#3 心を育てる語り 渡辺道治(理論編)
渡辺道治先生は、ウィリアム・ウォードの名言を引用しながら、冒頭にこう記されていた。理論について学びのメモを記録していく。
学びのメモ
『まき方のコツ』
「心は勝手に育たない。
意識的に磨いていこう、高めていこうとしない限り育たない。」
語りに大切なことは2つ。
種を蒔く「時期(時機)」と「土壌」
時期
蒔いてから早めに実を結ぶ種や、気長に待たなくては収穫ができない種もある。
土壌
ほどよく耕されて、種を受け入れるように土がなっていなければ、どんなに良い質の種でも芽は出てこない。
『育て方のコツ』
人間の行動動機で強い動機付けは、注意喚起行動。
笑顔やうなづきで注目し、「陽の光」を当てていく。
ほめる関わりも良いが、水や肥料のあげすぎになるので注意。
基本注目し、適宜ほめることをしていく。
『ほめ方のコツ』
すぐに、明確に、具体的に、いろいろなパターンでほめる。
即時性
60秒以内に肯定的なフィードバックをする。
明示性
視線を合わせ、笑顔で力強くほめる。
具体性
行動の何をほめているのか可能な限り具体的にする。
多様性
いつも同じやり方ではなく、様々なやり方でほめる。
相手が喜ぶプレゼントを考えて渡すこと。渡すものの種類や渡し方を工夫する
相手が感じる肯定メッセージの価値は、何倍にも膨れ上がる。ソムリエは700の言葉をストックしている。
『注目・賞賛の機会を増やす』
担任以外の力をフルに借りて機会を増やす。学級通信で、職員や保護者の注目・賞賛の機会を作り、協力を得る。
『本来のほめるとは?』
ほめる語源は「穂」と言う文字。
秀でているもの優れているものという意味もあるが、もともとは互いに祝し、神に感謝する意味で使われた言葉。
嬉しいことや、素晴らしいことを共に喜び合う方が本来のほめるの意味に近い。
渡辺道治先生の話は、なぜ心に響くのかが少しだけれど分かった気がした。まず、この理論を理解し、相手にとってプレゼントとなる語りを自分自身の言葉で語れるようにしていきたい。また、子どもをへの言葉がけの言葉もどんどんストックしていきたい。
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