夜告鳥【歌詞】
夜告鳥(ナイチンゲール)は囀(さえず)って
夜が始まる
三日月が手招く
夜の帳(とばり)が下(お)りる頃
星たちが騒(ざわ)めく
煙草を吸いながら、夜空を見上げる
煙が宙を漂(ただよ)いながら
風に流されて消えてく
笑うのはこの何気無い空間が好きだからだ
夜告鳥(ナイチンゲール)が鳴いている
あの人に逢って一緒に居たいと鳴いている
『待っている』言葉を投げ掛けてみる
放物線を描いて、落ちていくことはないのだろう
きっとその想いは星のように上空を漂(ただよ)う
人は美しいのに脆(もろ)い
けども儚くはない
何気無い今日が光って見える
今日の終わりを楽しむ
笑みが絶えないのはそんな日々も悪くないと思うからだ
静かな幸せが大きくも小さくも無く揺らいで満ち引きしている
そのくらいが丁度好(よ)い
心地好(よ)いと言ったほうが合うのか
今夜も明晩(みょうばん)もそれで好(よ)い
少しの幸せと煙草とウイスキー
グラスに注ぐ琥珀(こはく)は幸せの色
今宵も酔いに身を任せて
三日月の煌(きら)めきで目が潤む
涙脆(もろ)くなったのは歳のせいじゃない
何かと敏感になってきてしまった
そんなことで泣くのも酔いのせい
夜告鳥(ナイチンゲール)が鳴いている
ここに居ると鳴いている
その美声に今日も聴き惚れる
世界は美しい、そして悪くない