武器を身に付ける(オフェンス面)
前回まで、右利き左サイドの選手が試合をづけるにはというタイトルでやってきたが、
試合で活躍する確率を上げる為には武器が必要になる。
一般的に、武器というと走るスピードやフィジカル的な強さといった身体の能力が思い浮かぶと思うが、
キック精度や、オフサボールの動き、運動量など、もって生まれた才能以外の武器もあり、それらは努力と工夫次第で誰にでも身に付ける事ができる。
私は、これまでサッカーをやってきてキックの能力を上げる事が一番の武器になると実感している。
特にペナルティーエリア外からのシュートだ。
結局のところ、走るスピードもフィジカル的な強さも、ドリブルも、最後に得点を生み出す為に必要な事だと言える。
もしそれらが備わっていても尚、活躍出来ていないのなら是非キックの能力を上げる事をお勧めする。
敵を抜いてシュートを打つ。
それをちゃんと決めれるか?
サイドで敵を剥がしてクロスを上げる。
そのキックの精度がピンポイントで仲間が点を取りやすいようなボールを合わせられるのか?
裏に動き出して、フリーでボールを受ける。それをちゃんと決めれるのか?
敵を背負って受ける。そこから反転してシュートを放ちゴールを決めれるのか?
など、最後はゴールである。
①シュート、クロス、スルーパス
…直接的に得点を生み出すための武器
②スピード、身体の強さ、一対一の強さ、動き出しの質、身体の使い方など
…フィニッシュ(シュート、クロス、スルーパス)の回数を増やすための武器
だと言える。
①の後は得点があるけど、②の後は①がある。
だから、相手がより必死になって守らなければならなくなるような武器は①なのである。
→そしてそれは言い換えるならば、攻撃の主導権を握れる一番の駆け引きとなる。
私は、②の武器を伸ばす事を大切にしながらも①を特に身に付けようとする事が、試合で活躍できるような選手になる為に必要な事だと断言する。
①をいかに出すかが②なのである。
そして、ペナルティエリア付近などシュートレンジまで差し掛かった時相手にとって一番怖いのはドリブルで相手を抜く事では無く、シュートを打つ事である。
"ズラしてシュートを打つ"
これに関しては相手は絶対脚を出して止めにくる。
→相手からしたら、止めなきゃいけないプレー
→つまり嫌なプレーとなる。
この時に是非、自分の状態にこだわる事をしてみて欲しい。
状態に関しては以前の記事に綴っているので、是非そちらをみていただきたい。
https://note.mu/football_lab/n/na03f3ad02c70
日本の選手がもっと強くなるにはテクニックなどの小手先だけでなく、点を取る為にやっているという本質的な部分に気付き、本質的に相手にとって嫌なプレーをし続けられるようになる必要がある。