「フットケアは難しい!」と思っているあなたにこそ出来る、基本ケア3つ!
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堀友美の「人生最期まで歩き続ける足作りnote」では今後も以下のようなことを目標にして情報発信を続けていきます^^
・多くの方にフットケアに興味を持って欲しい!
・現在フットケアを行っている方が、よりフットケアを好きになって欲しい!
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今回はいきなり結論から言ってしまうのですが…
「フットケアは特別なケアでは無い」ということについてお話していこうかと思います。
最後まで読んでいただけたら嬉しいです(^^
〇フットケアは特別?
さて、「フットケア」という言葉を聞いたときに、多くの方がこう思うはずです。
「足のケアを専門とした特定の職種がやるもの」
そう思いませんでしたか?
実は世に出回っている「フットケア」という言葉は、とても広い意味で使われているんです。
足の爪切りだったり、タコ・魚の目のケア、足の傷の手当(創傷処置)、マッサージ、リラクゼーション、リフレクソロジー、足ツボ….など。
一言に「フットケア」と言っても多様なケアの方法があります。
では私が行っているフットケアの位置付けはどうなっているかと言うと…
「爪切り、タコ・魚の目のケア」を一番の柱として考えています。
それは何故か。
私が目指す「人生最期まで歩き続ける足作り」を実現する上で、最も欠かすことのできないケアの領域だからです。
なので、今後私が「フットケア」と言葉にした際は「爪切り、タコ、魚の目ケア」のことを指している場合が多いです。
ただその一方で、それだけでは語り尽くせない奥深さが「フットケア」にあるのも事実です。
実は、私が「人生最期まで歩き続ける足作り」を目指すうえで特に気にかけているポイントが他にもいくつかあります。
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福岡から東京に拠点を移した時「足に関する勉強をする!」と決め、より多くの事を吸収しようと複数の事業所で働くことを決めました。
今現在も、複数の事業所で勉強しながら現場での実践経験を重ねているのですが、実は働いているそれぞれの事業所で実践の「柱」となる内容が違うんです。
私が実践している「フットケア」の全体像を、もう少しわかりやすく整理していきますね。
〇フットケアを実施する上で私が大事にしている4つの柱。
・1つ目の柱は「その方に合わせた爪切りや、タコ・魚の目のケア」。
これは、みなさんが一番イメージつきやすいものではないでしょうか。
実際に利用者様の足を拝見し、必要なケアを行います。
一言に「必要なケア」といっても、「ただ切ればいい」「削ればいい」という簡単なものではありません。
爪切りには、「スクエアオフ」「ラウンド」というトラブルの少ない爪の形に整えていくという基本的な『型』のようなものはあります。
でも、実際の現場では「教科書通りの爪切り」はできないことの方が多いんです。
前回の記事でも触れたように、まずは利用者様との信頼関係を構築し、ケアの必要性を理解してもらいながら少しずつ進めていきます。
そのうえで、足先の形状、指と指の重なり具合、浮腫の有無、靴の形状、さらには次回のケア予定日も頭に入れて、なるべく次の介入日までトラブルがないような爪の形にしていきます。
その方の足の状態だけでなく、既往歴や今現在の病気、その他ライフスタイル全体を考慮しなければ本当に適切な爪切りは出来ないと感じています。
タコ、魚の目も同様です。
厚い部分は削って薄くすれば良いいですが、皮膚の薄さも人それぞれ。
あえて、あまり削らず、保湿剤でしっかり柔らかくするように指導することもあります。
・2つ目の柱は、「栄養管理」です。
足の爪をいくら綺麗にしても、立ち上がることや、歩くことができなければ意味がないんです。
すみません。ちょっと強い言葉を使ってしまいした。
「意味がない」というのは私の目指す「人生最期まで歩き続ける足作り」を実現するためのフットケアとしては、ということです。
「歩けるようになりたい」とおっしゃていた一人の利用者様との出会いは、私が「栄養管理の大切さ」に気づくきっかけになりました。
詳しい話は別の機会に譲りたいのですが、その方は生活のほとんど全てをベッド上で過ごす「要介護5」の方でした。
なんと足の状態は綺麗…。
当日なぜ、歩けないのか分かりませんでした。
しかし結論から言うとその方、なんと歩けるようになったんです。
食事のカロリー計算や摂取している栄養成分の管理を続けていった結果でした。
そして1年後には介護度が「要介護2」まで改善したんです。私にとってはまさに驚きの経験でした。
ただ足の爪を綺麗にするだけでは、「歩くこと」はできません。
私はその経験から栄養管理についても関心を持つようになり、現在も学びながら実践に活かしています。
・3つ目の柱は「姿勢と歩行状態を整える」です。
実は足のトラブルの多くは、姿勢の崩れや歩行状態も影響しています。
そこで理学療法士に正しい姿勢と歩行状態について教えてもらったんです。知識を取り込んでからは、関節や筋肉の動きを意識して見るようになりました。
姿勢や、歩行状態が崩れる原因を知る。
そして、その原因を解決するストレッチや筋力トレーニングの方法を実践することで、足のトラブルを未然に防ぐことが大切だと知りました。
現在は普段の姿勢や、歩行する際の様子という観点も、足の状態を評価する際のポイントにしています。
・4つ目の柱は「靴」についてです。
皆さま、歩く時に靴を履きますよね?
逆にいうと、「靴は歩くためにあるもの」なんです。
その靴がその人の足に合っているかどうか。
そこを見極めていくために、私は義肢装具士やシューフィッターの知識や視点を学ばさせてもらっています。
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さて。
こんな専門的なことを話すといかにも「フットケアが特別なケア」と言っているようなものですよね。笑
「あなたにも出来る!」みたいなタイトルなのに何言ってんだ?と。笑
説明します。
私は「プロとしてフットケアを提供する!」と決めたので、足のトラブルで困っている利用者様に最適なアプローチができるよう、多くのことを勉強しています。
しかし、そんな私も実際の現場で何をしているかというと、実はほとんど特別なことはやっていないんです。
もちろん、知識や技術の引き出しはあるかもしれません。だからといって、一般の方と見違えるほど手技が違うかというと、そうでは無いんです。
私が一番大事にしているフットケアは誰もが、簡単に、今すぐ、できます。
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介護現場などで高齢者に関わっている多くの人は、こんなことも思っているのではないでしょうか?
爪が厚くなったり、予想もしない方向に爪が伸びてたり、驚くほど爪が巻いてたり。
炎症を起こして赤く腫れ上がったり、タコやウオノメができて痛そうな足を見ると、「どうしてこうなったの?」と思う反面「私にこんな足のお手入れなんてできない!」なんて思う方も多いと思います。
私はフットケアを始めて、もうすぐ8年目に突入しようとしてます。
皮膚科勤務時代の6年半、フットケアは皮膚科や専門サロンでやるものだと思っていました。
東京に拠点を移し本格的に足の勉強をし始めて、約1年。
今では、フットケアは「全ての人が当たり前にできるケア」ということが基本であると痛感しています。
私がいま提供しているフットケアが特別かどうかと問われたら、確かに異常爪やトラブル足の場合においては、最初の導入のケアはやや専門的かもしれません。
「変形してしまった爪に、どう手をつけていいかわからない」
そんな相談があった場合、最初の段階では専門家としての知見をフル活用して、ケアの方向性を見極めたりしていると思うんです。
でも反対にその後は、誰もができることをコツコツと継続して行っているだけなんですよ。
そしてそれは爪を切ったり、タコ・魚の目のケアをする以上に、とても大切なケアだと思っています。
むしろ、それさえ最低限しておけば、ある程度のトラブルも回避できると思っています。
〇誰でも簡単に出来る3つの基本ケア。
随分もったいぶりましたが、ここで私が一番大切にしているフットケアをご紹介します。たった3つです。
1.清潔を保つ。
2.保湿をする。
3.保護する。
これだけです。
「嘘でしょう?」って思うかもしれません。
でも本当にこれを守るだけで、十分なフットケアになるんです。
私自身、足のケアをしててもこの3つしか提供しない時だってあります。
足のトラブルは色々な原因となる要素が重なって引き起こされますが、この「清潔を保つ」「保湿をする」「保護をする」を継続するだけで、爪の変形やタコ・魚の目が改善されることだってあるんです。
逆を言うと、これらの基本的なケアが習慣的に出来ていないことで、足の爪の変形、タコ・魚の目が発生してしまうケースも大いにあります。
もちろんこれで全てが解決するわけでもありません。
靴や姿勢などももちろん関係してきます。
しかし誰もが簡単に今すぐ実践できるケアで、なおかつ継続していけるのはこの3つなんです。
基本的なことをおろそかにして、大ジャーンプ!なんてしても、結局本末転倒です。
基礎ができて良い足の状態が維持できているからこそ、姿勢を正していくことや、靴を合わせていくなどのより高度なアプローチが効果的になってくるのです。
もう一度言いますよ?
一番大切なフットケア、3つ。
1.清潔を保つ。
2.保湿をする。
3.保護をする。
もう覚えましたね?
この3つケア。それぞれの効果については、また詳しくお話しできればと思っています。
また次回の記事、SNSでお会いしましょう。それでは!
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