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湘南の海沿いの街で、ロリ系長澤まさみを紹介してもらったら、彼女できま
ナポレオン「明日、長澤まさみくるぞ。湘南台12時集合な。」
え?まじで?
少々疑心暗鬼だったが、秒で、OKの返事をした。
ナポレオンは、さおりちゃん編に紹介した、モテない高校テニス部メンバーから、一気に出世して、結婚し、子供も生まれ、家も買った超絶勝ち組だ。
なぜナポレオンかというと、高2の世界史で中世の授業を受けた後、彼はこう言ったのだ。
「俺、ナポレオンだわ。」
そう、彼は高2病にかかってしまったのだ。
ナポレオン病にかかった彼は、テニスでいいショットを決めると、「うわ、俺天才!!」と自画自賛し、
部長になると、「俺はナポレオンだぞ!王の言うことが聞けないのか!」と恐怖政治を引き、しまいには「フランス革命」という練習メニューができるほどだった。
湘南台は、横浜から近いと思ったら、そんなことない。ど田舎だった。
そう、埼玉のど田舎から神奈川のど田舎までいくので、全部で2時間くらいかかった。だが、まだ見ぬ長澤まさみに思いを馳せ、車窓を眺めながら現地に向かった。
12時1分。駅に着く。トイレ行ったりしてると、ナポレオンから連絡が来る。
ナポレオン「おせーよ。」
駅がど田舎すぎて、わかりづらいことを言い訳にする。
ナポレオンは、車で来ていた。
しかし、先客が助手席にいた。
そう、ホームポパイだ。
ホームポパイは、テニス部の中では、まあまあまともな方かもしれない独身だ。ホームポパイの由来は、彼が合宿のモノボケ大会でした、伝説の渾身の(滑り)ギャグにある。
当時、クイズイロモネアがはやっていた時代。俺らの中でも「モノボケ」がはやっていた。
テニス部の中ではまともな方だった彼は、持参した「ホームパイ」と「ポパイ」(パチンコ屋?)と書かれている団扇を重ねて、「ホームポパイ」とどや顔で言ったのだが、誰も声を発しなかった。
そこから、不名誉にも、滑りキャラが定着してしまったのだ。
俺たちを乗せた車は出発した。ん?これは合コン会場に連れていかれるのか?
ついたのは、ナポレオンの新居だった。そういや家買うって言ってたなあ。
そこには、スリッパが4つ置いてあり、ナポレオンが履き、俺とポパイが履き、残りは1足。
ということは、
これが、まだみぬ、まさみちゃんが来る確定演出やん!!!
1,ナポレオン家ルームツアー
すごい!(割愛)
2,13時:お昼ごはん
スシローの寿司ざんまいセットをごちそうしてくれた。ポパイは、池袋のチーズケーキを持参していた。俺は何も聞かされてなかったので、何もなかった。すまんな。
ナポレオン「あいつ遅えなあ。」
まさみは、俺よりも遅刻癖があるのだろうか。時間にルーズな女性・・・。
別に悪くないで。気づくともう2時になっていた。
3、ナポレオン「あいつ遅えなあ。」2回目
確かに遅いwww
ただ、俺は分かってしまった。
まさみちゃんって、さおりちゃんのことじゃないか?
さおりちゃんも、ショートカットだし、確かに長澤まさみの面影もあると言えばある。ということは、さおりちゃん別れたってことか?
え、好機!?!?
そうなんですよ。下り坂でどん底まで下れば、あとは登るだけってことですよ!神様ありがとう。
と、妄想していると、
ナポレオン「そういや、先週さおりちゃん来たんだよ。」
源「へー。」
はい、確変入りましたーーーー!!!
「そうなんだ。まだ、彼氏とは続いているの?」
ナポレオン妻「うん、なんかもう同棲してるみたいだよ。」
おおそうなんだ。ハハハハハ・・・・・
は?
確変終了。
さらに聞くと、どうやらゴリラ顔の彼氏らしい。なんで星野源がゴリラに負けなきゃいけないんだ。
生物学的に魅力が足りないのだろうか。
そもそも俺は星野源じゃなかったのか。
.....じゃあ、やっぱ長澤まさみがくるのか?いや、そんなわけない...。こんなに遅れてくるのはあいつしかいない。絶対あいつだ...。
源「そういえばさ、遅れてくるあいつって誰?」
ナポレオン「ん?社長だよ。」
・・・・・でしょうね。
社長とは、風貌は社長だが、実際は社長ではないテニス部メンバーだ。
もちろん独身である。高校時代、親からお小遣いをもらって節約生活を送っている俺たちに、よく言っていた。
「自分の金は自分で稼げ。」
彼はよくバイトで稼ぎ、好きなものを好きなように買い、たまに金があるからとおごってくれた。
しかし、彼は高校時代、1時間目に間に合うことはほぼなく、驚異の3ケタ遅刻を達成した。
俺も毎回2~3分遅れる2ケタ遅刻の常習犯だったが、彼は午後からくるという社長出勤もしばしばある異次元遅刻野郎だった。
ちなみに、社会人になってから、大島旅行をしようとなったときのこと、案の定、竹芝の船着き場に彼の姿はなかった。
1日目の夜に、悪びれもせずやってきた。
遅刻を指摘すると、彼は、
「目覚まし時計が鳴らなかったんだよ。どう考えても俺悪くないだろ。」
と、逆ギレする始末だ。
そうこう話していると、2時間半遅れて社長はやってきた。
「いやー、寝てたわ。」
俺たちは、特異的な能力がある反面、人間として大事な部分の欠陥がある気がする。
ナポレオンに聞いた。
源「おい、お前長澤まさみ来るって言ったよな。どこにいるんだよ。」
ナポレオン「いるじゃん。目の前に。」
そこにいたのは、奥さんだった。
・・・・え?いや、たしかに、、、まあ、、、可愛いけど、長澤まさみタイプじゃ・・・ないだろ。どちらかというと、大沢あかねタイプじゃないか・・・?てか、人の嫁紹介するなよ。
明らかに困惑し始める俺に、ナポレオンは言った。
ナポレオン「だから、いるじゃん。未来の長澤まさみが。」
そう、彼は自分の娘のことを、長澤まさみと言っていたのだ。
言葉を失う俺。ああそうかこいつ。
親バカだったわwwwww
ロリ系長澤まさみを紹介してもらったら、彼女は、