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涙の数だけ強くなれるよ
シンガポールに赴任して子どものサッカー2シーズン目がスタート。
我が家は2024年7月に来星して今のサッカーチームに入ったのは同年9月、シーズン途中からの加入だから開幕戦を迎えるのは初だ。
ベンチスタートの開幕戦
シーズン開幕戦のスタメンは、スタート時点のベストメンバーが選ばれるのが通常だけど、息子はベンチでキックオフを迎えた。
ちなみに、昨シーズンもスタメンで出場する方が少なく、決して出場機会は多く無かった。
https://note.com/footballgeaks/n/n0c559e50cb9d
残念ながらスタメンは外れたものの、前半10分MFで交代IN。相手ゴール前でシュートの場面やサイドで仕掛ける場面もあったがハーフタイムで再度ベンチへ。
前半は1-1。
後半途中相手に逆転された中で、再度中盤で出場機会を得る。
しかしながら、違いを見せられず再度ベンチへ。
チームは後半失点をし、息子はその後、ベンチのまま試合終了。
息子の変化
前置きが長くなったけどここから本題。
後半、ベンチへ戻された際、息子は泣いていたのだ。
実はこの試合へ向かう道中、開幕戦の手応えを本人に聞いたところ、コーチに練習でアピールできていることを前向きに語っていた。
そして、試合の帰りの道中に涙の理由を聞いたら、“悔しかった”と。
シンガポールに来てサッカーチームを選ぶ上でプーマリーグというハイレベルなリーグに属すチームでプレーしたいというのは本人の希望だった。
一方で入ってみると出場機会が得られず、ベンチをあたためる時間は短くなかった。
公式戦は実力主義で選ばれるチームで練習に来ない選手が試合に出て、練習に来ている息子がベンチということもよくある。
早朝に起き、往復2時間以上かけてバスと電車でグランドへ行き、試合出場はたったの10分という日もあった。
息子のサッカーなので過度な干渉は避けることを心がけながらも、試合にでられず悔しくないのかなーと私が我が子に思うことも少なく無かった。
出場機会を求めてチームを変えることも選択肢ではないかと思ったこともある(私が)。
だから、本人が今日交代を告げられ、試合中にも関わらず涙を流したことはサッカー選手としてもひととしての成長を感じる出来事であり今後の変化点になりうると感じた。
長い目で見る成長
私は子どもたちがサッカー選手になることを期待していない。
もちろん、子どもたちがそれを目指すなら支援を惜しまないが、親が過剰に期待するのは良くないと思っている。
一方でサッカーを通して、フィジカル、メンタル双方で子どもたちに強くなって欲しいと思っている。
これは親が環境やきっかけまでは与えられるけど、最後は自分の意思やパッションをもってアクションするのは子どもであり、親はそれを見守るしかない。
息子に実力を100%出し切ることを100点としたら今日の自分の点を聞いたところ90点とのこと。
息子がこのチームでスタメンで出られる実力があるかは別の論点ではあるが、サッカーは急にうまくならない。100点できでも出られ可能性は当然ある。
ただ、次の試合に出られる目の前のゴールも大事だけど悔しい気持ちをアクションに変えて、自分のトレーニングにフォーカスすること、これが本人の長い目で見た成長に一番重要なこと。
涙の数だけ強くなって欲しい。そして、それをこれからも陰ながら父として支援していきたい。