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コスタリカ戦前半_想定が外れた可能性
負けましたね…非常にショックでした。これでスペインに勝利が必要な可能性がとても高くなりました。今のスペインが調子が良さそうですし、グループステージ突破も難しくなりました。
試合を振り返ります。
スタメン考察
ターンオーバーの必要性
まずは日本のスタメンです。
![](https://assets.st-note.com/img/1669631788172-7MMuOFSVkb.png?width=1200)
ドイツ戦から5名変えてきました。ターンオーバーを批判する声もありますが、下記のためターンオーバー自体は必要だったと思っています。
ドイツ対スペインでドイツが勝った場合、この試合に勝ってもスペイン戦で引き分け以上が求められる
ドイツが勝つ可能性も低くはなかったと思われる
スペイン戦に力を残しておくためにも一定のターンオーバーは必要だった
ただ、スペイン戦を見据えたターンオーバーならCBも変えるべきだったでしょう。どちらかと言えばベスト8を見据えたターンオーバーだったと思います。
Webメディアでも下記のようにより多めのターンオーバーを予想する方が多かった覚えがあります。
トップ下に鎌田選手ではなく南野選手
ボランチに遠藤選手ではなく柴崎選手
CBに吉田選手ではなく谷口選手
実際には初戦の選手を多く残す堅実なスタメンが選ばれました。個人的には大分リスクを抑えたターンオーバーと感じました。コスタリカが強豪国でない中、遠藤選手を残したためです。
コスタリカが積極的に攻める想定だった可能性
スタメンを見る限り、コスタリカが積極的に攻めてくることに備えたのではないかと考えています。コスタリカが勝つしかなかったためです。コスタリカが積極的に攻める中、遠藤選手でボールを奪い鎌田選手でそのボールを保持したり捌いたりするイメージだったのではないでしょうか。
ただ、コスタリカはかなり消極的な試合をしてきました。これは森保監督の想定外だったのではと感じます。結果、日本は攻めあぐねることになります。
前半初めにチャンスを作った日本
前半の初め、コスタリカは4-4-2を採用しました。日本の守備時のフォーメーションと同じです。
![](https://assets.st-note.com/img/1669632759676-k5FsUMZl1M.png?width=1200)
日本はコスタリカとフォーメーションが同じため、守備のプレッシャーをかけやすくなりました。日本はボールを奪い、いくつかのチャンスを作ります。
するとコスタリカはフォーメーションを3バックに変更してきました。
コスタリカのフォーメーション変更で試合が停滞
まず日本の守備 + ポジティブトランジション(コスタリカの攻撃 + ネガティブトランジション)時の影響を見てみます。
フォーメーション
コスタリカ:3-4-3
日本:4-2-3-1
![](https://assets.st-note.com/img/1669633352050-ae1QJ2tmoU.png?width=1200)
日本の守備への影響:3バック化でプレスが空転
コスタリカ(赤)が3バックに変更したことで日本(青)の2トップに対して数的優位に立ち、日本(青)のハイプレスが空回り
日本(青)のウイング(SM)の選手も前に出にくくなる。特にコスタリカ(赤)は左サイドに良い選手があり、日本のRSMの堂安選手がその選手を見る必要性が出て前にプレスに行けず
ただ、コスタリカ(赤)は攻撃力が低く、ハーフウェイライン付近でボールを取れることが多かった
コスタリカは日本のハイプレスを交わしつつも、あまり積極的に攻めませんでした。日本に効率の悪いハイプレスをかけさせて消耗させる作戦だったのではと思います。悪いことに、前半は日本のコートに日差しが当たっており、その中でプレスを続けた前線の選手は消耗しているように見えました。
日本のポジティブトランジションへの影響:シュートまで遠い
以下のために奪ってから一気にシュートまで行けず
ボールを取れる位置が高くない
日本(青)のウイング(SM)の選手の位置が低い
一度ボールを落ち着けて攻撃に移行
次に日本の攻撃 + ネガティブトランジション(コスタリカの守備 + ポジティブトランジション)時の影響です。
フォーメーション
コスタリカ:5-4-1
日本:4-2-3-1
![](https://assets.st-note.com/img/1707554086616-J8sECIyEmZ.png?width=1200)
日本の攻撃への影響:前線にボールが入らない
日本(青)の前線の4枚がコスタリカ(赤)の5バックに常にマークに付かれる形になり、パスを入れられず。パスを入れても潰される
DFラインでボールを回すばかり
5バックの手前の選手に対してボランチからなかなか縦パスが入らず、攻撃が停滞しました。遠藤選手をスタメンで選んだことが裏目に出たと思います。
日本のネガティブトランジションへの影響:シュートまで遠い
日本(青)の前線に入る前に潰されるため、周囲に味方がおらず、ゲーゲンプレスでの即時奪回にトライできず
ディレイを優先してリトリート
攻めあぐねた日本は前半終了少し前に3バックに変更します。
コスタリカと同じようなフォーメーションとなり、少し攻撃しやすくなったように
見えました。
盛り返したところで後半です。