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プレーモデルとゲームモデル

近年のサッカーには、新しい言葉が溢れてくるものの

その意味って何?

なんてことがよくあります。
これまで多くの指導者の通訳を経て、今の自分がある中で、ポルトガルの指導者は特に細かく指導メソッドが構築されていると感じています。

※無論、ヨーロッパ各国かなりのハイレベルであり、私が通訳した中での話です。

指導者講習の通訳で一番通訳していて楽しかった人。
また通訳しながらも驚きがあり、最後に受講者の達成感が最も現れた人がいます。

Jorge Castelo(ジョルジ・カステロ)氏

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彼は、ポルトガル世代別代表や、中国プレミアリーグでの指導経験をもち、現在はUEFAやFIFAにてインストラクターをする方です。それはもう、知識の宝庫で、ポルトガルでは、あのモウリーニョの師でもあるジョルジ。

彼の講習は、理論を伝えるだけでなく、その伝達方法にも驚きがありました。講習が楽しく、受講者も飽きない。飽きが見えたら、アプローチ方法を変え、そしてギャグを交えながらいい空気を作る。通訳泣かせなギャグもたくさんある中、私も、思い切ってやっていきました笑

指導者が最初に作るべきものは?

指導するにあたり、最初に考えるべきものは、ゲームモデルです。

ではこのゲームモデルってなんなんでしょう??そして、なぜ必要なのでしょうか?

育成、勝負に関わらず、ゲームモデルは必要不可欠なことになります。
その理由は、「選手達を目的地まで導くため」です。

指導するにあたり、毎回ゴール(目的地)なしに練習されることが多いかと思います。
では、その練習なんのためですか?

選手達に指導するにあたって統一性が大事です。
指導者によって方向性が違っていたら、子供達は苦労します。
つまり、ゲームモデルは、方向性を選手に与えるものになります。

ゲームモデル

このゲームモデルとは、簡単にいうと体現したいサッカーのモデルのことで、例えるなら「うちのチームはこんなサッカーをしていこう!」みたいな感じです。

このゲームモデルをもう一つ落としたのが、プレーモデル・プレー原則と呼ばれるものになります。

プレーモデル・プレー原則

では、プレーモデルを細分化していきましょう。
プレーモデルは、大きく4つに分類されます。

・攻撃
・攻撃→守備の切り替え
・守備
・守備→攻撃の切り替え

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この4つに大きく分類されます。
次にこの4つの内容を決めていきます。

例えば、

攻撃:サイドを使って攻撃、ロングパスを使う
攻撃→守備:リトリートして、守備を構築する
守備:ブロックを作り、サイドにボールを追いやる
守備→攻撃:カウンターアタックを狙う

ざっくりですが、こんな感じです。
こうなってくると、練習が見えてきます。
攻撃の練習では、サイドを使って攻撃をする練習をすればいいですし、チームの決まり事が少しずつできてきます。

プレーモデル・ゲームモデルは、ロボット製造機ではない

気をつけていただきたいのは、このモデルはロボット製造機ではないということ。コレクティブ(総合的)な集団のまとまりを産むための、いわば判断基準の一つであって、これにそわなければならないわけではありません。

育成年代で、どこまでやればいい?

とか

うちはスクールなんだけど。。。

ということもあると思いますが、育成年代であっても、個人的にはこういったものはあってもいいと思っています。
それに伴い、プレーの本質の部分、つまり基礎を伸ばしてあげることで、よりクリエイティブな選手にすることが必要不可欠でしょう。

スクールであっても、うちのスクールを通してこんな選手になれる!というのを見せることで、育成モデルとも言い換えるべきでしょうか。
一つの指導メソッドを構築できるのが想像できますね。

この指導メソッドを、コーチ陣で共有することでより強固な育成集団を作ることができます。

まずは、「ゲームモデル」「プレーモデル」を作ってみてください!

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