アップルパイ
天気が悪いと人は身体を左右される
天が人に干渉するのならば
人が天に干渉できるのだろうか
僕は定かでない思考に至(いた)る
アップルパイにはシナモンが大事なように
そう云う心持ちが大事ではないかと思うんだ
多分、昔々の古(いにしえ)の頃、そんな人のような人でないものが存在したと思う
願いは100万光年の速さより素早く、閃光(せんこう)の輝きで生み出された
それを人は奇跡と呼んだのではないか
そんな祖先の血を受け継いで生きてる誰かがいて、この世界にも奇跡と呼んだものが存在するのではないか
これは幻想では無く、夢物語でもなく、きっと現実してるんじゃないかな
信じるものだけに見える魔法とやらかな
子供の頃、視(み)えてたのものが大人になると見えなくなるのはその差なのではないか
御伽話(おとぎばなし)は誰かの創りのも
その由来は誰も知らない
きっと魔法使いがいたのかもしれない
それは人間にも人で無き者にも魔法が使えてたの時代があったのではないか
良き時代、悪い時代があったとする
その時代、時代でその対象は悪きもの、良きものとして扱われ
悪きものは無惨な最後、良きものは奇跡と云われるものを起こし祝福されていたのではないか
きっと無惨な最後を遂げるものは最後に念を唱えたであろう
それを人は呪いや魔女といった類(たぐい)と呼び畏(おそ)れたのではないか
祝福の影に、必ず犠牲もあったのではないかと思う
天気は人間の身体に干渉する
ならば人間は天気に干渉することが出来るのではないか
そのような魔法が使えるのではないかと私は思うのである
きっと強い祈りは天をも制するのではないか
そう思うと、この世界も楽しいものになるのではないのだろうか