ファイト!ファイト!ジェフちば!!
ジェフユナイテッド市原・千葉のアドベントカレンダー2020の記事です。
皆さんこんにちは、Kankuraです。
今回は、昨年のアドベントカレンダー2019、エア遠征記に続くnoteになります。
とりとめのない内容になってしまいましたが、ジェフと千葉県を愛する方はぜひお読みいただければと存じます。
はじめに
コロナ禍に見舞われた2020年のJリーグ。
リーグ戦の中断、無観客試合、入場制限下での試合開催、そして新たな応援スタイルの浸透。日常生活の激変と同様、我々のジェフユナイテッドライフもまた小さくない影響を受けた年だったかと思います。
おらがジェフユナイテッドでも色々ありましたが、何より声援が響き渡るフクアリのあの光景が、コロナ禍によって失われてしまったことが何よりも辛く悲しく思います。
とはいえ、このコロナウイルスの感染症拡大が抑えられない限り、かつての日常が戻ってくることはなく、年が明けるとすぐに2021年シーズン開幕が訪れるわけで、来季も暫くはフクアリに声援が戻ることはないのだろうな、と。
そういった状況もあり、今季のフクアリの観客動員数は大きく落ち込んでしまいました。当然これはジェフに限った話ではないですが、コロナ前の水準と比べると大きく減っていることは事実。
この記事では、ジェフ千葉(フクダ電子アリーナ)のみならず、コロナ禍の影響を受け、千葉県を訪れる人がどのくらい減ってしまったのか、実際の数字を拾い集めて、その影響を定量的に見ていこうと思います。
そういった数字を見ることで、例年とは異なる2021シーズンのリーグ開幕を迎えるにあたり、我々ジェフサポーターがジェフユナイテッドとホームタウンである千葉市、市原市、並びに千葉県全体との結び付きについて何か考えるきっかけになればと思います。
統計情報から千葉県の観光におけるコロナ影響を視る
千葉県では、昨年の9月から観光客の入込状況を月次で調査しています。
詳しくは下記リンクをご覧いただければと思いますが、千葉県全体と県内4地域(ベイエリア/北総地域/九十九里地域/南房総地域)毎に観光客の入込状況実数値を公開しています。
数値は県内の観光施設に訪れた客数を地域毎にサマライズした数値となっており、フクダ電子アリーナは調査対象施設には含まれていませんが、千葉市内の施設では千葉市動物公園や千葉ポートタワー(いずれもベイエリアに含まれる)などが含まれます。
※県全体で43の観光施設が調査対象
この数値を見ることで、千葉県としてコロナ禍における観光客数の流入状況がどのようになっているのかを把握できます。
先程の統計情報を上記図のように可視化しました。
月次の実績が昨年9月からということで、緊急事態宣言等が発令されて外出自粛が出された時期(4月中旬〜5月上旬)の前年比較ができませんが、同時期の流入状況は軒並み著しく落ち込んでいます。
季節変動があるも、平均すると月次で約50万人もの人が千葉県の観光施設を訪れています。それが、外出自粛要請等が発令された4〜5月は約10万人の水準にまで落ち込みました。
ただ、直近10月の実績について見ると、前年同月比で22.5%増(台風の影響を受けた対前々年同月比では21.2%減)となっていて、グラフを見てもわかるようにひとまず改善傾向ではあります。
ただ2020年12月現在、再び感染者数が増加傾向にあり、また年末年始の旅行や帰省も控えるとの見方もあるので、11月以降の同実績も再び減少に転じるのではないかと予想されます。
「夢と魔法の国」におけるコロナ影響を視る
また別のベンチマークとして確認しておきたいのが、浦安市にあるディズニーランドとディズニーシーの入園者数状況。
千葉を代表する観光施設、ディズニーリゾートを運営するオリエンタルランド社では、年次で入園者数データを公開しています。
同園では今年3月から6月にかけて営業を休止。7月から営業を再開するも、やはり入場規制を設けて1日の入園者数を1万5000人程度に抑えての営業を余儀なくされています。2020年実績は年明け以降に反映となりますが、2020年の実績はどの程度の減少幅となっているのか興味深いところです。
ちなみに、2019年のディズニーランド、ディズニーシー合わせての延べ入園者数は29,008,000人。営業日数が333日だったということで、実際は季節性などあって入園者数は月によって変動があろうかとは思いますが、単純に日別の平均入園者数でみると両パーク合わせて約87,000人。
2019年のフクアリの延べ観客動員数が約20万人なので、ディズニーリゾートは両パーク合わせて約3日で達成する計算です(凄)。
ジェフの2020年の観客動員数を視る
さて、ここからサッカー、Jリーグ、そしてジェフの話になります。
今季のJ2リーグ全体の延べ観客動員数は、1,271,830人。
昨季の3,193,741人から約60%減となりました。
下のグラフは、今季のJ2リーグにおけるクラブ別平均観客動員数です。
今季は開幕節ののち、第2節を前にしてリーグ戦が中断。
再開となったのは6月末で、第2節、第3節は無観客試合での開催。
有観客試合は第4節以降となるも、入場者数は5,000人までの入場規制が設けられました。
9月中旬頃から収容率50%までに緩和されるも、アウェイ席を設けるタイミングなどはクラブの判断とされました。
そうした諸条件が揃っていない前提での実績値になる訳ですが、おらがジェフユナイテッドの動員数はどうだったのかというと、黄色でマークした2,778人という結果でして、ちょうどJ2リーグ平均のひとつ上でした。昨季の同平均観客数は9,701人でして、新潟に次ぐ2番目でしたので、大きく順位を下げてしまった格好になります。
とはいえ、コロナ禍の影響(各都道府県における対策や周知の差も含む)は地域差があり、事実同じ首都圏の大宮なんかも昨季は千葉に次ぐ3位の平均観客動員数ながら、今季は千葉よりも2つ下の2,516人でした。
今季は弱いからお客さんが減った!という意見もTwitterなんかで聞かれましたが、それを言ったら昨季の成績でリーグ2位の平均観客動員数を記録する訳がない(吐血)。
収容率で比較することも考えましたが、クラブ、スタジアムによって諸条件が揃わないことと日程の進行によって段階的に規制が変わっていることから、なかなかフェアに比較することが難しいということで、今回はやっていません(この記事執筆の時間的制約もあり)。
フクアリに声援が戻る日
観客動員数が減る、すなわち入場料収入が減るという財政的なダメージとなってクラブに負の影響となるわけですが、そのダメージを少なくするために動員数を増やそうにも、入場規制があったりもするので、とても悩ましい問題かと思います。
加えて、最も大きなダメージではないかと個人的に思っているのが、お客さんを入れられないことよりも、声を出しての応援ができないということ。
フクアリの声援は、選手を後押しするエネルギーにもなっているだろうし、声が反響するフクアリ特有の熱狂は、それ自体がひとつの「コンテンツ」だったりすると思うのです。
声を出しての応援が封じられてしまうことは、戦績的にも動員的にも大きなディスアドバンテージと思っています。
が、これは他のスタジアムでもある程度は同じことなのだろうなと思ったり。。
コロナ前のように声を出しての応援が可能となるのは、観戦スタイル正常化の過程において、いちばん最後のステップだろうと思います。
コロナ前の日常に戻るのが来季中か、22年シーズンか、はたまたもっと先になるか...
こればっかりは、まだまだ明確にどの時期になるかは読めないかと思います。
それでも、いつかは「その日」がやってくるはず。
そして、もうひとつの「その日」、ジェフがJ1昇格を成し遂げる日もいつかやってくると信じて、来季も引き続き可能な限りジェフを応援していこうと思います。
ファイト!ファイト!ちば!!
今年は長い中断期間があったものの、Jリーグはなんとか全日程を消化することができました。
ジェフは不甲斐ない成績で終わってしまいましたが、どんな形であれ我々サポーターとしては試合を観戦することができただけでも幸せだったのではないかと思いますし、感染予防対策をとりながらの試合運営を遂行してくれた関係者の方々への感謝を忘れてはいけないと思います。
世界がコロナ禍に見舞われてからもうすぐ1年が経とうとしています。
快適とはいえない、神経を遣う生活がこの先も暫く続くことでしょう。
「難しいサイクル」にあるジェフユナイテッドも、一昨年の台風の被害がまだ残る千葉県も、そして千葉に住まう我々も(千葉県外のジェフサポさんも)、先が見えない不安の中にあるかもしれません。
ただ、出口は必ずあると信じて、「大事なことは、昨日どうだったか、明日どうかではなく、今日一日を大切にすること」(by イビチャ・オシム)を胸に、UNITED!してこの難局を乗り越えていきましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
来年もまた、フクアリで会いましょう。