【読書日記008】環境問題と資本主義の未来。
暑い夏。
おそらく、気温は僕らが幼少期の頃よりも+1.0℃くらい上昇しているのだろう。当時はエアコンを使用せず、扇風機でやり過ごすこともあったと記憶しているが、今ではそれは耐えられなくなってしまっている。
#039. 人新世の「資本論」 -斎藤幸平 ★
とんでもない一冊。今年ベストかもしれない。
資本主義下で生きる我々に、資本主義の権化として認識しているマルクス晩年の研究からまったく違う発想を打ち出す。
新進気鋭・秀逸であり、また本書に難解さはなく至って理解しやすい表現で、説明を尽くしていく。
あえて、本書の内容への言及は避けたい。
もっとかみ砕く必要があると思うからだ。いずれにしても、脱資本主義を達成しないことには人間には未来がなく、どのようにそれを実現していくのかを彼なりに地に足のついた議論を展開している。
僕も会社で働いている。
どちらかというとエッセンシャルワークというわけではない。
だからこそ、本書の意味がよくわかるし、真剣に向き合わなければならない課題だと感じた。
#040. ナーゲルスマン流52の原則 -木崎伸也
若き新世代監督であるナーゲルスマン。
若干28歳にして、名門バイエルンの監督にまでなってしまった彼の原則だ。
いくつか参考になりそうだったものをメモとして残しておく。
①「ボールを奪ったときに、味方がボールより前に何人いるか」
②「どんなシステムでも成立する原則を持つことが大事だ。陣形に関係なく、個々のエリアで何をすべきかが定まる」
③「世界トップクラスの監督になるには共感力が重要だ」
いずれサッカースクールのコーチをしたりできる日がくれば、この本に立ち返ってみようと思う。
#041. 宣言会議9 -デジタルだけで、ブランドはつくれるか?
小見出しに惹かれて購入した1冊。
各広告主のデジタル/TV出稿に関する考えていることが書かれていて興味深かった。
#042. 昭和モダン建築巡礼 -磯達雄
流し読みで気になる建物に付箋をしながらページをめくった。
公共の建物で、まちに命を吹き込んでいる建造物は美しい。
体育館・市庁舎・裁判所。どれも時代ごとに市民の声や風土を活かして建てられたことがとてもわかった。
この先建築に興味がわいてくるかもしれない。
そのときにまた、この本を読み返してみることにしよう。
#043. アキラとあきら -池井戸潤
銀行員をめぐる、池井戸小説の傑作。
ドラマを見ながら、シナリオ確認のように本書はペラペラめくった。
友情・仕事。男なら思わず熱くなってしまう生き様に感動した。
お仕事小説好きだな。モチベーション上がる。
またこういう本があれば読んでみたいと思う。
#044. フットボール批評36 参謀がサッカーチームを決める
参謀≒監督の伴走者であり、頭脳であり、「創造者」である。
主にコーチなど監督の右腕として動く人物のことを言うが、監督の目指すチームの姿を落とし込むために重要な存在なのだ。
ひとつ重要だと感じた項目は、選手への指示系統は一つの方が良いということだ。これは参謀に強く求められるだろう。
特にJリーグのクラブで、監督が外国国籍の場合とても重要だ。これまでいた参謀(コーチ)のふるまいで、チームとしての軸がぶれるぶれないが決まってしまう。
今後もこのようなトピックは注視して見ていきたい。
それでは。
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