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理三受験の感想

 2025東大理三入試を受験してきました。合否を待っている段階ですが、記憶が鮮明なうちに、後々自分で見返すことができるようにするためにも、会場の様子や、二次試験中に感じたことなどを書いておきます。誰かの参考になれば嬉しいです。

前日

 非都内の関東圏に在住しているため、東大近くのホテルに親と前泊しました。夕食をホテル近くのチェーン店で取り、そわそわしつつ、古文の単語帳と漢文の教科書を一周ずつ見直し、理系数学の過去問の苦手だった問題をいくつか解きなおして夜21:00ごろには就寝しました。寝つきはよく、爆睡できました。

1日目(国語・数学)

 朝5:00ごろに起きて、「東大入試って実在するんや…」とぼうぜんとした気持ちになりつつ、数学の過去問を2問ほど解いて目を覚ましました。掃過領域の図示問題を正解出来て気分がよい状態でホテルを出発しました。朝食はホテル近くのカフェでサンドイッチを食べ、東大へと向かいました。
 電車では、Adoの『Episode X』を繰り返し繰り返し聞いて、私、失敗しないので、というマインドで東大前の駅に到着しました。
 理三受験生の試験会場は今年も東大農学部の校舎でした。試験監督の方がおちゃめな方でほっこりしました。

国語

 現代文→古文→漢文の順に解きました。手ごたえがよくほっとしました。漢字は三問自信を持って書けたのでよかったです。今までの東大型模試の手ごたえと点数を踏まえても、40点~50点は取れていると思います。


休み時間

 朝、コンビニで買ったサンドイッチを食べました。午後の数学の時間中にトイレに行きたくなってしまうのが怖くて、持ってきたお茶は一滴も飲めませんでした。代わりにミントタブレットを食べて気を紛らわせていました。ここでも『Episode X』を聞きまくりつつ、数Ⅲの上級問題精講を解いて数学の頭に調整していました。

数学

 試験開始直後、今年の六問をざっと見て、ぱっと見で行けそうなのは①②③⑥だと感じました。②⑴は全東大受験生が点にしなくてはならない問題だと思ったのでとりあえず解きましたが、不等式評価が苦手で、②⑵で詰まってしまい、他の問題に移ることを決意。①③⑥で完答を狙ってこの三問を埋めました。どの問題の処理にも時間がかかってしまい、この時点で一時間半強ほど経過。(結構やばいな…今年は難しい年かな…じゃなかったらマジでやばい…)と思いつつ、④⑤両方の⑴を解き、⑵はどうしても分からなかったので、諦めて見直しに回り、試験時間が終了しました。数学の試験終了直後は、(ふつうの年だったらやばいかも…まあ明日の理科・英語で持ち直せるか…?)といった心持でした。試験終了時点では三完三半だと思っていましたが、なんだかいろいろ間違えている気がするので、数学は多分、55点くらいかなと思っています。(※数弱)

 試験終了後は、母と夕飯を取って帰りました。ホテルについてから、数学が不安すぎて一瞬開いてしまったXで阿修羅さんが今年は難しかったとおっしゃっているのを見て少し安心し、物化の過去問を見直して、鉄壁を見返して、また21:00ごろに就寝しました。疲れていたのでこの日も熟睡できました。

2日目(理科・英語)

朝 

 今日でもう学科試験の勉強をしなくていいんだ!!と思いつつ、理科の論述問題対策の一問一答に目を通し、理論物理への道標の電磁気編を読み、コンビニで買った朝ご飯を食べて、東大に出発しました。

理科(物理、化学)

 今までの模試で、時間配分を工夫しようとすると、結局うまくいかないことが多かったので、(化学第一問)→(化学第二問)→(化学第三問)→(物理第一問)→(物理第二問)→(物理第三問)の順に、25分ずつかけて解きました。化学を解き始めたときには、近年慣例となっていた、各大問のなかにⅠ、Ⅱがある形式が変更されていて、おっ、と思いました。一瞬問題量が大幅に削減されて易化したのかな?と思いましたが、意外とそんなことはなかったです。論述問題が多く、結構大変に感じました。直前に論述問題の対策をたくさんしていたのでよかったと思いつつ、計算量が重く、頑張っても得点化されなさそうな問題は切りつつ、各大問25分で切り上げて、化学は体感40くらいは取れたかな?、といった感覚の状態で試験開始後75分経過時点で物理に移行。物理はどの大問もものすごく解きやすく感じ、その場で激易化を察知して満点取らなきゃダメな戦いだと思い、丁寧に解き、体感全問完答かな、という感覚で理科の試験時間が終了しました。ミスがあると思うので満点はないと思いますが(すでに一個発見済)、いい線までいったとは思っています。理科終了段階では、受かったかもと感じました。(帰ってきてから、化学が不安になってきました。35くらいになってしまうかも…)

昼休み

 朝、コンビニで購入した焼き明太子おにぎりと、豆腐バーを食べました。この日もトイレに行きたくなってしまうのが怖くて、水は一滴も飲めませんでした。4年ほど使った鉄壁を愛おしく思いながら、眺めていました。

英語

 英語も、今までの模試ではいろいろ時間配分を工夫していたのですが、東大形式の英語をあつかいはじめた初期に、前から順番に解いていた時が一番点数がよく安定して90~を取れていたので、結局前から順番に解くことにしました。(文法だけは最後に解きました。)要約からやるのは違う、というのも納得できるのですが、私は問題を解く順番をマネジメントする脳の容量がなかったみたいです。
 というわけで
要約(10分)
段落整序(15分)
英作文(15分)
リスニング下読み(5分)
リスニング(30分)
和訳(10分)
物語(25分)
文法(7分)
見直し(3分)
 といった時間配分で解きました。講堂受験だったこともあり、リスニングが聞き取りづらくパニックになりかけました。試験終了時は、英語で爆死した可能性もあるかも…と少し不安になっていました。家に帰ってから、どうしても気になって、英語の客観問題だけ採点したのですが、たいてい満点or一問ミスだったのに、4問も間違えてしまい、22/30とふがいない結果になってしまいました。しかしその分段落整序と物語の記号問題では満点、文法は一問間違いで8/10だったので、客観問題での失点は、なんとか-10に抑えられました。実際やらかしてはいるのですが、ギリ許容かな…?と思っています。イスラム教についての予備知識が多く、物語が読みやすかったのはラッキーでした。90点に乗るといいなと思っています。
 こうしてやや不安な気持ちを抱えたまま、学科試験は終了しました。

 もう勉強しなくていいんだ!!!と変な気持ちになりつつ、三時間くらいホテルでごろごろごろごろしながらネットの難易度評価などを見ていました。化学を難化だととらえている人が多く少し安心しました。夜22:00~25:00で面接の対策をゆるゆるとして、就寝しました。

3日目(面接)

 もう勉強しなくていいの!!?いいんだよね!??という喜びに浸りつつ、前日に用意した面接の回答を確認していました。ホテルで朝食を取り、出発しました。理三受験生で午前中に面接を受験する人は、三日目が一番集合時間が早いので、寝坊しないように気を付けました。

面接

 私は午前面接組だったのですが、その中では面接時間が遅く、待ち時間がとても長かったです。約2時間、医学部の校舎の中の講堂で待機しました。面接待機時の読むための本などを家から持ってくるのを忘れたので、一応「化学の新研究」を持っていきましたが、やっぱり読みたくなかったので、持っていたノートに中一~高三の六年間にわたる理三受験体験記を書いて心の整理をしていました。
 私のグループの順番が回ってくると、試験官の方々が校舎の奥の方の部屋に連れて行って下さり、数分だけ待ってから、面接室に入りました。ドアは面接官の方が開けてくださりました。面接官の方々は優しそうな男性の先生方三人で、圧迫は全くなく、志願理由書および調査書の内容から、医師の志望理由や、医師としてどう働いていきたいか、医師に必要な能力は何だと思うか、高校生活何を頑張ったか、好きな本はあるか、などを質問されました。高校時代は二つの部活でそれぞれ部長・副部長を務め、頑張っていたので、部活について深堀りしていただけて嬉しかったです。面接の手ごたえはよく、面接だけなら絶対合格できそうなんだけれどなぁ…と思っています。
 面接が終わると、人数がそろっていることを確認され、会場から出るように指示されました。
 この日に、私は初めて東大医学部の校舎に入ったのですが、きれいで伝統のある重厚な建物でとても魅力的で、今更ですが入学したいという気持ちが強まってしまいました。もうできることは何もないのですが…。

おわりに

 こうして、三日間にわたる受験は終了しました。中一~高三のほぼ六年間、理三を目指して頑張ってきたので、もう勉強しなくていいのかと戸惑っています。今は「受かりたい」という気持ちが三十秒間隔で噴出してきて苦しいです。
 理三を目指して努力するのはめちゃめちゃ楽しかったです。
 受かりうるとも思いますが、十分に落ちうるとも思っています。最後に報われることを祈りつつ、あと一週間強、合否発表までの日々を過ごしていこうと思います。

(受からせてくれ!!!!!頼むから!!!!!!!!!)

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