アイシングを再考する
こんにちは!
⚽フットファンク/理学療法士⚽です!!
今回の記事では、「アイシング」についてです!
最近の自分の悩みが少しでも解決し
皆さんの学びのキッカケになれば嬉しいです!
以前ケガをした際の「PRICE」処置についてまとめとめました!
まだの方は是非目を通してみて下さい!!
①アイシングとは?
RICE処置自体は、1978年にアメリカでDr. Gabe Mirkinが提唱し、
1979年に「トレ ー ニング・ジャーナル」が創刊されたときに紹介されたようです!
つまり、RICE処置の概念自体は、もう「40年」ほど前からあることになります!
また、現在ではRICE処置を提唱したDr. Gabe Mirkinが
「冷却自体が誤っていたのではないか」と否定的な意見を言っています!
Jリーグでのアイシングの実施率が「100%」であるように
サッカーに限らず多くのスポーツ現場でアイシングが実施されている!
ただ自分は、何となく氷を使用してラップで15分〜20分=アイシングという形に
なってしまう部分があると感じている!
どの「タイミング」で、どんな「方法」で、何を「目的」にアイシングをするのかを改めて考える機会にしていきたい!
②アイシングの方法
方法を挙げていくだけでも、沢山挙げていくことができる!
何を目的としてこれをやるのかを考え、その際に適した方法を選択できることがべすとであると考える!
一般的なものがアイスパックであり、簡便なため様々なスポーツ現場で
実際に用いられているかと思います!
また、冷水を飲んだり、アイススラリーなど身体の中から
冷却することを狙うこともあります!
ただ、アイススラリーに関しては、冷たい状況を保つのが困難であり
未だ現場での活用率は低い印象にあるかと思います!
また、「冷却スプレー」や「冷湿布」についてはいつかまとめた記事を作成したいと考えています!
③アイシングと圧迫
皆さんはアイシングの圧迫は「何で」行うことが多いでしょうか?
自分の場合は、圧倒的に「ラップ」を使用してのアイシングが多いです!
普段あまり意識しないかとは思いますが、アイシングの有無だけでなく
圧迫の方法でも冷却効果が異なります!
上図にあるように、皮膚温および筋温ともにフレキシラップよりも
「エラスティックバンテージ」で温度低下がみられています!
ドクターバックにバンテージを入れておき、バンテージで
アイシングを圧迫することで効果的な温度低下を狙えます!
④アイシングのタイミングと目的
スポーツ現場で考えた場合は、上記の4つのパターンが考えられると思います!
例えばサッカーですと、①運動前や②運動中、③ハーフタイムの運動間、④運動後にアイシングが出来るタイミングがあります!
これらのアイシングの効果としては、「運動の持続時間」や「運動後半のパワー」などの持久的な能力に対してプラスの効果があります!
ただ、短時間に発揮する「瞬発的な運動」に関しては、アイシングで体温・筋温が下がってしまったことで、マイナスの効果もあります!
どのタイミングでのアイシングを行うか、考えるキッカケにしたいですね!
⑤アイシングの効果
皆さんはどのような効果を出す目的で
アイシングをされていることが多いでしょうか?
改めて聞かれるとパッと答えられない方も
もしかしたらいるのかもしれません!
自分は上手にあるようなことを目的にアイシングを行う多いです!
何となくアイシングでなく、何を目的に行うか整理して行いたいですね!
⑥アイシングと神経麻痺
Drezらは冷却療法による尺骨神経麻痺と腓骨神経麻痺を報告しています!
肘関節内側の尺骨神経溝や膝関節外側の腓骨頭の周囲を冷却する際には、それらの部位をタオル等で保護する必要があるそうです!
お恥ずかしい話ですが、神経麻痺に関するリスクを普段考えずにアイシングを実施していました!
本人に違和感や感覚の確認を行ってはいますが、事前に神経周囲の保護をしていく必要がありますね!
⑦参考文献
笠原政志:RlCE処置の疑問と課題:スポーツメディスン 31(2): 2-17, 2019.
笠原政志:スポーツ現場におけるアイシングの考え方
:臨床スポーツ医学 37(11): 1234-1241, 2020.
久しぶりにnote記事を作成しました!
今後も継続していきたいと考えています!
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