足関節捻挫(受傷機転・重症度・処置)
こんにちは!
⚽フットファンク/理学療法士⚽です!!
今回の記事では、「足関節捻挫」についてです!
最初は処置だけをまとめようと思いましたが、簡単に受傷機転や重症度にも触れました!
以前の記事では、スポーツ外傷に必要な処置の基本である「PLICE」について作成しました!
まだ読んでいない方は、是非読んでみてください!
サッカーに関わる選手およびスタッフ必見です!
それでは早速今日も学んでいきましょう!!
【①足関節捻挫】
サッカーは足でボールを扱うスポーツで、接触を伴いながらジャンプ動作や方向転換動作、ストップ動作を繰り返すスポーツであるため、足関節捻挫の発生頻度は高いです!
皆さんの周りにも、「足関節の捻挫」をしたことがある選手や、目の前で選手が「足関節の捻挫」をしたこともあるのではないでしょうか!
今回はこのようによく目にする「足関節捻挫の処置」についてまとめていきます!
実際にどれぐらいの頻度で「足関節の捻挫」が起こるのかというと、Ekstrandらによるとサッカー中に起こる「外傷の31%」が足関節捻挫であると言われています!
【②捻挫の受傷機転】
一般的に足関節の捻挫は、足関節が底屈位(下向きに曲がった)で、内反(親指側が上に上がる)する場合に多いです!
そのため、外側の靭帯を損傷してしまうことが足関節の捻挫では多いです!
画像があるとイメージが深まります!
このような状態が、「ストップ」、「着地」、「カッティング」などの減速動作において起きます!
進行方向に対して、つま先が内側を向いた状態で接地する動作において起こり
やすいことがわかっています!
外側の靭帯というと、ひとくくりにまとめた名前になります!
実際には外側の靭帯は、数種類の靭帯に分けることができます!
【③捻挫の重症度】
外側の靭帯の損傷は、Wolf分類で1度から3度に分類されます!
皮膚の変色や不安定性があれば:Ⅱ度
腫脹(腫れ)がかなり強い、動きがかなり悪い:Ⅲ度
チームにトレーナーがいれば、「捻挫したかな?」と思ったときは一度確認してもらいましょう!!
【④捻挫の処置】
捻挫の処置も一般的には「PLICE処置」になります!
Protection(保護)、Rest(安静)、Ice(冷却)、Compression(圧迫)、Elevation(挙上)、これらの頭文字をとったものです!
サッカーで捻挫をしたことがある選手に多い対応としては
「とりあえず冷やしました!!」という選手に出会うケースが多いです!
これは何もしないよりはマシですが、理想は「とにかくまず圧迫」です!!
これは「腫れ」を可能なかぎり減らすためです!
捻挫が起こると中で内出血が起きます!
皆さん鼻血が出たり、傷が出来て血が出たら圧迫して止血しまよね?
それと同じで捻挫した場合は、「まず圧迫」します!
可能であれば15分程度継続して圧迫してください!
テーピング等がない場合は、バンテージでいいので圧迫してください!
その上からのアイシングで全く問題ありません!!
【⑤捻挫受傷直後の注意点】
①最後の受傷直後(受傷日から2日程度)は、夜間を含めてアイシングを継続しましょう!!
炎症の反応は捻挫の程度によって異なりますが、だいたい48時間程度(丸2日間)は少なくとも「2時間おきに20分」のアイシングをします!
また、アイシングの注意点としては、「冷湿布」を使用しないでください!
貼ると冷たくていい感じがするかもしれませんが、アイシングの方が患部の組織を冷やして炎症を抑えるのに適しています!
②お風呂やシャワーに足関節(足首)を当てて温めない!!
これは内出血が起きている部分の血流がよくなってしまうと、腫れが強くなってしまうためです!
もし足関節が汚れているとしたら、タオル等で拭く程度にしておきましょう!
③就寝時に布団や重力で足が下向きにならないようにする!
これもよくある間違いですが、足が下向きに曲がると捻挫した靭帯に負担をかけることになります!
可能であれば、就寝時には弾性包帯等で足が90度になるように固定しておきましょう!
以上で今回の記事は終わりになります!!
皆さんの学びに少しでもなりましたら嬉しいです!!
今後とも宜しくお願いいします!!
【参考文献・引用文献】
蒲田和芳:慢性足関節不安定症を予防するための初回足関節捻挫への対応
Ekstrand:H The incidence of ankle sprams soccer. Foot Ankle,114-141,1990
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