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コーヒー豆を何で計っていますか?
今日も読んでいただき、ありがとうございます。
今日は、会社の事務員さんと話をしていた時に出てきたことをネタ(笑)にしようと思います。
その事務員さんは、かなり優秀な方で、来ていただいた時から色々と関わらせてもらっていて、その当時、私がやっていた事務仕事のほとんどを、引き継いでもらいました。
そんな彼女も、家でハンドドリップでコーヒーを淹れるというコーヒー好き。
何かと日々の雑談で、コーヒーが話題にのぼることも多く、アドバイスをさせてもらうこともあります。
その事務員さんから出てきたのは、こんな質問でした。
コーヒーの味が毎日変わって、一定しないんです
毎日ではないけれど、週に3〜4回はコーヒーを淹れるという事務員さんですが、コーヒーの味が毎日変わってしまうと言うのです。
コーヒー豆の種類は、有名ブランドのそこそこ良いグレードの豆だそうで、結構お気に入りとのこと。
でも、淹れるたびに味が安定しないことが悩みの種だと言うのです。
聞いたところによると、毎回同じように入れているつもりとのこと。
でも、日によって濃くなったり、薄かったりしてしまうと言うのです。
それを聞いて、ピンと来るものがありました。
コーヒー豆を測る時、何を使って測っていますか?
「コーヒー豆を測る時、何を使って測っていますか?」
と質問したら、
「メジャースプーンですよ。オマケでついてたやつです」
と答えられたのです。
「じゃあ、メジャースプーンで測っているいつもの量の重さを測ってください。そしてその重さを一定にすると味が安定しますよ」
とお伝えしました。
事務員さんと同じように、メジャースプーンを使って豆の量を測っておられる方は多い(というかほとんどだ)と思います。
でも、味を一定にしたければ、メジャースプーンで測るのは、やめたほうがいいのです。
豆は焙煎度合によって重さが変わる
コーヒー豆を焙煎することで、水分量はどんどん減っていきます。
焙煎の度合いが深くなるほど、それは顕著に出てきます。
焙煎は一般的に以下の8段階に分かれます。
1.ライトロースト
2.シナモンロースト
3.ミディアムロースト
4.ハイロースト
5.シティロースト
6.フルシティロースト
7.フレンチロースト
8.イタリアンロースト
ミディアムローストと、イタリアンローストだと、豆の重さはかなり変わってきます。
深く焙煎するほど水分が飛んで、豆の中には空洞が増えて、比重は軽くなっていきます。
実際、水出しコーヒーのドリッパーに入れるとそれが良く分かります。
イタリアンローストとシティーローストだと、同じ重さの豆を挽いた時、挽いた粉の量は2/3程度になります。
それくらい重さが違うのです。
コーヒーの味を一定にしようと思ったら、豆の量ではなく、重さを基準にしてください。
量ではなく重さを基準にする理由
コーヒー豆は品種によって、豆の粒の大きさが異なります。
モカという品種がありますが、モカには『小さな豆』という意味もあるのです。
メジャースプーンのように、容積で量を測る場合、密度や粒の大きさが同じでないと同じ重さにはなりません。
でも、コーヒー豆は種類によって大きさが異なりますし、先ほどお伝えしたように、焙煎度合いによっても重さが変わります。
メジャースプーンで測っていると、一定の量を測っているつもりでも、ブレンドコーヒーのように色々な豆が混ざっていると、同じ量にはならないのです。
コーヒーの味を一定にしたければ、メジャースプーンではなく、重さを基準にしてコーヒー豆の量を計られることをオススメします。
コーヒー豆を多く使う水出しコーヒーだからこそ気付けたこと
水出しコーヒーは、一度に大量に作るので、豆を測るのも、挽くのも結構面倒だったりします。
メジャースプーンで何杯なんてやっているより、重さを測った方が早い訳です。
なので、私は水出しコーヒーを作る時も、ホットコーヒーを淹れる時も、豆の重さを測るようになりました。
そしていつしか、それが当たり前になったのです。
ある時、いつものコーヒーショップに行くと、ホットコーヒーの豆の重さを測るようにされていました。
マイスターがコーヒーを淹れる時は良いのですが、パートさんが淹れると、どうしても味が一定しないので、重さを測るようにしたと言うのです。
そうすると、マイスター自身が、自分でも気がつかなかったけれど、やはり重さを基準にした方が、味が一定になりやすいと言うのです。
コーヒーのプロでもそうなのですから、我々素人も重さを基準にするのは当然だと思います。
これはやはり、水出しコーヒーを作り続けていたからこそ、気付けたことであり、身に付いたことだと思うのです。
もしあなたが、コーヒーの味を一定にしたい。
安定させたいと思うのなら、メジャースプーンではなく、重さを測って淹れられることをオススメします。
それでは、本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。