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【第36話】俺が(睡魔に)負けたヒロインが多すぎる!!目を細めたら桐谷美玲編 ①

1 出会い


場所は、向こうの沿線の希望で武蔵野線ユーザーご用達の新秋津。
どちらかというと大衆居酒屋が多く、週末はサラリーマンや若者でにぎわっている地だ。

大多数の埼玉県民(どこやねん。)



美月さんは、写真通りだった。ありがとう。本当にありがとう。そして、身長は167cm。なんとか背筋を伸ばして歩いた。

美玲さんは、スラッと体型で、写真通りの女性だった。


2 イタリアンダイニング「satoru」


ここはイタリアン×海鮮。とにかく海鮮系がおいしい。
美玲さんは、腰が低く、「遅れてしまってすいません。(1分だけやぞ)」「今日は来ていただきありがとうございます」などとめちゃくちゃ丁寧な方だった。

そして、共通点。どちらも酒は飲めないということだ。
向こうに合わせるつもりでいたので、ウーロン茶を美玲さんが頼んだので、すかさずグァバジュースを頼む。俺は酒よりジュースの方が好きなのだよ。

最初こそ、緊張されていたものの、ワイ自己開示モンスターなので、徐々に向こうも心を開き?、自分の話をしてくれた。

おじちゃんばかりのテニサーに入っていたので、最近出来ていないということらしい。

ワイ、5つサークルを掛け持ち(3つはほぼ幽霊、大会に出るためなのである。)しているので、順番に紹介してみると、

あ、陽キャサークルは除外してもらっていいです。


源「あ、大丈夫ですよ。俺も陽キャの皮を被った陰キャですけど、うまくやってます!たまにノリがしんどくなるときありますけど!」

美玲「いや、絶対そこは嫌ですよ笑」

しばらくはテニス談義で盛り上がり、職場のZ世代の話になった。

その子、短大卒なんですけど・・・紙に○が書けないんですよ・・・、その子容姿に気を遣わないタイプで、更衣室がすごく臭くて・・・、注意したら1か月でやめちゃいました・・・。

え、うちの二年目ちゃんの方がはるかに優秀なんだがwww


自分のことしかしないし、週末や病みライン送ってくるし、機嫌悪いと紙を投げつけられたりするけど、一応自分の事はしているから偉いわ。世の中広いんやなあ・・・。

途中、疲労の睡魔で何度かやられそうになったが、無事終わることができた。

美玲さん「いろいろ、貴重なお話聞かせていただきありがとうございました。なんか私だけじゃないんだなあと思えて安心しました。」

そして、6020円かかったのだが、

美玲さん「私、美味しいものにはきっちり払わないと気が済まないんですよ!」

といい、きっちり3010円払う。

源「え、ありがとうございます。なんか割り勘されたの初めてです笑 めっちゃいい子ですやん!」(そういうとこやぞ)

美玲さん「いえいえ!なんか初めてですいません。美味しかったです。」

美玲さんは明日も仕事と行っていたので、きっちり見送り、美玲さんは帰っていった。

帰宅しながらふと思った。

あれ、今日何しに行ったんだっけ?

そうだ、マッチングアプリの相手だ。

なのに、全く恋愛に関わる会話はしなかった。
結局仕事の話になってしまったし、これじゃただの職場の同僚と同じだ。そして、珍しくラインも交換しなかった。潜在意識的に、ブロックされることが怖かったのだろうか?

また、ごはん行きましょう。と、軽く行ってみるが、おいしかったです、テニス検討しますね!

と、抽象的=二回目は薄いメッセージが返ってくる。

今思い返してみれば、仮を作りたくないから割り勘したのかなとも思った。

これは、追うべきではないな。とそっとラインを閉じた。そもそものスタンスがよくなかった。社畜はマッチングをしてはいけない。

とりあえず今は、今を精一杯生きることで精いっぱいだ。

未来に希望が持てるようになった時に、自分に余裕ができた時に、また誰かと出会えればいいと思う。

多分終わり。

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