俺が負けたヒロインが多すぎる~ベガちゃん編①
蒸し暑い夏。世間は七夕。少し浮足立つ空気。
そんな日に、
俺は太陽ちゃんと別れた。
7月7日の七夕。川〇駅。
ベガちゃんが死んだ顔をして歩いていた。
おい。どうした?笑
実は私、
「彼氏に振られたんです。」
七夕に振られたんかい。散々だったな。
ほんとですよ。
「明日会社休んでもいいですか。」
いやダメでしょ笑
俺もガッキーと星野源が結婚した時は休もうとしたけどな。
とりあえずベンチ座ろうか。と誘い、話を聞く。
実は、「今川○着く!集合!」と言ったら、貴族先輩とB子が来てくれることになっていた。
ベガちゃんはずっとネガティブで、らちが明かないので、
源「あー、実は俺も別れたんだよね。」と爆弾発言。
疑いの目を向けてくるので、しぶしぶラインの画面を見せる。
ベガちゃん「え、こんなことってあります?笑」
別に今日じゃなくてもよかったよね。
ベガちゃん「今日じゃなくてもよかったですよね。」
・・・・。
源「あ、ごめん俺この後飲む約束しているんだよね。だからまた今度ね。」
ベガちゃん「じゃあ、休もうっと~」
源「えー....。えーと、じゃあ飲み会来る?」
ベガちゃん「行かないですよ笑 あとで連絡してくれたらそれでいいです。」
貴族先輩と合流し、1時間後にB子が来て、なんとその後独身パパも来てくれた。
ことの顛末を話す。
一同「まあ、犬はやばかったね。」
解散後、振られたショックが大きいのは俺も痛いほどわかるので、
源「どうする?散歩したい?電話する?」とライン。
ベガちゃん「電話したいです。」
なんと6年間も付き合った1個年上の彼氏だそうだ。
ベガちゃん「実は、楽しくなくて、連絡もあまりしてなかったんです。それで「今日別れようか。」って言ったら、向こうがあっさり「別れよう」って言われたんです。なんかあっさりすぎてショックです。」
いや、お前が始めた物語なんかい。
ベガちゃん「夜はさみしいので、ああああってなってます。」
源「ああ、まあわかるよ。」
ベガちゃん「だから、来週夜に電話してくれませんか?」
源「え、ああ、いいよ。」
ワイは、一人行動余裕はなので、むしろ別れて「自由だあああああああ」って感じだったのだが、確かに夜が寂しいは分かり身が深い。
そこから、毎日1時間程度夜に電話する関係になった。
俺は考えた。
ベガちゃんを救えるもの。
それは、感動するアニメや。
源「あの花めっちゃ泣けるからおすすめよ!」
「はい、じゃあ、一緒に見たいです。」
そして、毎日12話分電話しながら見ると言うカオスな展開になった。
あの花勢ならもちろん知ってるであろう最終回
「もういいかい。まーだだよ」のシーンで、電話越しに啜り声が聞こえた。
俺はその時悟った。
ああ、めっちゃいい子や。
俺はいまだに、あの花の映画中に寝た友人の3人のことを忘れはしない。
ベガちゃん「源さん、今度2人で飲みませんか?」
源「いいよー!池袋にする?(ワイの王道)それかベガちゃんの最寄駅でいいよ!」
ベガちゃん「いや、元カレも同じ駅なんですよ。だから嫌です笑 じゃあ源さんの家の最寄り駅行きますよ!」
なるほど。
ワイ一人暮らしなんだけど?
いや、これそういう感じじゃないよな?ただの友人としての飲み会だよな?という感じで、淡い期待はしている。まあ確かに人肌恋しい季節でもある(ねぇよ。ここはオーストラリア
しかし、俺は腐っても公務員。そして、恋愛偏差値は43だ。いや、太陽ちゃんのおかげで45くらいは上がったかもしれない。
飲み会当日
ベガちゃん「源さんお酒弱いらしいですけど、二杯は付き合ってくださいね!」
源「いや、俺二杯が限界だから一杯でいいんだが。」
ベガちゃん「ダメです。二杯です(フラグ)」
二杯めとつにゅう
源「べがちゃん、おれもうのめません。」
ベガちゃん「じつはわたしもよわいんですよ。」
そう。ベガちゃんも弱いのだが、確か俺が酒飲むのを渋りすぎたため、ベガちゃんは四杯くらい飲んでいた。」
ベガちゃん「私もう飲めないんで、これ飲んでください」
源「いやあかんt....」
2.5ばいめ
源「ベガちゃん、うちにかわいいサンスベリアちゃんいるんだけど、見にこない?(は?)」
ベガちゃん「えー、いやー、」
源「ぼーどげーむもあらよ。」
ベガちゃん「あ、ボードゲームはしたいです!」