【第17話】俺が負けたヒロインが多すぎる!!横顔光当たり一瞬桜井日奈子編 ①
日奈子さんとは、一年前の夏に大宮で出会ったのだが、デート終盤で、衝撃的な一言を言われた。
「実は、、、私、、、、」
彼氏いるんです。
......。
は?
どうやら彼氏のメンタルが不調でなかなか連絡が取れないらしい。
それで、踏ん切りをつける意味でもマッチングアプリを始めたそうだ。
源「え、えーと、今は彼氏の連絡は待ってるんですか?」
日奈子「.....正直返信くればいいなと思ってる自分がいます。」
日奈子よ...。
君はまだマッチングアプリをやるべきじゃないぜ。
それから一年後
太陽ちゃんと別れ、ベガちゃんに振り回され、なんか色々自暴自棄になっていた。
トーク履歴をずらーっと見る。
(そーいや、日奈子、彼氏どどうなったかなぁ。)
ダメ元で、「元気ですかー?」
とラインを送ってみる。
すると、4時間後には日奈子から、元気です!とラインが返ってくる。
時を見て、「夏は彼氏とデートですか?😏」と探りを入れると、「彼氏いないですよ笑」と返ってくる。
あれれ?これご飯いけちゃう?
ご飯に誘うとあっさり行きましょう!となり、試合決定する。
一年越しの大宮ランチ
日奈子「なんで連絡くれたんですか?」
源「いやー、そういえば彼とどうなったかなぁと気になってて!」
日奈子「私のことちゃんと覚えててくれたのすごく嬉しいです。」
そこからは、これまでの一年の話をした。
源「って感じで太陽ちゃんとは終わったんですよね...」
日奈子「なんですかその子。めちゃくちゃアホですね。私だったら絶対そんなことしないです。」
日奈子はだいぶ毒舌である。思ったことをハッキリと言う子なのだろう。
そして、日奈子は服装からもわかるようにめちゃくちゃプライドが高い。
俺に彼女ができて、自分に何もなかったのが悔しかったのだろう。マッチングアプリで会った甲斐性のない男の話をされた。
日奈子「ま、私も出会いがなかったわけじゃないんですけどね。いい人がいなかったんですよ!」
「たとえば、この前神楽坂の焼肉に行ったんですよ。んで、その時男がなんで言ったと思ったと思います?5000円ちょうだい。って言ったんですよ。いや、連れて来といてそれはないでしょと思って、冷めちゃいました。別に払ってもいいんですけどね!」
日奈子よ。多分それ男がつけた値段や。
君が、全奢りに足る女性じゃなかったんだろう。
なーんてのは口が裂けてもいえないが、多分日奈子の態度も滲み出てたんじゃないかなぁと思う。笑
「ご飯は男が奢るべき」と言いたい気持ちもわかる。
女子は化粧にお金や時間をかけてるだろうし、男性以上に服も凝ってるのだと思う。
でも、お金の話は男に話すものじゃあないぜ。
その後も、元カレの愚痴が止まらなかった。
ただ、その強気なところが、メンタル弱めの元彼にはきつかったんじゃないかなあとも思った。
今回は自然とめちゃくちゃ聞き役になったし、看護師ちゃんとモデル体型ちゃんとのデートで、痛感した「ベガちゃんストーリー」は封印した。
その結果、
2回目の吉祥寺デートが決まる運びとなった。
続く。