちが一緒なのですね。では具体的に何を発表したいか、意見がある人いますか?」
7名が挙手
あっちゃん「では、前にでてきて何を発表したいか教えてください。」
月「気を付け、礼!」
(発表者7名が丁寧に礼をする)
月「私は音読を発表したいです!」
T「ことわざクイズを発表したいです!」
H「ことわざをコントで表現したいです!」
A「百人一首を発表したいです!」
N「DVDを見せたいです!」
K「計算マスターを見せたいです。」
S「今日のラッキーカラーは水色です!」
全員・大爆笑w
S「気を付け!礼!」
あっちゃん「拍手~!みんなの発表がとても上手だったので、音読だけではもったいない!みんなが発表したい事をやりましょう!」
児童「イェーイ!!」
学校は、先生と子どもが力を合わせて一緒に作っていくモノ
学校は、みんなが安心して学ぶことができる場所
学校は、笑顔あふれる宝箱
~おわりに~
今回紹介した授業は、教職員人生でもっとも幸せを感じた授業の一つです。
のびのびと、イキイキと学習する子ども達、温かい目で見守る保護者。
子ども達の意見を最大限尊重し、ワクワクする授業展開を常に心がけています。
後日、保護者アンケートに
「色々なクラスを拝見させていただきましたが、あっちゃん先生の教室だけ、空気が全然違いました。温かくてやさしいオーラで教室が包まれていて、子ども達がイキイキとしていました。」
とのありがたい言葉をいただきました。
自分の教育観が正しい!という自信はないけれど、これからも児童・生徒の意見を最大限尊重する、柔軟な発想でワクワクする授業を展開できる教育者でありつづけたいと思います。
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