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サッカーチームのデザイン力

サッカーチームにおいて、人気・収益は非常に大事な点である。

そのためには自チームの魅力を伝える力がチームとして備わっていないといけない。

ブランディングとでも言うだろうか。こうした点が私が長年応援するFC東京には欠けていたように思える。

もちろん東京のクラブだから、一定数の人気はあったがリーグ戦では中々勝てず観客動員も川崎や浦和、鹿島戦を除くと3万人を割ることが多かった。

そんなチームが2018年から長谷川健太監督の下、勝つチームになってきた。2019年は勝ち点64で2位の大健闘であった。首位マリノスのポゼッションサッカーに一歩及ばず、最終3試合で勝ち点2しか得ることが出来なかった。

私はサッカーの差でもあると感じたが、デザイン力の差もあると痛感した。

例えばマリノス。マリノスには この街にシャーレを という合言葉があり、優勝に向けて最後は7連勝だった。

東京の合言葉は 最後の1秒まで であり、どんな状況でもあきらめないことを謳っていた。

みんながシャーレを掲げる絵を描けていたのはマリノスだと単純に思う。

この東京というチームはいつも勝負所で勝てないと言われてきた。2010年の33節、最終節 2015年の2nd17節 いつも残留やタイトルがかかる所で勝てなかった。2019年も湘南、浦和戦はどちらかで勝つべきだった。

そういう自チームである原因分析をしっかりしないと、一生リーグのタイトルは獲れないはずだ。

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ただ、そんなチームはコロナによる自粛期間中にインスタグラムやYouTubeを通して、選手からサポーターへの発信を続けている。インスタで権田選手や徳永選手など長年東京に在籍した選手たちも外から見た今のFC東京の変化をポジティブに感じている。

私はこれからはサッカーが強いだけでは、タイトルを獲れないと思う。WITHコロナなど、社会が大きく変容する中で、社会的に大きな影響力を持ち社会貢献性の高いクラブチームが勝つ時代になるはずだ。もちろんサッカーの強さは大事だが、サッカーを通して自分たちのポリシー、アイデンティティを表現出来ることの方がよっぽど大事だ。

東京はいま自立したチームへと変化しつつある。Jリーグを背負って立つ責任あるクラブとして信じることをブレずに続けていけば、リーグタイトルはあとからついてくるはずだ。

タイトルよりも、皆で一丸となって戦う、支え合うことの方が実は大事だったりする。

タイトルは結晶なのだ。

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