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好みは人それぞれ

どのコーヒーが美味しいと思うか?
それは人それぞれだと思います。
私が作る水出しコーヒーで、定番としているブレンドは3種類ほどありますが、その中でも女性に人気があるものと、男性に人気があるものは分かれます。

モカベースにキリマンジャロイタリアンをブレンドした、キリモカブレンドは女性に人気です。
というのもキリモカブレンドは、モカの酸味と甘味ががキリマンジャロイタリアンの苦味を和らげてくれるからです。
一方で男性に人気なのが、キリキリブレンドです。
これは普通のキリマンジャロとイタリアンをブレンドしたもので、非常にボディとコクがあります。
どっしりとしたコクと味わいが男性には受けるようですが、女性にはあまり人気がありません。

このように好みのコーヒーの味というのは、人それぞれ違うものです。


昭和コーヒー(ロブスタ種)

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そんな中で、私と同世代(アラ還)かもしくはもう少し上の世代の方の中には、私が『昭和コーヒー』と呼んでいるものがお好きな方がおられます。
昭和40年代に起こった第1次コーヒーブームでは、コーヒー豆は今のように厳選されたものではありませんでした。
コーヒー後進国だった日本には、厳選された良い豆も一部は入っていましたが、どちらかというと質の悪い豆が多かったのです。
そのため当時は、豆の品質をある程度一定に保つために、深焼きの焙煎が主流でした。

特に多かったのが、ロブスタ種というあまり美味しくない豆です。
このロブスタ種は低地で栽培できる上に、病害にも強いので東南アジアを中心にかず多く栽培されています。
ただ、コーヒーは高地で栽培したものほど、味や香りが良くなるの傾向にあるので、このロブスタ種はあまり美味しくなく、ほとんど苦味しか出しません。
ですが第1次コーヒーブームから、その後の喫茶店ブームを経験した私の世代は、この時代のコーヒーに思い入れを持っている人も少なくありません。

特に先ほどのロブスタ種がブレンドされたブレンドコーヒーを飲みたいという人は結構多いのです。
このロブスタ種がブレンドされたコーヒーのことを、私は『昭和コーヒー』と呼んでいます(笑)。


自分の好みの味を探そう

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コーヒーはどれも同じ味。
という風に思っておられる方も少なくありません。
でも、コーヒーの味は千差万別です。
同じコーヒー豆でも、生産国・標高・品種・焙煎具合・挽き目によって味は大きく変わります。
コンビニの100円コーヒーも、お店によって味が大きく変わります。

中でも女性に多いのが「キリマンやモカは酸っぱいから嫌い」という意見です。
コーヒーが嫌いというか、苦手にされている方に多い意見です。
でもそれを逆手にとるようですが、私のブレンドの中で一番女性にウケが良いのは、モカメインでキリマンとのブレンドです(笑)。
本来コーヒーの酸味は、スッパ味ではなく、爽やかさであり、甘味を引き立てるものなのです。

つまり、本当に自分にあった味というのは、自分で探さないと見つからないということなのです。
この自分好みのコーヒーを探す方法については、明日にでもお伝えしたいと思います。

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