優れた戦略・戦術
おはようございます。
僕は現在、「SDGsとビジネスを結びつける」みたいなテーマの研修を受けさせて頂いてます。あらゆる企業・個人がSDGsに関心を寄せる中で、具体的にどうすればいいのか分からないという状況になりがちです。
そこで、企業・あるいは個人がSDGsを自分の活動に取り入れて、売上も向上しながら社会に貢献していくためのサポートができる人材を育てるというのが、この研修の趣旨となっています。
その中で、ちょっと印象に残る学びがありました。
戦略と戦術にまつわるお話です。
戦略と戦術の違いについては、ここで深く触れたりしませんが、戦略は目的を達成するために立てる方向性、戦術は戦略を実行する具体策、といった感じでさっくり終わらせてください。
印象に残ったのは、最高のシナリオと最悪のシナリオの話でした。ぜひ皆さんも一緒に考えて頂きたいのですが、下の4つのうち、理想の状態から順番にランク付けをした場合、どんな順位になりますでしょうか?
A. 戦略が優れていて、戦術も優れている
B. 戦略が優れていて、戦術は悪い
C. 戦略が悪く、戦術は優れている
D. 戦略が悪く、戦術も悪い
ちなみに、僕も含めてその研修を受けていた全員が、望ましい状態は順番にA, B, C, Dと言いました。
両方良いAは一番いいだろうし、両方ダメなDは一番ダメだろうし。そして戦略あっての戦術なのだから、Bが先でCは後だろうと、ざっとそんな感じのロジックです。
皆さんはどう思われますか?
その研修の場で講師の方が言っていた「答え」は、
A. 戦略が優れていて、戦術も優れている
B. 戦略が優れていて、戦術は悪い
D. 戦略が悪く、戦術も悪い
C. 戦略が悪く、戦術は優れている
の順番でした。
そう、CとDの順番が、我々が思っていたのと逆だったのです。両方悪いパターンよりも、戦術だけ良くて戦略が悪いパターンの方が、状況的には最悪だと言います。
なぜでしょうか。
身近な事例で説明してくれました。
例えば、「東京から大阪のUSJまで行くこと」を想定してみましょう。
この時に戦略・戦術共に優れているのは、「飛行機で東京から大阪に向かう」だとします。逆に戦略・戦術共に悪いのは、「自転車で香港に向かう」みたいなことです。
ただし、戦術が優れていて戦略が悪いパターンは、「飛行機で香港に向かう」みたいなことを指しています。
すると、自転車で香港に向かうときよりも、飛行機で香港に向かってしまったときの方が、取り返しのつかない失敗になりやすいことがイメージできると思います。
自転車で香港だったら、おそらくだいぶ早い段階で、作戦ミスに気がついて行動を変えることができます。しかし飛行機で香港だったら、気づいた時には香港に着いてしまったりしていて、取り戻すのに大変なコストをかけなくては行けなくなったりします。
ということで、戦術だけ優れているパターンが一番危ないよ、という話でした。
僕自身、これを学んでいる時にハッとさせられたところがあります。自分達が今取り組んでいる戦略と戦術を、もう一度見直さなきゃ行けないと思いました。
もしかしたら、自分達が今まで戦略だと思っていたものは実は戦術だったのかもしれないです。そしてもしかしたら、誤った戦略と優れた戦術を用いて、最悪のシナリオに向かってしまっているのかもしれません。
そうならないためにも、改めて目的は何か、何のためにやっているのか、目指している成果は何なのか、そして自分達の強みは何か、よ〜く考えて取り組んで参ります。
今日は以上です!ありがとうございました!
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