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【最終回!?】俺が負けたヒロインが多すぎる~ベガちゃん編⑦
土曜日の夜
よく言うじゃないですか?
奇跡は土壇場でおこるって。この世界が俺が主人公の映画なら、もう一波乱起きてもいいんじゃないかって。
1コール目
・・・・・。
2コール目
・・・・・。
3コール目
・・・・・。
4コール目
・・・・・。
5コール目
・・・・・。
6コール目
・・・・・。
7コール目
・・・・・。
8コール目
・・・・・。
9コール目
・・・・・。
10コール目
・・・・・。
11コール目
・・・・・。
12コール目
・・・・・。
13コール目
・・・・・。
14コール目(ラスト)
つながりませんでした(完)
そうだよな。
決めたんだな。
午後9時48分。俺の恋愛じゃない何かは終わった。
人は失った時に大切さに気づく。この喪失感はしばらくは消えないだろう。
今つながっているたくさんの人たちを大切にするために、次出会った守りたい人を大切にするために、この喪失感を抱いて生きて行こうと思う。
2024年9月
にしても、なんてクサい文章なんだと思う。
何を隠そう、4か月前の殴り書きのように書かれていた下書きを、現在の俺が文章化しているからだ。
ただ、リアルタイムで書いてくれてありがとう過去の俺よ。丁寧に後日談まで残してやがったとは。
後日談
神無月某日。なんかベガちゃんから電話をしたいと言われ、なんとなく電話をした。その頃は、負けヒロ開戦中で、ブちぎれられたり、高飛車にあったり、しっくりこない毎日を送っていた。
そして、告白前日の夜を振り返る。
ベガ「実は、今日が最後かなと心の中で思ってました。なんか明日告られる気がしていたので笑」
源「なんだよ、もう決めてたんじゃん。」
ベガ「そんなことないですよ。友達だと思っていたら,もうアピールされて、やられました。」
源「んで、女どもは、よく思い出を別フォルダ保存じゃなくて、上書き保存っていうけど、あんたはどうなん?どうせ上書きしてるだろ笑?」
ベガ「ううん。別フォルダ保存だよ。源さんはちゃんと別です。」
源「あ、そうなんだ笑」
ベガ「はい、ちゃんと好きでしたよ。」
源「ちゃんとか笑」
ベガ「はい、そうです。」
源「でも、その好きは、今の彼氏とは違うってことだよね。」
ベガ「はい、違いますね。今の彼氏はドキドキの好き。源さんは安心の好き。」
源「え、安心の好きの方が良くない?笑」
ベガ「んー、安心の好きは、付き合えるけど、結婚はできないなーって。」
(いや、逆だろ。by現源)
って突っ込むのを抑え、どちらにせよ、幼馴染の積み重ねた年月の重みには、勝てなかったんだなあと実感する。
そう考えると、この鮮やかな1か月半の夏は、自分にとって、人生の夏休み、いわばボーナスタイムだったんだと思う。現世に残っていた八九寺真宵ちゃんもこんな気持ちだったのだろうか(いやこれはコア勢しか分からんぞ)
「いい夏の思い出でしたね。」
ベガちゃんはそうつぶやく。
(何様だお前は。by現源)
男だからか、別フォルダに保存している俺の脳内も、これから先、夏が来るたびにきっとベガちゃんのことを思い出すだろう。
しかし、少なくとも、まだ蒸し暑い夏のお台場の夜景はかすむほど、ベガちゃんは塗り替えてくれた。
分け合った抹茶味のパピコ。
ベランダから見た月。
アパートの屋上から見た街。(童貞パパのアパート有法侵入)
ソファーで聞いた「若者のすべて」。
手をつないで歩いた朝の街。
ドライヤーで乾かした時の髪からの仄かな香り。
いつだって、手が伸ばせる距離にいた君なのに、幾億光年もの距離があった(は?)。
心の奥には届かなかった。きっと、どの世界線を通っても、一緒になることはなかったのだろうと思う。
いや、きっと一つはあった。あの瞬間にすきを受け入れていれば変わった。
わずかな可能性があった方が、物語に救いがあるというじゃないか。
あの日々は、間違いじゃなかった。意味のある夏だった。
無理だったかもしれない。無茶だったかもしれない。でも無駄じゃなかった。
ほんとはずっと君のことをどこかで分かっていた。
見つかったって届きやしない。
深い青色に輝く、仄かに苦い俺の夏はこうして終わった。今日も、ベガとアルタイルが夜空に輝いている。
源「....って感じだったんだよ。これが最後のベガちゃん編な。」
勝男「・・・いや、いろいろあったなあ。にしても、お前もやばいけど、ベガちゃんって子もやばいな。てかお前負けすぎやろ。」
源「だろ?なんてたって、俺は主人公の負けヒーローだからな!!!」
勝ち組公務員の助手席でそう豪語する。
源「まあ実は、その負けヒロインの中に、1人だけデートしてる子がいるんだけどね。」
勝男「は!?!?」
源「じゃあ、アフターストーリーを語らせてもらおうか(ニチャア)
そうだなあ。ただ語るだけじゃ面白くないから、まずは君の予想を聞かせてくれよ。じゃあ、候補を言おうか?」
①自称橋本環奈ベガちゃん
②ブちぎれ体型詐欺戸田恵梨香
③高飛車一瞬桜井日菜子
④池袋マスター山本美月
⑤目を細めたら桐谷美玲
⑥上玉廻戦桜子ちゃん
さあ、どれだ!!!!」
勝男「いや、誰が誰だか分からん。」
源「これだからゆとりは!!!(お前もやぞ)しょうがないなあ。全員地獄だったが、ここから神がかった逆転をもう一回解説・・・