夢食堂のブランディングについて
記事を書いている時間が短いときは30分ほど、長いときは2時間以上かかります。同じ2000文字でも「産みの苦しみ」には差があります。
おはようございます。かとうひろあきです。
全国の飲食店による子ども食堂のプロジェクト『夢食堂』の運営をしています。
今日は、「夢食堂のブランディングについて」というテーマの記事を書きます。この話については、現段階ではお伝えしきれない内容も含まれているので、書ける範囲で書いていきます。
この記事のベースになっている情報は、昨年末に本部で開かれた「夢合宿〜其の三〜」でのディスカッションです。そこで始めて上がった議題でもあったので、わりとホヤホヤの状態でお届けします。
活動が多くの人々に親しんでもらえるように
回りくどく書くといぶかしく思われかねないので、結論からはっきり申し上げます。
夢食堂本部では、「夢食堂」「夢チケット」「志フランチャイズ」といった名称を変更することを、真剣に検討しています。
理由は、多くの人々に永く親しみを持っていただくためです。
プロジェクトの目的は、「全ての子どもが安心して毎日ご飯を食べられる社会をつくること」にあります。
これから参加店舗を1000、2000、さらにゆくゆくは20000ヶ所にまでしていきたいと考えているところです。そのためには、自分たちと同じ熱量、同じ感性、同じ嗜好をもった飲食店さんだけを対象に活動を進めても、限界があるのではないか、という考えがあります。
これについては、本部メンバーではないある方からの指摘を受けたことがきっかけで、議論が始まりました。
すなわち、「夢〇〇」といった名称を掲げて、チケットには「夢」という文字が赤々と大きく表示されているデザイン。そのビジュアルを抵抗なく受け入れられる人は、実はあまり多くないという指摘です。
本部は満場一致で前向きに捉えています
これらの名称やデザインには、本部だけでなくプロジェクトに関わってくださった方々の特徴が表れていますから、僕たちの「個性」や「強み」として考えることもできます。
ボク個人としては、自分たちらしさが出ているところに愛着が湧いていたくらいです。
ただ、それで本当に社会全体から受け入れ親しまれて貰えるのかは、真剣に向き合うべきところで、自分の好き嫌いだけで決めるべきではない。実際に、「夢」や「志」といった言葉にアレルギーを持っている人は、普通にいらっしゃるわけです。ボクの周りにもいます。
ただ20000店舗ともなれば、自分たちと同じ人種だけを相手にしたら難しいことは明白です。尖った個性の現れたタイトルは、差別化においては武器になる一方、大衆化には向かない側面も持ち合わせています。
単刀直入にはっきりと伝えてくださったので、理解するのに時間はかかりませんでした。本部メンバーとしても、名称の変更については皆さん前向きになっているみたいです。
実は既に、新しい名称の候補が提案されてもいます。これについては正式に決まってから発表したいので、現段階での公表は控えさせてください。
プロジェクトの看板そのものを変更するという決断ですから、そんなに軽はずみな議論はできません。おそらくですが、最初で最後の一大決心になると思います。
『松下電器』が『パナソニック』に変わったことや、『Facebook』が『Meta』に変わったことの凄さを、ここに来て実感しました。
大きな舵取りにはひるみもある
ここにきての名称変更に、若干ひるんでいる自分がいることは自覚しています。とはいえ、ここは堂々と決断を下していきたい。
ぶっちゃけ迷いはあるのか?と問われれば、「100%ないです」と答えます。実際に迷いはないので。
あるとすれば、若干の寂しさですね。これまで使用していた名前を手放すことは一つのお別れでもあると思うので、ちょっとした卒業式気分を味わっています。
これからが新たな旅立ちのときです。
ザッカーバーグが社名変更の発表をしたとき、実にワクワクとした様子が伺えました。そのように僕たちも、新世界に飛び込む直前のワクワクを感じています。
この議論にどんな決着がついていくのかは、これからのお楽しみとなります。「多くの人に受け入れて貰える名前」を目指そうとしすぎて、特徴が何もない名前になってしまったら、逆に誰からも認知されなくなる可能性もあるので、注意が必要。
自分たちの最大の特徴は、関わる人々の変態的な熱量にあるので、今回の意思決定によってそこが損なわれてしまわないことも大切。そうでなけば、僕たちがやる意味がなくなってしまいますから。
改めて、「なぜ自分たちがこのプロジェクトをやる必要があるのか」について考える良いきっかけとなっています。結論は、「絶対に諦めないから」です。
今日はここまでにします。
人生はドキドキとワクワクでできている。
今日もありがとうございました〜
では、また!
【追伸】
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たまにお金の使い道についても発信しています。
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