コロナ禍のJリーグ
Jリーグが中断してから2ヶ月半ほどが経過した。
選手、関係者、サポーターの皆さんが我慢に我慢を重ね今の状況を迎えている。
最低でも7月から無観客試合で再開することが可能性としてある状況だ。
思えばJリーグは緊急事態宣言が発令される前からリーグとしてロックダウンを行なっていた。
振り返ると、ゼロックススーパー杯とルヴァン杯GS1節、リーグも開幕戦は実施されたのだ。
そのころと国内の状況はかなり違っているし、短絡的に考えることは出来ない。
しかし、私はそろそろ皆がJリーグ再開に向けた道筋を考える時期に来ていると考える。コロナが無くなることはもうない。コロナを受け入れて生きていく選択肢しか私たちには残されていない。
これは2月23日の日産スタジアム。クルーズ船がまだ横浜港に停泊し、新型コロナの第1波が押し寄せる中、Jリーグは開催された。
その1週間後、東京事変が復活ライブを敢行し世間から批判にさらされた。Jリーグが中断を決定したのは開幕節から数日経った日のこと。
世間的にも、専門家的にもJリーグのような興行イベントがセーフティに開催出来る最後の週であった。私はここに今後のJリーグ再開に向けたヒントがあるように感じる。
思えば2月はまだ、日本人にとってコロナは目新しい時で、判断材料になるものがなかった。
今では全国に緊急事態宣言が出されているし、県を跨ぐ移動の自粛要請も出ている。
そう、この頃はまだ判断基準が社会的に無かったから開催が出来たともいえる。
しかし、今は逆だ。判断基準があるからこそ、開催可否の判断が出来るはずだ。
Jリーグの中断延長は、政府の自粛要請や緊急事態宣言に応じて出されている。今回も5月いっぱい緊急事態宣言の延長で、Jリーグも6月中旬まで中断期間が延長された。
6月になると、全国的に緊急事態宣言が出されるわけではなく、一部地域では解除される流れが出来るはずだ。東京、大阪、神奈川、兵庫、福岡、千葉、埼玉は解除されないと予見するが、段階的に解除される地域が出てくるであろう。
そうなれば6月の後半から、特にJ3、J2に関しては先行的に無観客試合をスタートしてもよいはずだ。
野球にギャンブルスタートというものがある。三塁ランナーがバッターはゴロを打つという前提のもとにピッチャーが投げた瞬間にスタートを切るというものだ。
ギャンブルスタート的な要素をもとに、今回の再開判断も緊急事態宣言解除という決定があれば予防体制や検査体制をしっかり構築した上で試合を開催する意味があるはずだ。
もちろん、このギャンブルは賭けではない。先行的に開催出来るというモデルを作らないとJリーグは今年どころか来年の開催も怪しい。そのためには政府の動き、人の移動リスクの2点に着眼して決定を下す必要があるはずだ。
もちろん安全、安心が1番大事だ。
ただ私は思う。サッカーが無いということは生きている意味が半減する。スタジアムに行く度に生まれて来たことに感謝する。
去年の横浜での最終戦みたいな雰囲気は当分味わえないのだろうか、、
アフターコロナではなく、ウィズコロナでサッカーに触れられる日常を追求するべきだ。
サッカーは娯楽ではある。ただ生きがいであり、そこに命をかける人々がたくさんいるのだ。
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