【第15話】(俺が)負けたヒロインが多すぎる!!戸田恵梨香似看護師編。
ふえええええええ。
マッチした瞬間、ガチでビビった。
(こんなかわいい戸田恵梨香似の黒髪ロングの陽キャの子が俺とマッチングしていいのか…?)
ただ、今は水戸ちゃんです、というコメントが気になった。いや、水戸ちゃんめっちゃ好きだけど。
清楚な見た目からは予期せぬ強さを持っていた女の子だったのだ。
1 ライン交換までとんとん拍子
戸田「源さん、ライン交換しませんか?」
向こうから聞かれる。これって脈ありじゃね?
「源さん、最近の写真ありますか?」
「あ、この写真8月ですよ!戸田さんのも欲しいなあ。笑」
「写真全然なさ過ぎてごめんなさい!」
・・・・。
めっちゃ細身の、韓国アイドルみたいでかわいいやーん!
2 電話
あれ、会う前からこんな電話してたらカチゲーじゃね?(甘い源)
なんなら、この電話で、過去の恋愛や、看護師に、「シフト確認します」と言われてフェードアウトされめちゃくちゃ傷ついた自虐の話や、なんなら軽い下ネタまで話せる仲になっていた。
土日祝休みの看護師の休日はなかなか合わない。
しかし、会えない時間がいいアクセントになり、交友を深めていった。
3 会う当日
一つ気がかりなことがあった。夜勤明けということだ。
戸田「天気が良くて、体調大丈夫だったら行きます。」
天気の条件もあるのかとは思っていたが、
戸田「疲労感やばいので起きれません」
と連絡がくる。
ああ、やっぱそうか。
また、シフト確認で終わりかあ。
戸田「○日ならいけます!」
戸田ちゃん・・・。ほんとにシフト確認してくれたんだね泣
4 会う当日(二回目)
戸田「大衆食堂天狗大ホールはどうですか?」
めっちゃ、良心的な安さやんwwww
なんというか、そこで高めじゃなくて、気軽な飲み屋を選んでくれるのにも好感が持てた。
普通に考えたらこの子にするべきだよな。でも、ベガちゃんも・・・。
そう、時間軸的に俺はベガちゃんに転がされてる真っ最中である。
19時待ち合わせだが、戸田ちゃんは15分前に着く律儀な子だ。ワイもウキウキなので、10分前にはついて向かった。
・・・あれ・・・。
戸田ちゃんいなくね・・・?
え・・・。
まさか・・・。
おい・・・。
水戸ちゃんってレベルじゃねぇ。まさかこれは、、、
そこには水戸ちゃんレベルじゃない普通のぽっちゃり女子がいた。
写真詐欺やーん。
飲んでる最中も、落胆が出ないように笑顔を努めた。
戸田「じゃあ唐揚げ定食で!」
いや最初からメニューも体型に合わせてがっつりかい!
お酒に弱い俺は、だんだん戸田ちゃんが可愛く見えてきた。
よく考えろ。痩せたら、この子はあの可愛さになる。だから、俺が育てればいいんだ!(何様)
「戸田ちゃんは、スポーツやってるの?」
実は昔テニスで全国レベルでした。笑 今もたまにテニスしてますよ!
(うおお!伸びしろしかねえ!)
「運動好きなんですね!」
戸田「源さん、ぶっちゃけ私のこと太ってると思ってます?正直少し幻滅したでしょ?笑」
源「・・・・いやいやそんなこと・・・ないですよ!(ベストスマイル)」
戸田「いや間が長い!笑」
この子、超能力者か?
戸田「私、体型じゃなくて中身だとおもってるんですよ。もう、体型とか見た目で選ぶ奴なんか私から願い下げですね。だから、私はこのままでいいかなあと思ってます。」
・・・。そうかあ。
ただ、この豪快さとまっすぐさは正直惹かれている部分もあった。
戸田「私、嘘とごまかしだけは許せないんですよ!」
よし、この子には俺のことを正直に話そう。
というわけで、俺のヤバい価値観をほとんど話したがすべて、笑いながら肯定しくれた。
そう、見た目じゃないのだ。
中身だ。俺は大切なことを忘れていたのかもしれない。
そして、その夜、ベガちゃんが彼氏となる男に告白される。
5 決別
だいぶくらっていた俺は多分誰かに聞いて欲しかったんだと思う。
今考えたら、とんでもねぇラインである。
多分戸田ちゃんなら笑い飛ばしてくれるんじゃないかとか、フェアに言うべきだよなとか謎の勘違いムーブもあった。もちろん結果はこうだ。
相手の気持ちに立ったら、確かに良くなかったのだなぁとまさにラインの通りに思った。
結局全部失うんかい笑
俺の曇った心模様とは裏腹に、空はものすごく青く、青く、どこまでも広がっていた。
ああ。
夏日、乾いた雲。錆びた標識。
そよ風に思いを乗せる。
戸田ちゃん。
どうか、
幸せになってくれ。end
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