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ビルドアップ・ポゼッション・前進・保持

「ビルドアップの始まり方が良ければ、良いプレーに行きつくことができるが、始まり方が悪ければ、ゴール前で何の選択肢も持つことはできない」
ヨハン・クライフ


運ぶドリブル

「これからのサッカーではセンターバックのドリブルが重要な戦術となる」
ヨハン・クライフ

https://www.soccer-king.jp/sk_column/article/33208.html

「レガテ」(突破のドリブル)と「コンドゥクシオン」(運ぶドリブル)とい う2つの単語があり、ドリブルはこの2種類に明確に分けられる。23/24シーズンのラツィオ。CBが相手MFに向かってドリブルし、引き付けてMFへスルーパスを出している。

三笘薫

パスコースを作り、ピッチを広く
意図をもって、プレイする
顔を上げる
裏を見せることで、状況を有利にする
味方の動きを見て、自分の動きを決める

アーセナル22/23シーズン

ウィングのオフザボール

SB→WGのパスを外側ではなく内側に出している。逆足WGであるサカが中央へ運び、ゴールへつながった場面。基本WGは足元か裏かで相手SBと駆け引きをする。そこに少し内側のスペースという第3の選択肢を作っている。

ブライトン22/23シーズン

424

フォーメーションは424。2トップが下がる傾向にあって、WGがサイドに張る。ダブルボランチ(ダブルピボーテ)は平行ではなく、斜めの位置をとる。

4vs4を意図的に作る

相手DF(基本4バック)に対して前線4枚で攻撃を仕掛けるため、相手を引き付け、プレスをはがし、前線へボールを供給する。チェルシー戦の俯瞰図が分かりやすい。このとき、プレスをはがされた相手は急いで自陣へ戻り、最終ラインの相手DFは時間を稼ぐため、戻りながら守備を行う。つまり、相手全員が自陣へ戻ることでカウンターをくらったような状況が生まれる。これを擬似カウンターと言っている。

Sコンビネーション

具体的にどう擬似カウンターを作り出すかだが、基本的にダブルセンターバックとダブルボランチの中央4人を使う。以下、4つの事例を示す。ちなみにデゼルビはこれを”Sコンビネーション”と呼んでいるそう。ボールの軌跡がSっぽくなる。もちろんボランチを介さず、シンプルにGKやDFから前線へ縦パスを出す場合もある。

①ダブルボランチがフリーな場合

センターバックがフリーなボランチを見つける。CB→VO→VO→FWとワンタッチで前線へボールを供給する。前線4枚は擬似カウンターを仕掛ける。

②相手にアプローチされている

相手がパスコースを切ってくる場合、ファーサイドのVOが下がってパスコースを作る。前線へボールを供給したとき、相手DFが前を向かせないようにプレスへ来る場合、VOやSBがサポートする。

左VOが下がって、パスコースを作る
左VO→右VO。右VOは前線へボールを供給
前を向けなかったので、左VOへ落とす
左VO→左SB。フリーで運ぶ

③ダブルボランチがマークされている

2トップがダブルボランチの役割を行う。WGはハーフウェーラインから下がらない。相手DFを引き付けて、味方のプレーエリアを確保する。

④中央からのビルドアップが難しい

中央からのビルドアップが難しい場合、サイドでSコンビネーションを行う。下記の動画のようにSB→FW→WGとつなぎ、アンダーラップまたはオーバーラップしたSBがボールの出口となっている。


参考文献

日本代表2023

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