河内音頭にのせまして(フラッシュフィクション2000字)
蒸した夜に、白熱灯の光がつらなる。人いらの喧騒。
真ん中にそびえるまだ空っぽの紅白の櫓。予感だけで腕が動き出す。
絶対一緒に食べよな、って言ってたフランクフルトとタコせんは食べしたし、ザベスがアップする用の浴衣の写真も一緒に撮った。クラスの子とか一年のとき一緒やった子に会うたび浴衣ほめあって、写真撮って、も十二分にやった。そろそろ踊る準備してもいい頃のはず。
それにスーパーボールすくってるくらいから、ザベスもロボコップみたいに周りを見回してるんに、うちはちゃんと気づいてる。