#3保育をどうしよう未来会議2022夏
どうも、保育主任やまもです。
このシリーズは、ユニファ株式会社主催のオンライン研修会のレビューです。研修の内容は「保育・子育て」です。
今年の夏も「保育をどうしよう未来会議」が行われましたね。いつもリアルタイムでの参加が難しく、アーカイブ視聴になっていますが参加させていただいています。
こんなに豊富で、しかも無料で見られる研修会はない!といつも思っています。
無料登録をすれば、みなさんも見られます。
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園単位の申込みになっていますが、園を通さず個人で見たいという方もいると思います。その場合は、ご相談ください。
今回の未来会議のコンセプトは、
「子どもを真ん中においた保育・子育て社会の実現に向けて」です。
素敵なコンセプトですね。
視聴した動画
今回は基調講演を視聴しました。
スペシャルセッション
大豆生田 啓友先生・つるの 剛士さん
「子ども真ん中社会の子育て・保育の実現に向けて」
3行レビュー
1時間48分の長尺の動画ですが、対話やエピソードがたくさんあり見やすいです。保育者、保護者のどちらの気持ちも分かるお二人(子どもらしさをもったままのお二人)だからこその内容です。
やまも的ポイント3選
ここからは、私の独断と偏見で研修動画のポイントを書いていきます。
動画を視聴して思いついたことでもあるので、動画の内容とズレることもあるかもしれませんが、ご了承ください。
遊び心
遊びの捉え方が話題になりました。
保護者にはただ遊んでいるだけに見える姿も、保育者からすると「遊びが学び」です。そして、遊びに夢中になり、遊びが大好きで、もっとこうしたい!と思う気持ちが学びに向かう力になります。これは学力ではなく、心の育ちです。学力は早期に伸ばしても、いずれ周りと差がなくなります。心の育ちは一生モノです。
遊び心をもった子ども育てるには←傲慢でした。主語は子ども!子どもが遊び心をもつには、環境を用意することが大人の努めだとされています。それは正しい。ただ、モデルを示すこともまた、人生の先輩として必要です。つまり、大人が楽しむ姿を見せるということです。大人が子ども心をもつこと、子どもらしさをもった姿を見せることも子どもが遊び心をもてるきっかけとなります。
これらは保育者としてはよく聞く話ではありますが、なかなか実現されていないことだと思います。それどころか、遊び心や子ども心のある保育者が「そんなことでは困る」とダメ出しされている現場があるように感じています。たしかに子ども心だけでは保育は成り立ちません。一方で、子ども心は才能です。
これは提案ですが、
誰しも子ども心をもてるわけではありませんので、子ども心いっぱいの保育者がいるのであれば、それをサポートする(全体を見る・安全面に配慮する)保育者がいてもいいと思っています。一律で統一された働きを保育者に求めるのではなく、です。これがチームで保育することの意味のような気がします。
乗っかる
けんかか?と思われるワードですが、そうではありません。
家庭と園の違いとして、大豆生田先生は「園は周りの流れに乗っかりやすい環境」とお話されていました。
たしかにクラスで一人の子どもの言葉や行動に乗っかる姿ってありますよね。例えば、咳。一人が咳をすると、周りの子も一緒になってする。あるある。変な言葉はすぐに流行るし、話をする場面では前の人が言ったことと同じことを言う。あるある。
なんとなく、乗っかることはネガティブでいけないことのような気がしていませんか?
私はすべてがそうとは思っていません。乗っからないでほしいことも時々ありますけれどね。私は大豆生田先生のお話から「乗っかることも一つの主体性」と感じました。(もしかしたら大豆生田先生がそう話していたのかも。)
鉄棒に興味のなかった子どもが他の子が遊んでいる姿に乗っかって鉄棒をやろうと思ったら、それは大切にすべき主体性です。他の遊びでも活動でも同じです。もしかしたら、食事もかも。園では食べるのに家では食べないとよく聞きますが、他の子に乗っかる、もしくは先生に褒められたあの子に乗っかる、なんてことはありそうです。色々な場面で子どもたちは乗っかり合って生活しているんですね。
そして、乗っかるも主体ですし、乗っからないも主体です。乗っからない子どもを非難することはできません。その姿もその日その瞬間の子どもの姿として受け入れてあげたいです。このあたりが難しい。
「何が一番楽しいですか?」
つるのさんが大豆生田先生によくする質問だそうです。
保育に関係なく、一人の人として聞いた質問です。
みなさんは何が一番楽しいですか?
仕事ですか?料理ですか?ドライブですか?ゴルフですか?YouTubeですか?勉強ですか?飲み会ですか?
この質問はすごく大切だと思って、唸りました。
遊び心や子ども心の話を先にしたのでお分かりだと思いますが、大人が楽しむことで子どもも楽しむことを知ります。なので、私たち大人が人生が楽しくないと子どもたちは将来に希望を持てません。持ちません。
小学校以降ではキャリア教育といって、将来を見据えて考える時間ができたそうです。子どもたちが見据える将来は、私たちの姿に自分たちを重ねてイメージするでしょう。姿を重ねたい大人になれていますか?…この言葉にヒヤッとした方は、今日から変わりましょう。その一歩目が「何が一番楽しいですか?」に答えることです。自分の楽しいことをやる人生にしたいですね。
私はこうやって発信することが楽しいからしていますし、大学院に行きたいから行っています。家を建てるための勉強、保険の勉強、お金も健康も子育ても保育も勉強、焼肉、息子との時間…なんでも楽しいし面白いです。この姿を息子に見せられていて誇りにも思っています。
保育中には子どもに、職員室では後輩たちに、そんな姿を見せられているかなぁ?みんな、楽しんでいる姿に乗っかってこーい!という感じです。
まとめ
いかがでしたか。
長時間の対談のため、ほんの一部しかご紹介できていません。「対談のこっちの話題のほうが印象に残った」と思う人もいるかもしれません。それもありです。多様性です。
ぜひぜひ大豆生田先生とつるの剛士さんの動画、ご覧ください。
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