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子どもの貧困問題について説明します

#写真は伊達酒場強太朗さんで実施されている夢食堂のチラシです

昨日は大谷翔平選手がシーズン最終戦で46号ホームランと100打点を記録しましたが、本当に日本人として嬉しいですね。元高校球児として夢中になってしまいます。

こんにちは。ひろあきです。

11月18日の夢食堂サミット2021に向けて、プレゼン制作準備が進んでいます。今週末からは取材がスタートするので、その様子も随時お届けしていきますね。


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今日は、子どもの貧困問題について少しお話ししようかと思います。

そもそも夢食堂が始まるきっかけを作ったのがこの問題なのですが、意外とその実態について正しい知識を持っている方は少ないのかなぁと思いましたので、この辺りで分かりやすく解説しますね。

今日は小難しい話はせず、エッセンスだけをお届けしますが、それでも結構インパクトのある情報になるんじゃないかと思いますし、日本が抱える問題を知って共に解消に取り組んで頂けたら嬉しいです。


「貧困」とは何か?


まずは概念的な部分から考えてみましょう。

あなたは、「貧困とはすなわち何ですか?」と聞かれたとき、どう答えるでしょうか?

貧困という言葉をもう少し具体的に言い換えると、どうなるでしょうか?

よく返ってくる答えは、「貧しくて困っていること」という答えですね(笑)

まぁ、そうなんですけどね、もうちょっと実態を的確に捉えた言葉を考えることができたらすごいです。

貧困の定義は、決して唯一無二のものが定まっているわけではないですし、現に世の中にはたくさんの定義があるのですが、貧困という言葉はしばしば「剥奪」という言葉で説明されています。

最大能力を発揮する権利の剥奪」が、貧困を定義づける上でかなり的確なのではないかと思います。

特に子どもの貧困問題については、この定義が非常によく当てはまりやすいです。

お金がないことで困っているだけではなく、お金がないことが原因で子どもが本来なら享受されて然るべき経験や機械を奪われている現状があるんですね。

例えば、ご飯がまともに食べられない、などといった事です。


日本の貧困問題


さて、経済大国なんて言われる我が国ニッポンですが、本当に貧困問題なんて抱えているのか、疑問に思われている方もいるのではないでしょうか?

僕もてっきり、日本は世界的に見ても貧富の差がないみんな裕福な国だと思っていました。今思えば恥ずかしいくらいの平和思想です。

これは数字を並べていった方が分かりやすいと思うので、数字で説明していきますね。


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貧困を指し示す指標として、「相対的貧困率」という数値が使われるのが一般的です。この指標は、その国において相対的に貧困とされる人が、全体の何パーセントいるのかを示しています。

日本の子どもにおいて、相対的貧困率は13.5%と言われています。(OECD, 2020))

これは、17歳以下の子どものうち13.5%は、貧困家庭において暮らしているということです。割合で言えばおよそ7人に1人は、貧困家庭での生活を強いられているという現状があるということです。

この数値は今発表されているものの中では最新ですが、あくまで2018年のデータです。新型コロナウィルスが大流行した2020年以降のデータが発表されるのは、来年となります。完全な憶測になりますが、失業者が増加している現状から察するに日本の相対的貧困率は上がっているのではないかと思います。


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話を戻しますが、7人に1人といえば、35人のクラスには貧困家庭で生活している子が5人いるということです。これはかなり多いと思いませんか?

相対的貧困率13.5%は、先進国の中ではかなり高い数値で、G7ではアメリカに次いで2番目に高い貧困率です。


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ここまで説明しても、まだ実感が湧かない人も沢山いると思います。

「貧困家庭って実際どれくらいなの?」

という疑問があるのではないでしょうか。ちゃんと説明しますね。

相対的貧困とは、年収がいくらかで決まります。

日本では、1人あたりの年収127万円以下だと相対的貧困とされます。

ちょっと古いデータで申し訳ないのですが、2012年においては2人家族なら世帯年収172万円以下(月収約14万円)、4人家族なら世帯年収244万円以下(月収約20万円)ほどからが貧困家庭ラインでした。

この数値は若干の改善が見られますが、今でもさほど変わりありません。


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さらに注目していただきたいのが、今紹介した数値は貧困家庭の上限、すなわち一番稼いでいる人たちであるということです。

もっと貧困家庭の人たちの標準的な暮らしを捉えるためには、世帯年収の中央値を見ると良いでしょう。

この場合、2012年においては2人家族なら世帯年収118万円(月収約9.8万円)、4人家族なら世帯年収168万円以下(月収約14万円)が、貧困家庭で暮らす人々のちょうど真ん中に当たります。

これで養っていかなくてはならないんですね。

実際には生活保護を受けたりもしていますが、親には働きたくても働けない現状があり、なかなか状況を改善できずにいます。

働きたくても働けない理由については、また後日お伝えしましょう。

それはまた〜。


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■11.18には『夢食堂サミット2021』が行われます。
夢食堂オーナーが自らの生い立ちや経験などから、なぜ夢食堂をやるのか、熱い思いを感動のプレゼンにして発表します。
さらに、豪華ゲストを呼んで大嶋啓介さんが対談を行い、『子どもの未来を考える』をテーマにディスカッションをしていきます。
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感動の嵐間違いなしのイベントになりますので、是非遊びに来てください。
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