"偽りの数字"に価値や意味はあるのか?
どうも、コバです。
前回の記事に続いて今回も坂道系アイドルの話。
数字の話?
自分は学生の頃、数学だけが好きで他の教科はからっきしだった。今は甥っ子姪っ子のお手伝いも出来ないくらい色々忘れちゃったし、暗算は多少得意かな〜とは言えフラッシュ暗算みたいなのは出来ないし。
と、自分は数学嫌いじゃないです!というみなさんには意味のない話は置いといて。
そんな自分が今、物凄く嫌いな数字が2種類あって。一つは「再生回数」。もう一つは「(ミート&グリート)完売数」。
坂道系アイドルにまつわる嫌いな数字①
どちらも、多いに越した事はなくて。例えば再生回数に関して言えば、あるMVが「100万回再生されました!」ってお知らせがあればそれは素晴らしい事だしもっともっと増えていって更に多くの人達に見つかって欲しいし観て欲しいし聴いて欲しいし、と思うのはファンとしては当然だと思ってて。まぁ中には「世間に見つかって欲しくないからこんなに再生されたら困る」なんてシチュエーションもなきにしもあらずだとは思いますがこれはレアケースでしょう。
再生数が急激に上がれば急上昇の動画としてピックアップされたり、再生数がある程度の値までいけば「再生回数ほにゃらら回の注目のアーティスト(MV・曲)」って感じで紹介されたりして。
こういう風に多ければ多い程、その数字にも"価値"が出てくるのは明らかではある。
なので、自分が好きな坂道系アイドルでも新曲のMVが公開されれば「みんなでたくさん観て再生回数を増やしましょう!」なんてポストを見かける。ファン総出でそのMVを有名にする。更にはグループも有名にする。
ってのは、素晴らしい事ではあると思うんだけど…どうもそこに自分はひっかかるものがあって。
というのも、みんなが観るのは分かる。1人でも多くの人が観て欲しい。ファンはもちろん、そうじゃない人達にも観てもらえたら嬉しい(かつ気に入ってくれたら尚の事)。そうして積み上がる再生回数なら自分は何の疑問も持たない。むしろそうあって欲しい。
が、"みんながたくさん観る"となると事情が変わる。
例えば1万回再生された動画があったとして、実は10人が1000回観たという可能性が出てくる。
1人1回の1万人が観た1万回再生。
1人1000回の10人が観た1万回再生。
果たしてどちらの動画の方がより多くの人の目に触れているのか文字面を見れば一目瞭然ではある。ただ、この数字だけ見ると1万人が見た方はリピーターがいないとも見れてしまう。となると、期間とかも考慮すべきかと思ったがそんな真剣な話ではないので割愛。
また結局はどちらも同じ1万回。この1万回によってこのあと10人が見た1万回をきっかけにいずれ何万人が見た何万回になっているのかもしれない。1万人が見た1万回と長い目で見たら何も変わらない結果が待ってるかもしれない。
ただ、自分はどうしてもその組織的に作られた"1万回"がどうも気に入らない。きっとこんな綺麗事を言ってるからリアルでも上手く行かないんだろう。嘘も方便。正直者が馬鹿を見る。こういった言葉を見るたびに頭が痛くなる。
坂道系アイドルにまつわる嫌いな数字②
これと同じくらい嫌いな数字は「(ミート&グリートの)完売数」。こちらに関して言うと…まず、ミーグリには日程がありその中で1部から5部という区切りがある。例えばだが、1部が10時から11時、2部が11時半から12時半、といった塩梅。そして、その1部の中で30枚の券が売られてるイメージ。
と、ミーグリの券は販売期間が決まっており第1回で全ての日程の全ての枠が売れると1次完売。第2回で売れたら2次完売…って感じである程度メンバーたちの枠が売れるまでは販売される。第13回とかあったりしたこともあったような。
1次で完売するメンバーってのはやはりそのグループの人気メンバーであり、逆に最後まで全完売しないメンバーは…という感じで一つの人気指数として用いられることは多い。
特に坂道グループは、"選抜制度"というものが存在していて選抜メンバーに入るとそのシングルの表題曲に参加でき、さらにはTVへの出演が増えたりその後のライブでの出番が増えたり…という事がある。もちろん選抜に入れなくても、乃木坂はアンダー、櫻坂はBACKS、日向坂はひなた坂、とカップリング曲のメンバーとして活動することにはなるが、TVへの出演はほぼ限りなくなく(選抜メンバーの代理出演とかはある)、ライブでもあまり出番がなかったりする事も。
つまりミーグリの枠が早く完売すれば、自分の推しが選抜メンバー入りする大きな手助けとなるわけである。
と、勘の良い方はお気付きだと思うんだけど…自分はこの仕組みも嫌いで。恐らくAKB48さん達の頃から秋元康先生プロデュースのアイドルグループはこういう手段でやってきたものと思うけど。
少なくとも人気メンバーは、一部のファンがまとめ買いをしなくてもそもそもの参加したい人の総数が圧倒的に多いだろうからすぐに完売するのはわかる。
選抜入りの当落線上にいるメンバーやなかなか選抜入りラインに到達しないメンバーの場合。ここでも自分があまり見たくないポストが書き込まれていることが多い。
「ほにゃららを選抜入りさせる為、1人ほにゃらら枚は購入しましょう」的な奴。
結果的にそれが功を奏して、メンバーが選抜入りしたとして…メンバーは嬉しいのだろうか。恐らくは選抜入りできればそれはそれで嬉しいんだろうな。それをきっかけに人気が爆発することも考えられるし。ただ、また次もその人達が同じだけ買ってくれるのか?という事だってあり得ると思う。もちろん、人気爆発してたらもうその人達に頼ることもないんだろうが。
そう考えると、この完売数という数字に関しては自分自身が気に入らないだけでこのミーグリの仕組みが存在する以上見ないふりを自分がするしかないんだな…。
納得のいかない答え
というわけで、タイトルの答えを出すとするなら…「仮に偽りの数字であってもそこには価値や意味が生まれている」という事になるのかな。
言ってしまえば、「CDの売上枚数」も偽りになる気がする。1種類で10万枚売ってるのと5種類で10万枚売ってるのと。5種類の方なんて本来なら2万枚しか売れてないのよね。そしてこの偽りの売上枚数によって1位を得ることによって、また世間で日の目を浴びることとなり少なからず新規のファンを獲得していくのだろう。
自分が好きな坂道系アイドルも言わばアイドルと名乗ってるタレントさん達だしね。ってこれはまた別の話だね。
まだまだしばらく、こういう話は続くけど…前提として自分は彼女達が好きなんです。好きな故の歪んだ愛と思っていただければ。
では。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?