eスポーツ
子どものころの娯楽といえばテレビとゲームと漫画くらいでした。
私には歳の離れた兄が2人いましたので、ゲームは同年代の子どもと比べると豊富にあったように思います。そんな兄の影響もあり、対戦格闘ゲームを良くやっていました。
アーケードゲームが盛んだったゲームセンター(というよりはアーケードゲームしかないのがゲームセンターだったわけですが)、通称ゲーセンにも通うようになりました。当時は初の3D対戦格闘ゲームと謳った「バーチャファイター」が稼働したころで、1ゲーム200円という破格なプレイ料金は小学生だった私には敷居が高く、別のゲームをしていました。それでも大画面の筐体は魅力的で対戦を見ているだけでも興奮した記憶があります。家庭用が発売されたときは兄と一緒に何時間も飽きずに対戦していたものです。
今でこそゲーム離れするようになりましたが、バーチャファイターだけは数年前までシリーズを通してずっとプレイしていたゲームタイトル。EVOでバーチャファイターの開催が決まったと聞いたので楽しみにしていました。私の友人、知人は大会が開催される東京まで行っていましたが、さすがに私にはそこまでのモチベーションはないわけで、YouTube配信をみていました。決勝当日は仕事だったため、アーカイブで鑑賞。
グランドファイナル(決勝戦)だけ早送りせずに見ましたが、あまりのレベルの高さに脱帽しました。同じゲームをしていたころの自分の動きを思い出しても、あのような動きではなかったはず。極めるというのはこういうことなのだと感じました。
優勝賞金は100万円。かなり魅力的な金額ですが、参加者の多くのほしいものは世界一の称号ですよね。
近年、eスポーツとかプロゲーマーとか良く聞くようになりました。子どもの将来の夢の上位にもプロゲーマーが挙がっているそうですが、親としては偏見があるでしょうね。子どもをもつ身としても良く理解できます。私が夢中になってゲームをしていたころには、プロゲーマーなんて人間は皆無で金にもならない娯楽のひとつでした。今でも一握りの人間しかプロにはなれないでしょう。
ゲームタイトルは様々ですが、プレイ人口は世界規模でみても多いです。需要があるので、オリンピック競技にも選ばれる可能性もあったり。今後も生産性が高まる商業物になるかと思います。
なんにせよ、スポーツもeスポーツでも何かに夢中になっている姿は子どもでも大人でもかっこよく、感動をあたえることには変わりない。それほど今回の大会には感動しました。