またねの江の島。さよならお台場。
ナポレオンの娘である「未来の長澤まさみ()」も、お眠の時間ということで、そろそろお暇することにした。
ナポレオンが、駅まで送ってくれた後、ポパイに言った。
源「俺、江の島行ってくるわ。」
せっかく海が見えるど田舎まで来たし、なんか海が見たくなったからだ。
ヨルシカの「ノーチラス」でも聞きながら、夜の海を眺め、さよならの速さで顔を上げるのもエモくて悪くないかなと思った。
ポパイ「源が行くなら、オレも行くよ。」
源「いいのか?笑 別に一人でも行けるぞ。」
ポパイ「いや、一人じゃかわいそうだろ。」
なるほど、確かにカップルの聖地に、アラサー男一人で黄昏てたら、確かにやばいのかもしれない。おひとりさまレベルが上がりすぎて、麻痺していた感覚だよ。
ついでに社長にも電話した。
「江の島来い。」
「分かった。」
さすがや。
ナポレオンは、残念そうにしていたが、長澤まさみのお世話があるので難しいそうだ。こうして、男3人のアフター8が始まった。
1 天丼
片瀬江ノ島駅から、川を渡ったところには、ごはん屋がひしめく通りがある。江の島の中心部に行くより、こっちの方が空いてるし、安いからおすすめ。
2 江の島地味に遠すぎ問題
江の島まで、600mある。地味に遠いんだよなあ。
だが、意中の子と渡る橋から見える夜景は、何物にも代えがたいだろう。
男女のリア充とめちゃくちゃすれ違いました。夜の潮風が気持ちいいです。
そういえばこの前マッチングした女の子とお台場の夜景を見たことを思い出しました。お台場の夜景で恋愛の話をするとか、確変でしょ?でも、そのあとから音信不通なんだぜ?
リア充たちは、みんな幸せそうでした。○ね!
3 江の島神社
江の島の坂のお店は全部しまっていたが、有象無象がいないのでめちゃくちゃ快適だった。気にせず、神社参拝ができるぜ。
湘南エスかーっていう、高尾山のエレベーター的なやつがある。それを使えば一気に行けるのだ。
しかし、エスカーも、もう営業が終わっていた。
階段・・・・!
社長「えー、これ全部登んのかよ!暑いわ!」
社長が、気候にキレだした。
ポパイ「俺、初めて江の島来たんだよね。」
暑いとキレる社長と、ワクワクのポパイ。能天気な源。
とりあえず、一番近い神社まで登ることにした。
めちゃくちゃ映えてた。
「おおいいじゃん。○○ちゃんにお台場よりきれいな夜景だよ。って送ればいいじゃん。」
○ね!
各々が、お願いごとをすることにした。
源「○○ちゃんから返信が返ってきますように・・・○○ちゃんから返信が返ってきますように・・・○○ちゃんから・・・」
口に出したお願いはかなわないんだっけ?
まあ、どっちにしろ、俺がお願いしたことは叶ったためしがない。
4 めっちゃエモい。
ナポレオン「なんかエモいな。」
それな。
んで、なぜか占いやだけが、明かりがついていた。
「○○ちゃんとうまくいくか占ってもらえばいいじゃん。」
○ね。
源「俺、占いとか信じないタイプだから。」
社長「あれ、じゃあお前、神は信じるタイプだっけ?」
源「・・・か、神様は、、い、いるんだよ!」
苦しい。
源「でも、なんで叶えてくれないんだろうな。めっちゃ課金してるのに。」
ポパイ「いくら入れたの?」
源「毎回5円入れてて、1000回は行ってんだぞ。」
「5000円で願いが叶うわけねぇだろ!」
くそ・・・神め・・・・・。
源くん。マッチングアプリ用の写真撮ってやるよ。
「ああ、うん。」
しばらく、やりたくなかったが、まあストックとして持っておいてもよいだろう。
思った以上にこだわりが強く、まるでモデルのように何枚も撮られた。
段差に座っているカップルが、こっちを見て笑っていた。
女「ねえ、あれ見て。星野源にも似てないくせに、調子乗ってるよ~」
男「ほんとだウケる。俺、すぐ彼女できたのにあいつ、どんだけできないんだよ。」※妄想
○ね!
帰りの600mは、行きより長く感じなかった。多分カップルとすれ違わなかったからだ。
社長「じゃあ、俺車だから帰るわ。また。」
社長はあっさり帰っていった。
後日、ポパイからYouTube動画が送られてきた。
そう、どうせ俺たちは「また」すぐ会える。
でも、デートした女の子に「また会いましょう。」と言われても、その「また」は「二度と」実現しないことがしばしばある。
だからさ、
「またね」が言える友達は大切にしよう。
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