お客さんの善意が店内の温もりをつくる
『夢食堂サミット2021』まで残り6日となりました!昨日から始まった『直前LIVE!』で大嶋啓介さんに当日の見所を伺おうとしたら、ものの15秒で学校のPTA時代のお話に切り替えられました。
こんにちは。かとうひろあきです。
全国の飲食店による子ども食堂のプロジェクト『夢食堂』の運営をしています。
今日は、「夢食堂のモデル店」というテーマで記事を書きます。
夢食堂サミット2021へのお申し込みはこちらからです。申し込み殺到しています。本当にありがとうございます。
夢食堂が目標にしているお店
夢食堂プロジェクトが発足する前、代表のノブさんは約1年半ほどかけて、全国の子ども食堂を視察して情報収集していました。
今の夢食堂のスキームが生まれたのも、あらゆる形態の子ども食堂を回ってたどり着いた形です。
最終的には、奈良県にある『げんきカレー』というお店で実施されている「未来チケット」という取り組みを、我々も使わせていただく形で夢食堂は広がっています。
『げんきカレー』さんには、実は僕もまだ行ったことがないので、年明けくらいに足を運ぼうと画策しているところです。
さて、これに代表されるように、夢食堂のモデルとなるお店がいくつかあります。今日はその一つである、『未来食堂』のお話です。
衝撃のお店〜未来食堂〜
ノブさんと、夢食堂事務局のオフィス設置について話していたところ、
「神保町よさそうだね。未来食堂もあるし」
と言われ、
「未来食堂ってなんすか?」
と返したひろあき。
ノブさんは、
「君は未来食堂を知らなんのか……」
と若干とまどった様子。どうやら、未来食堂は知っていて当たり前くらいのお店だったようです。ノブさんが教えてくれました。(すっごく優しくね)
「未来食堂は、小林せかいさんがやってるお店だよ。知ってる?」
「存じ上げないです」
「よくテレビなんかにも特集されてるよ。未来食堂は、夢食堂のモデルになったお店で、僕が目標にしているお店の一つでもある」
「えーすごい」
「店主さん一人だけでやってるんだけど、お店の外には『ただめし券』というのが貼られていて、それを剥がせば誰でもタダでご飯が食べられるよ」
「んん!?どういうことですか!?」
「未来食堂には『まかない制度』というものがあって、お客さんが希望した場合、50分くらい働くと『ただめし券』が貰えるんだ。その券は自分の食事に使ってもいいし、お店の外に貼って誰か別の人の食事にしてもいい。そういうお店だよ」
聞けば聞くほど常識から外れてる
ここまでのお話だけでもグサグサと刺されていたひろあきですが、さらに聞いていくと、メニューは一つしかないとか、だから席に座ったら注文を取ることがなくものの数秒で食事が用意されるとか、とにかく普通のお店ではない。。
そんなお店があるんかい。。
と聞き入っていると、
「未来食堂には行ったらいいよ。僕も働いたから」
とノブさん。
そんなわけで、先日未来食堂さんに足を運ばせていただきました。
温かい空気感に漂っていた
すごかったです。
小さな空間に店主さんが一人。カウンターが12席分ありました。
「いらっしゃいませ!」
「ありがとうございました!」
「ご注文ありがとうございます!」
などといった、素晴らしいお店の特徴として代表的な「元気」や「あいさつ」「お店の活気」などは一切ありません。
僕が入店すると、店主さんは軽い会釈だけしてくれました。(それもなかったような?)
静かな空間で、静かに食事をするお客さんと、静かに食事を提供する店主さんだけでした。
空いている席につくと、粛々と配膳が済まされ、ものの30秒足らずでご飯が出てきました。
これが驚くほどに美味しいのですが、ぼくが衝撃を受けたのは、なによりも店内に漂う「あたたかみ」です。
店主の小林せかいさんの背中や姿を見ているだけで、涙がポロポロと溢れてきました。お店の中は静かで、基本的に会話は最小限に抑えられています。
でも、「コミュニケーション」という意味では、完璧に成り立っていました。店主からの手書きのメッセージがメニューに書かれ、周りの人を気遣って騒がず、さっと食べてさっと帰る。
「ただめし」や「まかない」、「さしいれ」といった一風変わった仕組みのほかにも、「手書きのメッセージ」や「無言のサービス」が、いっそうお店の雰囲気を温かいものにしていました。
「これだ!!!」
という衝撃が全身を走りました。
【追伸】
■夢食堂ではいつでもご寄付をお待ちしております。
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頂いたお金は夢食堂の運営費として、子ども達の笑顔を1ミリでも増やすために使用させて頂きます。
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■11.18には『夢食堂サミット2021』が行われます。
夢食堂オーナーが自らの生い立ちや経験などから、なぜ夢食堂をやるのか、熱い思いをプレゼンにして発表します。
さらに、豪華ゲストを呼んで大嶋啓介さんが対談を行い、『子どもの未来を考える』をテーマにディスカッションをしていきます。
無料で参加することができるオンラインイベントです。
是非遊びに来てください。
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