![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/112417982/rectangle_large_type_2_e796c100ea9b746455dca23f0612165a.png?width=1200)
Z世代女子(合法)とごはん行ったら、彼女できま(前編)~彼女できるまで毎日投稿公務員day18
1 プロローグ
俺は、その子の名前だけを聞いて、恋に落ちた。
人生で初めて会った名前、清廉潔白をイメージする、まるでふんわりとフキノトウの葉の上に落ちる雪のような・・・君の・・・・名前は・・・
○○○ちゃん!!!ここでは、仮名として、雪ちゃんとしておく。
2 雪ちゃんストーリー
公務員は、ご存じの通り、人事異動が5年に1回くらいある。癒着を防ぐ意味だったり、職場に新しい風を吹かせたりなど、まあ国がいろいろ考えて決めたことだ。俺は、良くも悪くも大きな波を起こす男であろう。
雪ちゃんは、前の職場で、一緒にチームを組んで仲良かった先輩の部下として採用された。ちなみに、その先輩のあだ名は、「独身貴族」である。俺が勝手にそう呼んでいるだけだが。
独身だけど、めちゃくちゃいい家に住んでいて、めっちゃ料理が上手で、レディーファーストでイケメンである。メンタリストDA○GOに似ている。なぜ、彼女ができないかみんな不思議がっているが、俺から言わせれば、理想が高すぎるからだろう。ある程度の基準を通らないと、お眼鏡にかなわない。少なくとも、俺レベルだと到達しえない「こんなかわいい子をなぜフェードアウトしたんだ・・・?」という子が二人以上はいる。
さて、雪ちゃんに戻そう。
ダイゴ先輩から、「優秀なんだよ!名前特徴あるよね!アラサーさんタイプだと思う!」と聞いていたので、耳で恋していたのだが、あくまでも耳だけで、会わせてくれなかったし、会うことがなかった。
そして、2023年。俺にも、新卒一年目の直属の部下ができた。
そう、ブログに出てきている「新人ちゃん」である。愛すべきバカである。
4月、新人ちゃんと前の職場の話になって、「そういや、貴族先輩、雪ちゃんって名前の人とチーム組んでるんだよね。名前かわいくない?」
というと、
新人ちゃんが、「えええええええええええええええええええええ!!!!」といきなり大きな声を出した。
「それ、私の大学の先輩です!」
!?!?!?!?
神様、
もしかして・・・・
運命ってことでおけ?wwwww
3 ミッション開始!!
その日のうちに、すぐさま貴族にアポを取り、表向きは、「奇跡のつながり」飲み会、本音は、俺が雪ちゃんに単純に会ってみたい飲み会を開催することにした。
「奇跡のつながり」というからには、メンツをよく考えてそろえなきゃいけない。練りに練って、決まったメンバーはこうだ。
![](https://assets.st-note.com/img/1691047490521-Wvh91Bp6ua.jpg?width=1200)
俺の職場からは、いつもニコニコしてて可愛らしい、20代アラサーのニコニコちゃん。元職場からは、ニコニコちゃんと同期で、パパみたいな貫禄あるけどモテない独身年下20代アラサーを選出した。
お店は、オレが一年目のとき、初めて合コンに連れて行ってもらったときに使ったおしゃれなお店。
女の子より、お店の雰囲気や料理が気に入りすぎて、別の子とのデートや、職場の飲み会の場所で使ったほどだ。
待ち合わせはドキドキした。あー、この顔も知らない相手と会いに行く感じ。合コンの前みたいだ。
4 雪ちゃんとご対面
待ち合わせ時間ぴったりにつくと、さすが公務員飲み会、みんな5分前以上から待っていたし、3分前くらいから貴族先輩から鬼電が入っていた。すまんな。
そう、そこに雪ちゃんはいた。
雪ちゃんは、名前通り、めーちゃくちゃ可愛かった。
芸能人で言うと、バックナンバーの「ハッピーエンド」のPVに出てる、あの子、あれ、誰だっけあの不倫した人、ああ!
唐○エリカだ!!!!!!
おれは、ああいう雪のような儚そうな子が好きだ。ハッピーエンドのPVに引っ張られているが、とにかく雪ちゃんはドタイプだった。
1回目の飲み会ということで、全員当たり障りのない自己紹介をし、お互いのつながりだったり、こんなことあったよねだったり、とにかくお互いを知り合う時間だった。
酒に弱い俺は2杯目でほんのり赤くなっていた。
新人ちゃんが、俺の顔を指さして笑い出した。「わー、お酒とアラサーさんの顔同じ色~笑」といじってきた。俺一応上司だぞ笑
雪ちゃんは、
・ピアノが好き。
・エグザイルトライブが好き。
・付き合うのは同業者もあり。
・年上の方がいい。好きになったら上限はない。
・エグザイルとらいぶ?が好き。
・恋愛の話は、基本秘密(ミステリアス)
・中指に指輪。
・考えるときに、ちょっとほっぺを膨らませるしぐさがかわいい。
はい、もちろんわきまえてはいる。
年の離れたZ世代女子を、30過ぎた男が狙ってもいいのかと?
でも、いいなと思っちゃったんだからしょうがないじゃん。合法じゃん。
俺は、年下好きなんだからしょうがないじゃん。
その日は、健全にみんなお家に帰り、二回目の「奇跡の出会い会」は、少し蒸し暑い、初夏の夜に行われることになった。